天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

「しあわせの雨傘」

2011年01月19日 | 映画感想
「しあわせの雨傘」

フランソワ・オゾン監督最新作。カトリーヌ・ドヌーブ主演
上記の邦題はあきらかに彼女の出世作「シェルブールの雨傘」に引っかけて付けただけ
・・・という訳でもなく、劇中の舞台が「雨傘工場」なので、この作品自体がシェルブールの雨傘に
対してのオマージュの意味も込めているのであろうと推察。
ちなみに原題は「potiche」、意味は「飾り壷→お飾りの妻」くらいの意味。
劇中に娘から何度も「ママみたいな飾り壷にはなりたくない」等の揶揄のセリフが登場します。

カトリーヌ・ドヌーブ演じる「スザンヌ」は雨傘工場の社長夫人。毎日優雅な生活を送っている。
夫は典型的な亭主関白で「妻は家で大人しくしていればいい」という考えで妻の意見は全く聞かない。
そんなある日、ワンマン経営に反発した労働者が工場ストを起こす、それと同時に夫が心臓発作で倒れ
夫の療養中の間スザンヌが代わりに工場経営に乗り出す事になった・・・

1977年が舞台、当時は世界中保守的で「妻は家で家事・育児やって大人しく夫の言う事聞いてりゃいい」
という考えが主流だった中で、少しずつ女性の社会進出・社会参加を叫ぶ声が上がって来て
「ウーマン・リブ運動」等が少しずつ市民権を得るようになってきた、まだ頭の固いヤツらの批判の声も多いけど
・・・まあそんな時代だったと思います。
そんな中で、子供からも「どうせママは何にもやれやしない【お飾り妻】よ」と半ば小馬鹿にされていた
典型的ブルジョワマダムが、ひょんなきっかけで「私だってやれば出来るぢゃん!」と目覚めてしまった、という話。

御歳60代後半、劇中でも孫がうろちょろしていて本当に「いいおばあちゃん世代」になったドヌーブ、
流石に「往年と全く変わらぬ」等とは言えないけれど(苦笑)、それでもあの年齢にして相変わらずゴージャスで
小悪魔のような妖艶にしてキュートな目元がお色気たっぷり!
ジャージ姿で頭にヘアネット被ってジョギングとかしちゃってるけど、そんなお姿も可愛らしい^^
んで、体こそコロコロしてるけど、足なんて今でも膝下が長くてスラーッとしてすんげーキレイだから!

話は「カトリーヌ・ドヌーブ様、頑張ってー!ステキよー♪」一辺倒で、ゴージャスな衣装に何度も着替えて
歌い踊るお色気むんむんカトリーヌ様をみんなで愛でましょう!てな感じ。文句垂れようがないって^^;



それよりさ、
ジェラール・ドパルデューを見ながら「んー。この感じ、誰か(何か)に似てるんだ・・・何だっけ」と思い始めたら
もう気になっちゃって気になっちゃって、スクリーンにドパルデューが登場する度に考えててさ。
しばらく考えてたら判ったよ!この人「地獄のミサワ」にそっくりぢゃん!

え?「地獄のミサワ」知らない?ちょっと待てよ・・・






参考資料1:ジェラール・ドパルデュー
まあこの方は超有名だし。日本人が名前を知ってる数少ないフランス人俳優の中の1人なんじゃね?






参考資料2:「地獄のミサワ」

・・・ね?似てるよね?絶対に似てるって!
ってかさ、本作のドパルデューの髪型がまたとんでもなく「地獄のミサワ風」なんだって!マジで!!
もう「そうじゃん!地獄のミサワに激似じゃん!」って気付いてからはドパルデューを見ると
地獄のミサワ以外には見えなくなっちゃってさー。やべーよ。笑わなくていいシーンで笑えて来ちゃうじゃん^^;
コメント (2)
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