天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

マティスとルオー 素晴らしき芸術への共感@松坂屋美術館

2008年09月24日 | ライブ・イベント・映画
会社行ったら新聞屋から請求書が届いてて、
中を開けたらサービスで「マティスとルオー展」のチケが1枚入ってた。
ぬおおおおお!
今こんな展覧会やってたのかよー!教えてくれよー!←誰に言ってる?

わたくし、マティス大・大・大好き♪
「好きな画家は?」と聞かれたら5本の指に入れる。いや3本の指だな。

早速上司に掛け合う。
「あの、この展覧会(チケをチラリと見せる)ご覧になるご予定ですか?
 (上司に返事をさせる間もなく)
 私ものすごーくマティスが好きで、この展覧会は絶対に見たいと思ってたんです!
 (今さっきこの展覧会の存在を知ったばかりですが。苦笑)
 もしご覧になるご予定がないなら、是非このチケットを譲って頂きたいんですがー」

みすみすタダで見れるチャンスを逃してなるものか。←本音
私の鬼気迫る表情にビビった上司は
「あ、いや、別にどっちでもー・・・」
「そうですか!では有難く頂戴させて頂きます!ありがとうゴザイマスッ!」
・・・世の中ではこの会話を「恐喝」と呼ぶ。


さてさて、そんな訳で仕事終わって速攻で美術館にGO。

「マティスとルオー」言えばフォービズム(野獣派)を代表する2巨星と言われている。
実際はマティスがフォービズムに傾倒していた時期は非常に短いし、
ルオーはそもそも画壇等の派閥に入りたがらない人だったらしく、本人はフォービズムだとは
思っていなかったのかもしれない(いや、そうだろう)。

2人は共に同じ時期に同じ美術学校の同じ先生(ギュスターヴ・モロー)に師事し、
終生に渡って交流していた事で有名。
有名っつーか、近年になってお互いがやりとりしていた書簡が見つかって
「本当に交流してたんだ」という裏付けが取れたって事なんですが。
でも同じ時期に同じ学校・先生に学んだというのは昔から知られている事なので
お互いが交流していても何ら不思議はない。

本展覧会は、見つかったお互いの書簡等も展示されていて、お互いが相手を思い綴った
心温まる内容を(翻訳付き)知る事も出来ます。


ぶっちゃけ言うと、マティス:ルオーの展示作品数が3:7か2:8位の比率。
ぷち悲しいがルオーだって好きな画家だし(マティス程ではないけど)
今回ルオーの作品はかなりいい物が来ていましたね。

イメージ的にルオーと言うと「絵の具厚塗りのコッテコテ」なんですが、
厚塗りコテコテを描く一方で、溶き油ですんげー薄く溶いた油絵の具をササッと塗った
「水彩画風」の絵も多く描いている。
他にも油絵の具、墨、パステル、色鉛筆等を組み合わせて描いた作品も多い。
ルオーが終生テーマにした「貧困層(娼婦・サーカス団・踊り子等)」と「聖書からの引用」
の作品の中でもかなり質の高いモノが数多く展示されていました。

マティスは「色彩の魔術師」と呼ばれる程、その色使いは神懸り的なんだけど、
本展覧会ではカラー作品の数はあまり多くなく、しかもほとんどが過去に見た事のある
ものばかりだったので、ちょっぴり残念な気はしましたが・・・
まあ、いい物は何度見てもいい。マティス、お前やっぱジーニアスッ!!

カラーの油絵作品よりも、素描のいいのが来てましたね。
マティスは色使いも神懸り的だけど、何しろ彼の素描の素晴らしさと来たら!
柔らかな曲線、優しげで頼りなさげで、なのに迷いを感じさせずに
更に色気のある線なんだよ・・・もうおばちゃん萌え萌えですよぅっ!←ただの阿呆

いやぁ~、いいもの見れましたー♪眼福♪眼福♪
ちなみに本展覧会は松坂屋美術館で10月19日まで絶賛開催中です。
皆様お時間があったら是非見に行ってみてネ!


コメント (4)
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