天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画2024】「エストニアの聖なるカンフーマスター」@52作目

2024年10月10日 | 映画感想
「エストニアの聖なるカンフーマスター」

先ず以てタイトルオチってヤツよな。数年前に観た「アフリカン カンフー・ナチス」を思い出したわ。
本タイトルは勿論邦題で原題は「Nahtamatu voitlus」意味分からんからGoogle翻訳掛けたら「アンタッチャブル・コンバット」って出たわ。はぁ???

ちな…アフリカン カンフー・ナチスにご興味のお方は↓

あらすじ
国境警備の任務にあたっていた青年ラファエルの前に、3人のカンフーの達人が現れる。革ジャンに身を包んでラジカセでメタルを鳴らしながら宙を舞う彼らによって、警備隊は壊滅状態に陥ってしまう。奇跡的に生き延びたラファエルは、それ以来、国内で禁じられているブラック・サバスの音楽やカンフーに夢中になる。ある日、ラファエルは偶然通りかかった山奥の修道院で、見たことのないカンフーを扱う僧侶たちに出会い、弟子入りを志願するが……。(映画.comの解説から丸パク)

Yahoo!検索からも相手されてねーし(苦笑)
という訳で、映画冒頭からへんちくりんなアジア顔の3人組がブラック・サバスをBGMに意味不明なカンフーもどきアクションをぶちかましてました。因みにあくまでもカンフーではなくてカンフーもどき…とも呼べないシロモノでして、つーか本作カンフーに憧れた主人公が何故かカンフー修行が出来る男だらけの修道院に強引に割り込んで居座って修行とも呼べない修行をする、というだけの話でしてw

そもそもさ、本作はカンフーが何たるかを分かってないんだよね。だから映画冒頭からなんか雅楽のような尺八Musicが流れてたりするし完全に中国と日本がゴッチャになっているといういつもの「西洋人が思い込んでる日本(or 中国)」という絵ヅラなんですわな。だからカンフー好きの自分にはほぼ刺さらなかった残念ながら💦
まあ強いて言えば修道院の長老の棒術ななかなかサマになっていたし動きも良かった。それ以外のアクションはほぼゴミ(ヲイ

ところどころでタイトル文字が出て来るのでチャプター分けされてるんだろうと思われますが、そもそも話の内容はほぼカラッポだし話のネタもぶっ飛びまくっていて全く展開もクソもあったもんじゃないのでチャプターの意味もなしw
一応ね、ロシア東方教会なのかな?の修道院が舞台になっていてキリスト教の教義的なモノもふんわり触っているのですが、それが何故カンフーと結びつくのかは全く意味不明。

ただ、旧ソ連時代に抑圧されていたエストニアの若者達の行き場のない鬱憤を「ブラック・サバス×カンフー」というイミフな組み合わせで昇華させたという気概だけは感じられましたわね。まーぶっちゃけ、主人公のラファエル(←この名前も宗教的よな)はカワイコちゃんにモテたかっただけなんやろ?というオチなんですが(ヲイいきなりオチ言うかw)

んー、ほぼ誰にもオススメ出来ない手合いなんですが(コラコラ)、エストニアにこんなくっだらない事をやってる人達がいるんだーというのが知れたのは楽しかったw
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【映画2024】「花嫁はどこへ?」@51作目

2024年10月05日 | 映画感想
「花嫁はどこへ?」

インド発のヒューマンコメディです。プロデューサーは「きっと、うまくいく」等のカーミル・ハーンが務め、本作の監督をなんとカーミルの元嫁キラン・ラオが担当しているそうで。え?これって離婚後にタッグ組んだって事?それとも離婚前に制作決定しててその後離婚したって事?何にしろカオスw

あらすじ
同じ電車に乗った花嫁のプール(ニターンシー・ゴーエル)とジャヤ(プラティバー・ランター)は、インドの村にある花婿の家へ向かっていた。しかし、同じ赤いベールをかぶっていたため、プールの夫・ディーパク(スパルシュ・シュリーワースタウ)がジャヤを家に連れ帰ってしまう。しかもプールは夫の連絡先を知らなかった。一方のジャヤは、なぜかディーパクの家から帰ろうとしなかった。(Yahoo!検索情報から丸パク)

映画冒頭で「本作は特定の誰かを批難する意図はない」みたいな注釈が入って「ん?」となって…更に本作の時代設定が2001年の出来事だと表記されたのでてっきり実際に起こった事件のインスパイア系なんだなーと思って観ていたんだけど、特に事実の映画化ではなく本作は完全創作だったようで。
なんでわざわざ2001年設定?と思いながら観ていたんだけど、コレに関しては本作の重大なトリック(←と呼んでいいだろう)を成立させるには現代劇では流石のインドでもムリがある…けど2001年当時の田舎のインドだったらまあこんなもんだっただろうからこのトリックは充分成立するだろう、という事からだろうと推察。てかそれしか理由ねーだろw

「花嫁の取り違え事件」から見えるインドの様々な風習や悪習、インドなのに何となく昭和感漂う人情劇、それから女性の地位向上への小さな第一歩を見守るという壮大なテーマまでを時にコミカルに時にハラハラドキドキさせながら観客を飽きさせずに楽しませてくれる、正に全方向型フルコンボインド映画。あ、ダンスシーンはなかったかw

本作2人の花嫁がダブル主演なんだけど、一方はいかにもウブで愛くるしい少女のような可憐な女性(プール)、可愛らしいんだけどもう1つ頭が足りてないってのか(ヲイ)世間知らずレベルを越えて自分がこれからの人生を歩んでいくハズの嫁ぎ先の住所(村の名前)もロクに覚えていないという体たらく。ただし「嫁」として一通りの躾?はしっかり叩き込まれているようで家事スキルは高く、路頭に迷った末に厄介になる駅のホームの売店では即戦力で料理作りまくってお役立ちになっていました。
一方、取り違えられた家に連れて来られたものの自分の家に戻るでもなくちゃっかり居候しているもう1人の嫁(ジャヤ)はキリリとした表情のいかにも知的レベレの高そうな、パッと見た感じ宝塚の男役っぽいクールビューティー。もういかにもワケあり感がバリバリで(苦笑)、彼女を巡るすったもんだ…彼女の秘密を暴こうと村の警察官が尾行したり、彼女自身も妙な動きしまくっているシーンが本作中盤のメインネタ(→そして大オチへの伏線)になっています。

