天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画】「アリー スター誕生」試写会@51作目

2018年12月07日 | 映画感想
「アリー スター誕生」試写会

なーんと先月23日に新規導入されたばかりだという4Kレーザープロジェクター×12chリアルサウンドを搭載した最新型映像音響設備「IMAXレーザー」での試写会!(*^^)v
またしてもお友達E嬢から横流しして頂きました~いつもいつもありがとー♪

という訳で本作。
過去何度も何度もリメイクされて来た「スター誕生」をまたしてもリメイク。
だから内容自体は既に分かり切っていて「予想だにしなかった驚きのクライマックス!!」なーんてモノは何一つないので、見ドコロは「誰がどうリメイクするのか」という部分になる訳で。
で、今回この擦り倒したネタを敢えて今またリメイクするのは「アメリカン・スナイパー」のブラッドリー・クーパー。自らメガホンを取って初監督、そして主演、脚本にも名前を連ねています。
自分で「アメリカン・スナイパーの」って書いておいて何ですが、アメリカン~観てないんだよね(苦笑)
だから…って訳でもないんだけど(他の出演作もいくつか観てるし)、自分の中で「ブラッドリー・クーパー」っていつまで経っても「ハングオーバーの人」なんだよね^^;
そしてお相手の…というか本作の主人公「アリー」を演じるのは世界の歌姫「ガガ様」ことレディー・ガガ!本作の為に楽曲を全て書き下ろしているそうです。

あらすじ(必要か?まあ一応…)
ウェイトレスをしながら週末の夜はドラッグクラブで歌っている「アリー(レディー・ガガ)」は歌手を夢見て自ら楽曲も作っているものの、過去音楽関係者に「鼻が大きすぎてビジュアルで成功しない」
と指摘された事ですっかり自信をなくしてくすぶっていた。
ある夜近くの会場でライブをした世界的ミュージシャン「ジャクソン(ブラッドリー・クーパー)」がフラリと立ち寄ったバーでアリーの歌声を聴いて一気に魅了され、舞台後に彼女を誘い飲みに出た。
アリーがその歌声だけでなく類稀な才能で楽曲を作っている事を知ったジャクソンは自分のライブに彼女を担ぎ出して後押しし、みるみるアリーはスターダムの階段を駆け上がっていく。
出会いから急速に近付き恋に落ちた2人はやがて結婚するものの、アリーがスターダムにのし上がるのと相反するかのようにジャクソンは元々問題を抱えていた聴覚が悪化して落ちぶれていくのだった。

コレってブラッドリー・クーパーが自分で歌ってるんですよね?この人って元々ミュージカル出身とかアーティスト上がりとかじゃないよね?
あんまり上手いから「え?アテレコ?」って最初思ったよ。でも声がブラッドリー・クーパーご本人っぽいし…やっぱご本人だよね。びっくりしたなー。
ガガ様が歌上手いのは誰だって分かってるんだから今更指摘するまでもないけど、だからこそだけどブラッドリー・クーパーのパフォーマンスには映画冒頭からかなり驚かされましたわ。

で、鼻がコンプレックスで今一つ自分を前面に押し出していけないハズの女の子「アリーちゃん」なんですが、最初のバーでのパフォーマンスから才能がダダ漏れで全然引っ込んでないですw
まあそーじゃないと世界的アーティストさんのお目には留まらないので、圧倒的歌唱力とパフォーマンス能力がダダ漏れちゃってて全然OKなんですけどね。
本作そんなこんなでガガ様の魅力がスクリーン全面から惜しげもなく垂れ流されています。ガガ様がいかに素晴らしい才能を持ったアーティストなのか、という事をこれでもかと千切っては投げて来ます。
内容的にもライブパフォーマンスのシーンがかなり多いし時間も尺使ってるんですが、どのシーンにおいてもガガ様の圧巻のパフォーマンスを骨の髄まで楽しめる仕様になっているかと。
コレは本当に蛇足…イチャイチャシーンで思いっきり「おっぱいポロリ」してますが…ガガ様事務所のコンプライアンス的にはOKなんすよね?^^;

で、問題はドラマ部分になる訳ですが。
ブラッドリー・クーパーが巧いのはこれまた織り込み済みとして、ガガ様の演技は…コレが、案外ハマってましたね。
もっとも「才能溢れる逸材が見出されてその才能を更に開花させていく」というプロセスは正にガガ様ご自身が歩まれてきた道である訳で(アプローチは違っても)、だから演技と言うよりも自分自身の事だと
置き換えて感情移入していけば自然と本作のような演技に仕上がって行ったのではないか、と推察する訳ですが。
だから本作観て余りにもナチュラルな演技に「コレはガガ様ご自身の半生を描いている自叙伝的作品なんだ!」と勘違いする人が出て来そうな気すらする…彼女まだ結婚してないからねー^^;

初メガホンのブラッドリー・クーパーでしたが…正直本作ではまだ何とも。ライブシーン多かったし。
あーでも、クライマックスのシーン。ジャクソンがガレージを閉めて、外に出したワンコがいつもジャクソンが帰って来るのを待っている姿でその場に居て、そして引きの絵で回転灯の光が反射して…
煽って見せてドラマティックにせずに敢えて「引きの絵」で観客に察してもらうやり方は個人的にかなり好きかも。

まー何にしろ本作はガガ様のライブパフォーマンスシーンが兎に角観客の目をぜーんぶ掻っ攫っていくので(苦笑)
本作のキーになっている「Shallow」が素晴らしかったのは言うまでもなく、最後のライブシーンで歌った楽曲、アレはジーンと来たなぁ。知らない間に勝手に涙が出てたわ。
「ジャクソンの歌を歌います」って言ってたけど、こんな楽曲劇中に出てきたっけ?と思ってたら…あ、そーか、そー来たかと。
キラキラメイクじゃなくて極々シンプルなナチュラルメイクにしっとりとした女性らしいラインのロングドレス姿で歌い上げるラストの一曲は本当に感動モノです。必聴。
コメント
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