天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

「ミスター・ノーバディ」38

2011年06月04日 | 映画感想
「ミスター・ノーバディ」

予告編見てもあんまり興味が湧かなくて・・・スルーするつもりだったんだけど
今日ダーがゴルフの帰りにそのままマージャンするから夕飯いらないって夕方になって
連絡して来て急にヒマになってさ、ちょうどいい時間から見れる映画がコレだったw

公開何週目だろう?既に1日1回上映になってたんだけど、結構客が入ってました。ビックリ

さてそんなこんなで本作。
舞台は2092年。そこは不死の世界になっていたが、ただ1人118歳の「ニモ・ノーバディ」は
『最後の死ぬ人間』として世界中の注目の的になっていた。
ニモの様子は24時間監視カメラで世界同時生中継という「なんちゃってトゥルーマン・ショー」状態w
もうニモは老衰カウントダウン状態でいつ逝っちゃってもおかしくないんだけど、そんな所に
押し掛けて来た記者に対し、ニモは静かに自分の過去を語り出したのだが・・・という話

で、キモはそのニモが語っている(らしい)彼の過去の人生についてなんだけどね。

人生には岐路がいくつもあって、その岐路でどちらを選択したかで後の人生が大きく変わる事も多々ある。
そしてニモにも多くの人生の岐路があった。彼はその時どちらを選択したのか・・・ではなくてー、
その選択肢のどちらのチョイスの結果もぜーんぶ見せてくれる。最後のオチまで全ての選択パターンを網羅。
それを時系列バラバラ、チョイスの順序もバラバラの細切れ状態でワンシーン毎アトランダムに見せる。

まず最初の岐路が「両親の離婚でニモ少年は父親・母親のどちらに着いて行くか」から始まり、
その後どの女の子と恋愛したら~、どの女の子と結婚したら~、はたまたここでこういうアクシデントがあったら~
等々、とにかく些細な変化が全てラストパターンを変える。そしてその全てをシーンぶった切りでバラバラ見せる。
だから最初は何がどーなってるんだかさっぱり判らなくて「口ぽかーん状態」なんだけど、
不思議なモノで見慣れて来ると今見てるのがどのパターンのどのルートで選択して来た人生の続きなのかが
ちょっとした髪型だったり顔の傷だったり周囲の様子だったりで直ぐに判るようになる。

あれですね・・・「変則バタフライ・エフェクト」みたいな感じ。
あのノリが好きな人だったら結構ハマるかも♪

結局どれが真実だったのか・・・というのはあまり考えても意味のない事のような気がするw
というか、ある所でニモ爺さんが種明かしするんだけど(このオチは正直私のお好みではない)
でも個人的には爺さんが最期(謎)に口にする言葉が真実だったんだろう、そうであったらいいな♪
みたいな、ちょっぴりおセンチな気分になっちゃいましたね。
つーか・・・アレ以外のチョイスってみんな結構悲惨な結末じゃない?(薄笑)

ニモを演じたジャレット・レトがカッコイイ!
特に「眼鏡男子」メイクの彼はかなり私の好みのストライクど真ん中ですわー♪
コメント
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