で、プール側とジャヤ側の様子を交互に見せていきながら話は進行していくんですが、そこにインドの結婚観や夫婦観、ダウリー殺人(花嫁持参金が少ない花嫁が婚家でサリーに火を付けられて殺されたりするケースが多発していた)、男尊女卑と貧困による女性の就学困難事情、四肢欠損の乞食問題、公職への袖の下文化等々…なんかこう書き出してみるとインドどんな酷い国やねん!ってなっちゃうんだけど、これらの問題をさりげなーく(なのか?)見せつつもあくまでも「ほっこりニッコリ人情劇」に仕立て上げてあるのが凄い!

特に本作のキーマンになっているのが駅の売店のBBAと、いかにも!な風貌の悪徳警察官…いや悪徳警察官の皮を被った人情オヤジだからね!多分本作で一番の愛されキャラ✨
売店のBBAはある意味「これからのインドを生きる独立した進歩的女性」として描かれていたと思うし、無茶苦茶感じ悪い体で登場した「見た目悪徳警察官」は実は物事の本質をきちんと見極める曇り無き眼を持った、人情溢れる好人物でクライマックスの「大岡裁き」シーンには誰もが快哉を叫ぶ!という感じ。

2001年のインドはこの映画の中に登場した様々な問題があったのだろうけど、23年経った今のインドはどうなっているのかな?
多くのネガティブな問題は解決しつつも本作に登場する様々な優しさや思いやりや人を思う心は変わらずにあって欲しい。いやきっと残っているからこその本作の設定が2001年なんだろうと思いますよ。本当に誰もが優しい気持ちになって幸せをお裾分けして貰える…今年屈指の良作だと思いますね😊
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【映画2024】「シビル・ウォー アメリカ最後の日」@50作目

2024年10月04日 | 映画感想
「シビル・ウォー アメリカ最後の日」

予告編を2~3回見て「うわぁー多分苦手分野のネタだなぁーでもスルー出来ないっぽいヤツだコレ」と思った作品(ナニコレw
主人公の戦場カメラマン「リー」を演じるのはキルスティン(キルステン表記も有り)・ダンスト。でも予告編で彼女が出演しているというアナウンスはそれほど表立っていなかった感じがする…と言うか本作観る直前で本作について調べるまで彼女が主演だと気付いていなかったよ自分orz

あらすじ
近未来のアメリカ。19の州が連邦政府から離脱する中、国内では大規模な分断が進み、カリフォルニア州とテキサス州が同盟を結んだ「西部勢力」と「政府軍」による内戦へと突入する。戦場カメラマンのリーをはじめとする4人のジャーナリストチームは、戦場と化した道をニューヨークから1,000キロメートル以上も走り続け、大統領が立てこもるホワイトハウスがある首都・ワシントンD.C.へと向かう。(Yahoo!検索情報から丸パク)


という訳で、個人的にかなり久し振りにキルスティン嬢をスクリーンで見た気がしたんだけど、彼女と言えば何つってもサム・ライミ版スパイダーマンのヒロインを演じたのが最も印象に残っている、と言うかそれしか記憶にないんだけど(と思って今フィルモグラフィ調べたら自分他にも彼女の出演作結構見てたわw)、スパイダーマン出演当時「誰このおばはん?およそヒーロー物の彼女役やるツラぢゃねーだろ」と吠えまくっていたのですが(ヲイコラ)一周して今見ると全然変わってなくて「やっぱりおばはん面だけにむしろ劣化してねーな」という印象でした。って、キルスティン嬢のファンをいきなり敵に回したな自分!💦

まーそんなこんなで映画の内容になかなか入りませんが(苦笑)
正直言って予告編見て自分が想像してたんとかなり方向性が違った作風でした、としか言いようがない。コレは自分が勝手に勘違いしたのが悪い…と言うよりも、日本の配給会社さんが本作の作風をまんまに予告編で見せてしまったら集客望めないかも?と思ったのであろう、明らかに観客を錯誤させる予告編を作ったのだな、と💢

前置き長過ぎて最早本作の内容に触れる気も起こらなくなっている訳ですが(ヲイ)、本作は「何故多民族国家のアメリカで今内戦が起こってしまったのか(しかも州毎の分断)」という核心部分に触れるものではなくて、あくまでも「アメリカで内戦が起こってしまったのです!(ジャジャーン)」という大前提で、それを報道する立場の戦場カメラマンが政府軍側の大将・大統領に直接インタビューを取れれば大スクープ間違いないぜ!ってな感じでおよそ1300キロoverの道のりを仲間4人(内1人は飛び込み参加してきた新人カワイコちゃんカメラマン)で大統領の居るワシントンD.C.まで行脚しながら内戦の様子を撮影していく、という「実録!ロードムービー」な体のお話でした。

だから予告編見ながら「はえぇ~…ポリコレだのBLMだのLGBTQだのDEIだのそれでなくてもクッソ面倒臭い事になってるアメリカさんが今このネタやって、どの勢力VS勢力で内戦起こしてどっち目線の立ち位置で物語進行させる訳!?」って思ってたんだけど、ソーデスカなるほど「報道する側はどちらの勢力にも付かずニュートラルな立ち位置で両陣営の様子を等しくただただカメラに納めていくのですヨ」というだけに徹している…まあ要するにドンパチやってる姿をカメラマンがただカシャカシャやってるだけ、という絵ヅラに終始していた訳です。

