天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

「孫文の義士団」41

2011年06月22日 | 映画感想
「孫文の義士団」

予告編を見て余りの豪華キャストにイキそうになってしまった作品!
だってさ、ドニー・イェン×レオン・ライ×ニコラス・ツェー×ファン・ビンビンちゃんだよ!!
「え・・・何このお宝てんこ盛りみたいなキャスト(萌)」って誰だって思うじゃないっ
何でも、中国本土では歴代興収トップ10入りしてアジア各国の映画賞を総なめにしているとか。
まあここらの数字はいつも微妙に盛って来るトコロがあるから眉ツバかもしんないけどね(苦笑)

内容はタイトルの通り、清朝末期・辛亥革命直前の香港に孫文が革命の決起にやって来る事になったが
清朝側は大量の暗殺団を香港に送り込んできた。何とか孫文を港から同士との密談場所まで無事に送り届け、
更には密談に必要な1時間の間、影武者を使って暗殺団をかく乱して密談を成功させる!というミッションを
こなすイカしたヤロー達の話・・・って感じでしょうか^^;

んー。良くも悪くも「中国映画」だったなー。
何て言うのか・・・真面目な作りなのね。凄く真面目に丁寧にドラマを作り込んで来てるんですよ。
それが面白ければ文句ないんだけど全然盛り上がらないから始末が悪い。←をい、いきなり何を^^;

予告編見てさー、勝手に「エクスペンダブルス」みたいなのを想像しちゃったのよね。
「イケイケドンドン☆脳味噌カラッポうはうはアクションムービー」ってヤツね。エクスペン~はリー様も出てるし♪
そして敢えて言わせてもらうけど、本作の予告編も明らかに「アクションまみれ☆アクションFAN、集まれ~♪」
というバイアスが掛かった作りだったと思う!

でも、違う(キパーリ)
至極真面目な「孫文と辛亥革命前夜の香港を描き出した(フィクション)人間ドラマ」が主題。
だから正直言うと、すごく楽しみにしてた(と言うか唯一楽しみにしてた)アクションシーンがぶっちゃけクソ><
そして予告編では「映画全編アクションまみれ」な雰囲気出してるけど、あの予告編のシーンはほとんどが映画中盤以降。
映画中盤までは静かに静かに静か~に地味な人間ドラマが延々続く。
だからアクション目当ての人は本当に退屈で仕方ない。実は私の2つ隣に座ったリーマンは、映画が始まって20分以上経って
ようやくやって来たと思ったら、そのまま速攻で高いびきをかいていたw

そして、映画の終わり方が・・・もっそい後味が悪くて全然気分良く席を立てないっ!(涙)

どーせフィクションなんだから大団円で終わったっていいんちゃうん?
もしかしてさ、結局今の中国政府にとっても孫文も辛亥革命もあまり意味のない出来事?だったりする?
まあ、長きにわたって続いた王朝を倒した事には意味があるんだろうけど「民主化運動」という部分には
中国政府としては絶対に「=素晴らしい事」っていう図式にはしたくないよね?^^;
・・・そんな意図があるからなのか?必ずしも「めでたしめでたし」という気分になれない作りになっている。

孫文よりさー、いっそ中国制作でユン・チアン著「ワイルド・スワン」を映画化してみてくれよー!w
コメント
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