まあコレが面白いのか?と問われると「うぐぅ…」としか言いようがないのですが(←何だよこれw)
どの立場にいようが少なくとも「人と人が殺し合う状態は異常だし見ていて不快」というのは全世界全人種全人類共通認識だろうと思います。人によってはもっともっと世界平和的な事に思いを馳せたり色々情緒豊かな事を考えたりするのでしょうが、正直自分はスクリーンを眺めながら…この心持ちをどう言葉で表現すれば一番的確なのか自分でも分からないのですが、敢えて文字に起こすとすれば…ただただ「無」でした。
この殺伐としたシーンに合ってるんだか敢えてハズしてるんだか(多分意図的だろう)意味不明な組み合わせのBGMすらも何も感じられない、ひたすら「虚無」という感じでした。

んー。本作が訴えかけたい(事があったのか?)本質に多分自分は全く触れられなかったんだろうと思います。まあ端的に言えばバカなんですね、はいすんまそん💦
コメント (2)
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【映画2024】「ヒットマン」@49作目

2024年09月20日 | 映画感想
「ヒットマン」

またしてもグレン・パウエル君だー!今年彼の出演作何本見てんだ?って位ホントーにしょっちゅう彼の作品ばっかり公開されるイメージだよ(苦笑)
という訳で、グレン・パウエル君演じる主人公「ゲイリー・ジョンソン」という人物は実在するそうで(残念ながら2022年に他界)映画冒頭でもこの作品が実話ベースである…がかなり大胆に脚色しているという注釈が入り、また最後のスタッフロールのトコロで生前のゲイリー・ジョンソン氏のお姿が映し出されます。

あらすじ
ニューオーリンズで2匹の猫と暮らすゲイリー・ジョンソン(グレン・パウエル)は、大学で心理学と哲学を教える傍ら、地元警察に技術スタッフとして協力していた。あるとき、おとり捜査で殺し屋役の警官の代役を務めたことをきっかけに、彼はにせの殺し屋としておとり捜査に関わることになる。さまざまなタイプの殺し屋に成り切り、依頼人たちを次々と逮捕へつなげていくゲイリーだったが、夫の殺害を依頼してきた女性・マディソン(アドリア・アルホナ)と出会ったことから運命が狂い出す。(Yahoo!検索情報から丸パク)

大学で心理学や哲学の講義を行っていた傍らで副業の囮捜査官をやっていた、というトコロまでは事実に則った部分で、エロい主婦マディソン嬢と出会ってからのエピソードが丸々ゴッソリ脚色されたモノなのだろうと容易に推察出来ます。何故ならこの部分まで事実だったとしたら間違いなく制作者は遺族から訴えられているだろうと思われるからですw

まーそんなこんなで、ゲイリー・ジョンソン氏はひょんな事から地元警察の囮捜査官に抜擢され、次々と容疑者を罠にハメて逮捕しまくって行く訳です。ここら辺りのくだりはなかなか面白かった。日本では盗聴も囮捜査も禁止されているし、それらをきっかけに逮捕したとしても証拠にならないのですが、アメリカでは囮捜査OKなので本作のように「コレって明らかに犯罪方向に誘導しとるやないかい!」と思われる部分がモリモリに描かれているのですが、どうやらアチラではそれも織り込み済みのようで(苦笑)、後の裁判の段階で弁護士があーでもないこーでもないと難癖付けて容疑者を無罪放免にしようと画策しています。法廷シーンも本作で度々登場しますが、コレもなかなか洒落てて面白かった。

で、最初こそ「もし囮捜査官だってバレたらどーしよう!><」みたいにガクブルってたゲイリーも、こなれてくると対象容疑者のプロフィールや生活環境等を徹底リサーチしてプロファイルし、対象者が望んでいるであろう「理想の殺し屋像」にコスプレしてまるで囮捜査を楽しんでいるかのような七変化っぷりを披露して行きます。ここら辺りのくだりは元々の職業…心理学や哲学に精通しているというゲイリーの素の部分が生かされているというエピとして秀逸だったと思いますね。
そして…このくだりが奇しくも自分が先日観た「スオミの話をしよう」と若干被っていて草💦

で、エロ主婦・マディソン嬢が登場してからがさー…最初の内はウフフキャハハなエロっぷりで「ムフフ♪」だったんだけど、個人的にオチがどーにもしっくり来なかったんだよな^^;

多分だけど…マディソン嬢の雰囲気というか人間性?を知れる程のエピでもなかったけど、まあ何となく彼女が醸すキャラクターかな、が、好きになれなかった。
そもそもが旦那の殺害依頼してくる段階で「いやエロい美人だけど一目惚れとかどーなんよ」と思って観てたものの、一旦は落ち着いてゲイリーといい感じに盛り上がってヨシヨシだったんだけど…元旦那(いや現旦那か)と偶然バッティングしてからの彼女のキャラがどーにもイラ付いたんだよなー。ゲイリーを殺し屋だと思い込んでいるから(←まあ、コレは素性を明かせないゲイリーにも問題あるけどなw)それまで旦那の暴力やパワハラにオドオドしてたハズのマディソンがまるで虎の威を借る狐にでもなったかのようにエラソーに旦那に吹いたりしてて「カチン☆」と来たわね。こーゆー「男の地位が自分の価値」みたいに振る舞うオンナ、大っ嫌いなんよ💢

その後の展開も…いやぁーコレは流石にないっしょー!のオンパレード。そして最後の大団円って、いや大団円でいい訳ねーだろ!ですよw
なんで「まんまと旦那の保険金をゴッソリ頂いて2人は幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし」になってんだよハリウッドは勧善懲悪がセオリーだろ!みたいな…って考えると、本作なかなかヒネッた挑戦的脚本だったのかもしれませんねw

いや!だからって自分全然スッキリもしてなければ納得もしてないからネッ💦
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【映画2024】「侍タイムスリッパー」@48作目

2024年09月19日 | 映画感想
「侍タイムスリッパー」

最近SNSの映画好きさんの間でバズってる?作品で、自分は全く知らなかったんだけどちょっと調べてみたら…なんでも昨年8月に1館のみで上映された(後に川崎チネチッタでも上映)自主制作映画らしいんですが、その後クチコミで評判が広がって行き、遂にギャガの共同配給が付いた事で全国100館超の拡大公開になっていったという、正に令和の「カメラを止めるな!」みたいな作品だそーで。
出演してる役者さん、主役の山口馬木也さんと相方(宿敵?)の冨家ノリマサさんのお2人がギリ顔に見覚えがあるレベル…すいません映画シロウトなんです💦

あらすじ
幕末の京都。剣豪として鳴らす会津藩士・高坂新左衛門(山口馬木也)は、ある長州藩士を襲撃するように命じられて刃を交えるが、その瞬間に落雷に打たれて気を失う。目を覚ますと、新左衛門は現代の時代劇撮影所にいた。混乱しながら行く先々で騒動を起こし、江戸幕府が140年前に滅んだことを知ってがくぜんとした新左衛門は死を覚悟するが、この時代で生きることを決意する。自分には剣の腕しかないと、新左衛門は時代劇撮影所の門をたたき、斬られ役として身を立てていく。(Yahoo!検索情報から丸パク)

いやぁ~コレはね、先ず脚本がいいね!それから役者さんの殺陣も抜群に良かった。まあ山口馬木也さんは時代物系役者さんのイメージありますからそこは盤石ですが。

確かに低予算時代物風現代劇(コメディ)なんですが、思ったほどチープな感じはありません。殺陣の絵がいいのでチープ感なんて気にならないと言うのか。
それからコメディセンスが個人的にツボった。あからさまにベタな「お笑い」の感じじゃなくて会話の節々でフフッと笑える感じの控え目さが良かった。まあところどころあからさまなヤツもぶっ込んで来てましたが(例えば禁句ワードを敢えてクチにしてしまうくだりとか)そういうのは脇役のご愛敬で主人公はあくまでもストイック…なんだけどなんか愛すべきキャラでフフッとなってしまう案配。

全体的に「フフッ」な雰囲気なんだけど、実は話の筋は割と真っ当なストイック路線というのも好感が持てる。
幕末の会津藩の侍だった主人公が現代にタイムスリップして来て、自分が居なくなった後で徳川幕府が滅亡した(しかも140年も前に)事を知って愕然としたり、その後の会津藩がどうなっていったのかを知って身体を震わせて涙するシーンとか、日本人なら誰もが思わず主人公の肩を抱きしめてあげたくなるような気持ちにさせられますよ。

そうそう、それで…風見恭一郎センセイが登場して来たくだりで「あー!なるほどなぁーーー!」ってw ウッカリしてたわ自分。この展開上手いなー!
そーなんだよね、タイムスリップって絶対全員同じ時間の同じ場所にすっ飛ぶとは限らないよね何でこんな初歩的な事思い付かなかったんだろう自分!って本作観て改めて目から鱗みたいな気持ちになりましたよ、いやぁ~コレは盲点だったなぁ~←単に自分が阿呆なだけだったとも言えるけどw
この展開はラスまできっちりオチも付けていて、そういうのも小洒落ていて愛すべき邦画だなぁ~と思わせましたね。

クライマックスのガチシーンとか見せ場もタップリ尺使っていて(あの息を呑むような間合いシーンとか神✨)本当に満足度高い作品です!
またね、本作の拡大上映のタイミングも良かったと思うんですよ…先頃アメリカのエミー賞授賞式でDisney+配信ドラマ「SHOGUN 将軍」がなんと18部門受賞という歴史的快挙を成し遂げて「日本の時代劇が今最高にカッコイイMOVE」が世界的に巻き起こっていると思うんですね。
このBIG WAVEに乗らない手はありませんよ!何しろ本作は「時代劇制作のHOW TO」まで世界に発信出来るんですよ。素晴らしいじゃないですか♪


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【映画2024】「スオミの話をしよう」@47作目

2024年09月13日 | 映画感想
「スオミの話をしよう」

三谷幸喜氏監督&脚本最新作。
実は自分そんなに三谷作品と相性いいと思わないんだけど、本作予告編をサラッと観た感じでキャスティングが良過ぎた。コレは流石にスルー出来ねえ!

あらすじ
著名な詩人・寒川しずお(坂東彌十郎)の妻・スオミ(長澤まさみ)が行方不明になる。大事にしたくないと寒川が捜査を拒否する中、スオミの最初の夫で庭師の魚山大吉(遠藤憲一)、2番目の夫でYouTuberの十勝左衛門(松坂桃李)、3番目の夫で警察官の宇賀神守(小林隆)、4番目の夫で警察官の草野圭吾(西島秀俊)が寒川邸にやってくる。彼らは、スオミの安否そっちのけで誰が一番スオミに愛されていたのかを語り合う。だが、それぞれが語るスオミは、性格も見た目もバラバラだった。(Yahoo!検索情報から丸パク)

まあ、一言で「長澤まさみちゃん劇場」というヤツですな(終了)
…って!話終わらせたくないけどマジコレだけで終わりそうどうしよう自分w
あー↑上のあらすじには名前出て来てないんだけど、西島さん演じる草野の部下?後輩?刑事役で瀬戸康史君も出演してます。うふふイケメン祭り✨

で、上のあらすじ以降の展開としては…どうやら本当に誘拐事件らしいぞ、となってスオミの過去の夫達が現夫宅に大集合して喧々諤々しながら事件の真相に迫るというのが話の筋ではありますが、まあその会話の中で過去のスオミの様子が語られる(回想シーン)内に5人それぞれの夫と相対するスオミのキャラクターがまるで違っている!?こりゃどーいう事なんだ?みたいな事と、本来の誘拐事件の真相ネタの2本柱で話が進行して行きます。
この「スオミのキャラ変」シーンが一番の見せ場と言ってもいいと思いますね。長澤まさみちゃんだから出来た役だと思いますよ。コレ他の美人女優には到底ムリだろうなぁと。キャラ変の中でも特にすげぇなと思ったのは上海からやって来た設定ですなぁー。アレはちゃんと広東語?北京語?喋ってんすかね?自分中国語系サッパリ分からないんすけど💦
そして長澤まさみちゃんは意外に知られていないかも?なんですが、すっごく背が高くて顔がちっちゃくて手足長くて鬼スタイルがいいんですぅー!彼女のバディ役で宮澤エマさんが登場するんですが、彼女だってとってもおキレイな方だと思いますけど流石に長澤まさみちゃんと並ぶと…霞みまくりますよね(宮澤エマさんファンの方すんまそん!)

という感じで、誘拐事件の真相に関しては割と序盤で「まあ、こういう事なんだろうなぁ」と誰でも想像が付くのでミステリー要素としてはほぼ皆無と言っていい訳で(苦笑)、この話の設定を考えるといかにも舞台向きな感じの脚本なんですよね。三谷幸喜氏ってやっぱ舞台畑の方なんだなぁと思わされる会話劇でした。
だからね、このちょっと特殊な舞台劇を映画館のスクリーンで一時楽しむ…という雰囲気を楽しめないタイプの方には多分サッパリおもんないヤツなんだろうと。正直言うと…自分も途中若干ダレたわ💦
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そして映画のラストで内容とほぼ関係ない(とも言い切れないけど名前の由来とかあるしね)突然のフィンランド推しが!w
いやぁ~自分コロナ禍直前(2019年)にフィンランド行ったんすけどね…フィンランド人ってめっちゃ親日多いから超~オススメですよ!どの街に行っても(自分ヘルシンキとロバニエミとサーリセルカに滞在)「From?」って聞かれて「Japan」って答えるとぱぁぁぁーっと表情が明るくなって「Oh~!Japa~n!」「I love Japanese!」って言われてやれ自分は東京と大阪に行った事があるだの、今友達が北海道にスキーに行ってるだの、親戚が日本の○○というトコロで暮らしているだの、とにかく自分がどれだけ日本を知っていて大好きなのかをめっちゃアピールして来ます。そしてフィンランド全体的に(2019年当時は)治安が日本よりいいレベル✨マジで最高の旅行先ですよ全力で推します!

そして…フィンランド人(コレもどの地方に行っても)が何故か中国人を文字通り「蛇蝎の如く」嫌っているのが草。
大体のパターンとして我々が日本人である事を散々褒めそやした後で「それに比べて中国人は…(表情が歪む)」という展開。なんだろうアレは?まるで自分の親兄弟を中国人に惨殺でもされたんか?レベルの嫌い方で段々笑えて来たわ…中国人の皆さんフィンランドで色々やらかし過ぎらしいですよ?😆

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【映画2024】「ラストマイル」@46作目

2024年08月27日 | 映画感想

「ラストマイル」

 

大ヒットドラマ「アンナチュラル」「MIU404」を手掛けた塚原あゆ子監督と脚本の野木亜紀子氏が再びタッグを組んで、敢えてこの2ドラマと同じ世界線で起こった別事件をモチーフに展開するサスペンス。というフレコミなので当然だけど劇中にチョロチョロとアンナチュラルやMIU404のメンバーがカメオ出演と言うかまあ一応内容に絡んでチョイ役で登場したりします。因みに自分はアンナチュラルは見ていたけどMIU404は未見です。

 

あらすじ

ブラックフライデー前夜の11月、ビッグイベントにより流通業界が繁忙期を迎えようとする中、有名なショッピングサイトから配送された段ボールが爆発する事件が起きる。さらに事件は全国へと拡大し、日本中が混乱に陥る。巨大物流倉庫のセンター長に着任したばかりの舟渡エレナ(満島ひかり)は、チームマネージャーの梨本孔(岡田将生)と共に、未曽有の事態の収拾に追われる。(Yahoo!検索情報から丸パク)


まあ平たく言ってしまえば2つのドラマは全く知らなくても何の問題も無く、むしろ本作があの2タイトルドラマと関連が有るのだと全く知らない(そしてドラマの存在自体を知らない)人が観ると「えれぇ~脇役までウルトラスーパー主役級役者使いまくってて豪華過ぎて吹くわw」レベルなのではなかろうかと。
そして本作の舞台になっているのは巨大(巨悪)ネット通販最大手企業Amazon!そーいえば数年前にAmazon専属契約だったヤマト運輸がAmazonの無茶振りに耐えられなくて専属切ったって話題になってたもんねぇ~って、ヲイヲイ! 劇中にAmazonのアの字も出て来てねーわ勝手に決め付けんなw…という訳で、あくまでも本作は架空のAmazonっぽい外資系ネット通販サイト(だからぁ~)の巨大倉庫が主な舞台。そしてその通販の荷物を運ぶ物流業界の闇が本作の重要なテーマになっていました。

前々から物流業界の根本的人手不足と、即日配達だの翌日配達だの配達時間帯指定だの細か過ぎて対応仕切れない問題とか散々言われていますよね…もうさー翌日配達指定とか時間指定とかやめればいいのにね、それだけでも物流業界随分楽になるんじゃないかと思うんだーだって自分ら子供の頃って宅配便だって郵便物だって出した翌日に必ず届くなんて事なかったよねーいつから「翌日には必ず届く」が当たり前になったんだろう?…と、アマプラ会員のBBAがエラソーに言ってますよーヲイヲイ!(滝汗
いや、あの、確かに自分長らくアマプラ会員なんですが…ソレは買ったもん翌日直ぐ持ってこい!じゃなくて定期購入してるモノがあるのでそれだとアマプラ会員になっておいた方が何かとお便利なので(モゴモゴ)…言い訳多くてスンマソン

軽く脱線気味になりましたが、そんな訳でこれからブラックフライデーセールで1年で一番売上ぶちかましてやりますぜぇー!と息巻いていたAmazonどこぞの通販サイトのお荷物がアトランダムに爆発し始めてさあ大変!コレは偶然?それとも事故?はたまたテロ?みたいなカオスになるというお話なんですが…脚本が良く練れているなぁ~という印象です。本当にこの制作チームは盤石というか信頼関係バッチリでいいバディなんでしょうね。

出演メインキャストが一通り出揃ったトコロで先ず驚いたのが第一容疑者として名前が挙がってきた青年を…中村倫也さんが演じていた事!しかもあの状態で!は?どういう事でしょうか彼が本作に出演するのって公開前からアナウンスされてましたっけ?少なくとも予告編には全く出て来ませんよね?だから自分全く知らなくて中村倫也さんの顔写真が出て来たトコロで「はぁぁぁあ!?マジすかこれー!」って声上げそうになってもうたわ💦
しかも…台詞極端に少ないし動いている彼の姿もほんの数シーンしかないんだけど、とにかくとても重要なキーマンとして登場しています。いやびっくらコキましたw

で、中村倫也さん演じる青年の周囲にいるきな臭い女の影…が、敢えてミスリードするように演出されていてなかなか上手いな、と思いましたよ。何故か彼のデータをコッソリ削除したり誰かと意味深に電話しているシーン等も入れて「コイツ、ただ偶然たまたまこのタイミングで転勤してきたんぢゃねーな」というのをプンプン臭わせて来る辺りあざといw
そして「前職はブラック企業だったんでぇ~」とのほほんしてる岡田将生さん演じる「コウ」が実はホワイトハッカーだったとかいうウルトラ後出しジャンケンみたいな素性の告白、嫌いじゃないですぅ~て言うか岡田将生さんって本当にいい役者さんになったなーってここ数年で強く感じています。今年だと「ゴールド・ボーイ」という映画に出てたの観たけど…もうね、演じる役でまるで違った顔に見えてしまうの…でも悪だろうが正義だろうがとにかく目眩がする程の美形なんだけど!!

爆弾仕掛けのトリックはこの業界に身を置いている人なら割とすんなり「あーこの方法なら出来ちゃうかー」って納得出来るんだろうけど、ド素人のBBAには「ん?は?あー確かにAmazonの出品って企業だったり個人代行みたいなのもあるっちゃーあったか。あの辺りって流通経路当然違うわな…で?」みたいな、しばらく混乱しましたわ💦
返品のシステムとか色々あの業界の裏側も知れてこの部分はまたそれはそれで勉強にもなったし個人的には楽しめましたね。

で、この大事件と併走してあるシングルマザーの家庭の事情だったり、細々と自営の運送業をしている父子(老いた父親に、最近勤めていた会社が倒産して実家に身を寄せるようになった40絡みの息子)の奮闘だったり、Amazonショッピングサイトから散々無茶振りされまくって身も心も擦り切れまくっている運送会社の中間管理職の苦悩だったり、多方向の人間ドラマを細かく挿入してクライマックスで事件の全容が明らかになるのとほぼ同時にこれらのドラマがそれぞれキレイに着地していくという、いやー脚本本当に秀逸でした。

正直、TVドラマのファンの方には自分が肩入れしてるドラマの面子がちょこっと華を添える程度にしか登場しない事に落胆してしまうのかもしれませんね。でも普通にサスペンス+ヒューマンドラマとして本作は非常に良く出来た、邦画らしい繊細な演出の作品だったなーと思いましたね。個人的に満足度の高い作品でした!

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【映画2024】「モンキーマン」@45作目

2024年08月23日 | 映画感想
「モンキーマン」

『スラムドッグ$ミリオネア』や『マリー・ゴールドホテル』シリーズに出演しているインド系イギリス人俳優デヴ・パテル氏が初監督…だけでなく、原案・制作・脚本・主演と何から何まで手掛けた記念すべき第一作!なんと構想に8年も費やしたんだそーで。

あらすじ
夜ごと開催される闇のファイトクラブで、猿のマスクをかぶりモンキーマンという名の殴られ屋として生計を立てるキッド(デヴ・パテル)。幼いころに母親を殺されたトラウマに苦しみながら生きる中、彼は母と自分の人生を壊した一味のアジトに潜り込むすべを見つける。長年押し殺してきた怒りが爆発し、復讐(ふくしゅう)の化神・モンキーマンと化したキッドは、すさまじい執念で一味を追い込んでいく。(Yahoo!検索情報から丸パク)

いわゆる「リベンジアクション」系でして、最近ってこういう骨太な…言い換えればただただ暴力のシャワーみたいなアクション系ってあんま作られなくなりましたよね。
本作では幼い頃に母親を無残に殺された主人公が、母親を殺した張本人に接触できるチャンスをモノにして「ここであったが100年目ぇ~!」みたいな感じで突入していくものの、最初はあっけなくボロックソにやられて瀕死のトコロを善意の第三者に拾われて→このままではあかん!もっと己を強くしなければぁーー!みたいなさ、なんて言うか~30~40年前のカンフー映画にありそうな展開っすよw

で、ちょっと本作について調べてたらやたら「ジョン・ウィック」の名前が登場するんですが、コレはキアヌが主演のシリーズですよね…自分このシリーズ一作も観てないんだよなぁ~観ておけば良かったんだろうけど、まあ知ってたからって本作がより楽しめるとかそういう事でもないらしい、むしろ知ってると「ジョン・ウィックの劣化版」とか書かれてるのSNSで随分見掛けたからそーゆーマイナスな印象が強くなっちゃうのかな?だったら未見である意味正解だったかな、位の感じ?(苦笑)

で、ね。
タイトルの「モンキーマン」はあらすじにもある主人公が猿の仮面を被ってファイトクラブでヒール役を演じているというトコロからもあるし、それから映画冒頭から何度も語られる「ハヌマーン伝説」になぞらえていると考えられます。ハヌマーンは猿の姿をした神で、太陽を黄色く輝く果物を見間違い食べようとしてしまい、その報復として顎を砕かれ墜落死してしまうものの、他の神々の要望によりその命を復活させると不死身の身体を与えられて様々な加護を得た…と、簡単に書くとそんな感じの話で(まあ色々端折りまくってるんで詳しく知りたい方はちゃんとググってくれ~)本作も最初はダメダメだったけれどその後復活して最強アクションぶちカマす!という展開になっています。

そんな訳で…デヴ・パテル氏がね、スタイルすんげーいいんだな!手足が長くてアクションの構えがちょっとブルース・リーっぽい。
それで長い足を駆使してバックキックとか多用してるんだけどめちゃ絵が映える!個人的にアクションは肉弾戦(カンフー)が至高だと思っている派なので本作の特に後半のアクションシーンは物凄く見応えがあって眼福♪でした😊

ただ、アクションさえ良ければ後はどーでもいい、とまでは言わない。
本作極端に台詞が少ないので舞台背景が説明口調になっていないのは良しとしても、それにしても余りにも何の説明もなく昔の映像がチラチラ挿入されるだけ状態が続くので、映画中盤辺りまで「だから何が言いたいんぢゃー💢」状態になって若干ダレる(滝汗
それと…コレはまだまだこれからの課題なんじゃないかと思うけど、カメラアングルとかカットの切り方とかがもう一工夫欲しいトコロ。緊迫感のある場面でもアクションのアングルの切り方が一辺倒なので…それこそバトルシーンの殆どが横から眺めてる第三者視点だけになっていて迫り来る感じとかに乏しいんですよね。コレに関しては場数踏んで勉強して頂くよりないと思われます。

まーそんなこんなでまだまだこれから!って感じですが、デヴ・パテル氏のポテンシャルは充分に感じさせる一作でした。
彼まだ34歳なんだね…若い才能がこれからもどんどん磨かれて開花していくのだろうと楽しみがまた1つ増えました。ぶっちゃけ本作はまだB級の域を出ませんが…これからこれから!
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【映画2024】「フォールガイ」@44作目

2024年08月16日 | 映画感想
「フォールガイ」

ライアン・ゴズリング×エミリー・ブラント&メガホン取ったのはデップー2やワイスピ/スーパーコンボ等を手掛けるデヴィッド・リーチ氏。自分ライアン・ゴズリングかなり好きなので予告編見て結構楽しみにしてたんだよねー…でもさ、予告編の段階で既にこれまた自分大好きなB級臭がプンプン漂ってたんすけど(苦笑)

あらすじ
大けがで一線を退いていたスタントマンのコルト・シーバース(ライアン・ゴズリング)。思いがけずハリウッドの撮影現場に舞い戻ることになった彼は、そこで監督を務める元恋人ジョディ・モレノ(エミリー・ブラント)と再会し、彼女の気を引こうと命懸けのスタントを披露する。そんなとき、主役俳優トム・ライダー(アーロン・テイラー=ジョンソン)が突如姿を消す。ジョディとの復縁とともに自らの銀幕復帰も期待し、コルトはトムを捜し始めるが、次第に危険な状況に追い込まれていく。(Yahoo!検索情報から丸パク)

ふむ。良くも悪くも「昭和のB級感」があるタイプ。個人的にこーゆーのかなりご馳走なんだけど…コレは人を選びそうな気がするなぁ~💦
そうそう、映画冒頭で「字幕監修:谷垣健治」ってクレジットが入って「んんん!」ってなったわ。あーアクション好きさんだったら誰もがご存じのお名前だとは思いますが一応知らない方の為に…谷垣健治さんとはアクション監督をされている方で、るろ剣とかのアクション担当されている方なんです。カンフー系のアクション監督とかアクション指導なんかもされていて、要するに自分が一番好き♪好き♪系アクションを作られている方ですっ!谷垣さん愛してます!Xもフォローしてますぅ~(萌

さて、ほぼどーでもいい自己満足タイム終了しましたので本編についてねw
正直…前半結構ダレた。て言うかコレは予告編を見ても予想出来なかったんだが、本作勿論アクションシーン結構ド派手だし肉弾戦系もかなりギッチリ詰め込んでるしアクション好きさんには満足度高いとは思うんだけど…割と恋愛系要素強めなんですね。ロマコメあんま興味ないタイプなんで「ふーん(無)」って感じになっちゃって。
アクションシーンに関しての考察?みたいな事を拡声器で遣り取りしてるシーンがあるんだけど、勿論それは制作している「SFロマンスモノ(←コレもなんだかねw)」映画の内容の話をしながら自分達の恋愛に関する事に繋げて語っているという体のシーンで…なげーわ(ボソ

ま、でも行方不明のトム・ライダーを探すミッションに入ってからは結構怒濤のアクションまみれで見応えあります♪
途中これまた自分的にほぼどーでもいいカラオケタイムとかぶち込まれますが怒り狂う程のもんでもありませんので全然OK…で、このシーンからアクションバディとして芸達者なワンコが登場しますがコイツがなかなかいい味出していて好感度高いですね!
アクションに関してはカースタントから肉弾戦、火だるま、水上アクション+爆破系、空中戦とあらゆるジャンルのアクションほぼ網羅状態です。映画見終わってから調べてみたら…監督さんご自身が元々スタントマンだったんですね!知らなかったわーと言うか自分やってた事を映画にしてるんだからそりゃー手の込んだシーン作れる訳よねなるほどナルホド

という訳でライアン・ゴズリングには何人のスタントマンが付いていたのか分かりませんが(苦笑)、でもご本人も相当頑張っていたんじゃなかろうかと思われます。そもそも彼ってすっごい身体してんじゃん?だから本人のスキルも相当高そうだよねーアレがただの「見せ筋」でほぼ役立たずだと言われたらかなりショックだよ💦
そして…エミリー・ブラントとの相性も良かったと思います。ウフフキャハハな感じじゃないんだけど成熟した大人の恋愛(ややコメディ寄り)って感じで😊

一応サスペンス要素もあって、アクションと上手く絡めてあったなーと思うんですが、やっぱりどこか昭和のB級臭すんだよなw←ふりだしに戻る
なんだろー色んな昔の映画のネタとかセリフを散りばめてるんだけど(流石デップー2作ってるだけあるw)微妙にチョイスが古いってのかな。昭和まで言っちゃうとちょっと大袈裟だけどさー「ノッティングヒルの恋人」とか「クリスマスにはラブ・アクチュアリー云々」とか…それ、イマドキの若者ほぼ誰も知らんやろ、って思いながらスクリーン観てたよウン自分全て観てるし分かってたけどさごめんね昭和のBBAでw
まーそもそも劇中曲チョイスも昭和感あったしなーKISSとかさーいや自分好きだし思いっきり世代だからいいんだけどだから昭和感なー(薄笑

まーそんなこんなで「敢えてのB級映画好き」「とりあえずアクション!」な御仁にはブッ刺さるんじゃないかと思います。個人的には大好物系でした😊
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【映画2024】「ツイスターズ」@43作目

2024年08月06日 | 映画感想
「ツイスターズ」

1996年制作「ツイスター」のリメイク版…だと思い込んで観に行ったら割と全然違ったな。ただ制作はスピルバーグ率いる「ジュラシック・ワールド」チーム。
監督は「ミナリ」でアカデミー賞にノミネートされたリー・アイザック・チョン氏。主人公のケイトを「ザリガニの鳴くところ」で一躍ブレイクしたデイジー・エドガー=ジョーンズ(可愛い)、相手役のオラオラ系YouTuber・タイラーを演じるのは最近よくスクリーンでお見かけしますなぁ~の若手注目株NO.1、グレン・パウエルが演じています。

あらすじ
気象学の天才と目され、ニューヨークで世界各地の自然災害予測と被害防止に努める仕事に就くケイト(デイジー・エドガー=ジョーンズ)は、故郷のオクラホマで巨大竜巻が連続発生していることを知る。ある仕掛けを竜巻の内部に投入して竜巻自体を破壊する計画を立てた彼女はオクラホマへ向かい、学生時代の友人ハビ(アンソニー・ラモス)、新たに出会ったインフルエンサーのタイラー(グレン・パウエル)と共に、巨大竜巻を追跡する。(Yahoo!検索情報から丸パク)

んー。↑このYahoo!検索情報のあらすじ、内容がちょっと違うゾ💦
そもそもケイトは中学生の頃から竜巻の虜になっていて自由研究しまくっていて、大学時代に研究費を集めようと当時の彼氏やら友達数人を巻き込んで竜巻を内部から破壊すると言う実験をするんだけど、その時自分達が予想したよりも遙かに巨大な竜巻だった事から実験は失敗し自分達も竜巻に飲み込まれて辛くもケイトと仲間の1人ハビ(アンソニー・ラモス)だけは何とか助かったものの残りの彼氏も友人達もこの実験で喪ってしまい、この事がきっかけでケイトは大学卒業後気象データ分析の企業に勤めるものの竜巻研究からは身を引いており、今回あの事件以降会っていなかったハビがケイトの元を訪ねてきて一緒にオクラホマの竜巻の研究をまたやろうよ!と誘われる…という流れなんですが。

ま、どーでもいっか!(いやよくねーわ💢)
そんな訳でケイトを演じたデイジー・エドガー=ジョーンズは可愛い♪出世作の「ザリガニの鳴くところ」も観ていますが、あの作品はかなり暗い役ドコロだったのでプリプリ感があんまなかったんですが、本作は彼女のCUTEなプリプリ感がババーンと前面に押し出されていて+知的な透明感もあって彼女の魅力爆発!😊
迎え撃つインフルエンサーで「竜巻カウボーイ」を名乗るオラオラ系YouTuberタイラーを演じているグレン・パウエルも一見するとチャラ付いたお調子者キャラなんだけど、締めるトコロはきっちり締めるイケメンっぷりを発揮していて好バランス✨
どーでもいいけどさー、タイラー達「竜巻カウボーイ」軍団のオラ付き感が余りにも世界中の人が想像する「頭のイカレてるおバカアメリカン」キャラ通りだったのが逆に衝撃的だったんだけど!イマドキあんな爆音で音楽鳴らしながらブイブイ言わせて登場するアホっぽいアメリカ人ってまだ存在してるん?^^;

制作がジュラシック・ワールドチームだけあって映像の迫力がゴイゴイスーなんだよね。久し振りにハリウッドらしいの見せて貰えたなーって感じ♪
だけど、ただただド迫力の竜巻と逃げ惑う人々の様子を追っかけてるだけのパニック映像に終始してたら面白味半分よね…それが、やっぱ「ミナリ」撮った監督だけあって人間ドラマ部分の描写も丁寧で見せ方上手いんよ~ケイトの実家での遣り取りとかさ、一気にケイトとタイラーの心の距離が近付くのが誰の目にも明かだし、その前にハビと口論になるくだりとかも…ケイトに痛いところ突かれてカッとなったハビが思わずケイトの急所に一撃食らわせる感じの遣り取りねーどっちの立場もどっちの気持ちも想像付くだけに「あうぅ~💦」ってなっちゃう。観客がちゃんとスクリーンの中にいる登場人物達の気持ちに寄り添えるような描写が上手かったなーと思いましたね。

あとあの「ドリル(車の下からニョキッと出て来て地面にブッ刺すアレなw)」の使い方ナイスだったな!
クライマックスのシーンの「あぁぁぁ!もうダメぇ~><」な緊迫感もさることながら、最後のシーンの使い方はシャレてたwああいうのいいね!

まーそんなこんなで、ちゃんとフツーに面白かったです。
ぶっちゃけそこまで期待してなかったんだけど、この手のアクションアドベンチャー系ってやっぱりハリウッドは一日の長ありますなぁ。演出も巧みだし映像の迫力や緊迫感の出し方とか本当にアッパレの一言に尽きます。映画最後のスタッフロール始まったあたりの「その後」映像の見せ方もオシャレだったし。夏のデートムービーとしてもオススメです😊


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