天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画】「この道」試写会@53作目

2018年12月14日 | 映画感想
「この道」試写会

「北原白秋×山田耕筰」の童謡コンビの半生を描いた作品。
なんでも今年は「童謡誕生100周年」だそーで、それを記念して製作された…という事なんですかね?どーでもいいけど本作来年公開なんだけどw
児童文芸誌「赤い鳥」が創刊されたのが1918年で、童謡が発表されたのは翌年の1919年、という事なんでしょうか?ロクに調べてないのでよく分かりませんが^^;
で、北原白秋を演じたのが色々クセの強い役をよく演じられる大森南朋さん、そして山田耕筰役をEXILEのパフォーマー・AKIRAさんが演じています。

あらすじ
大正7年(1918年)、独創的な作風で天才詩人と称される北原白秋(大森南朋)は、児童文学誌「赤い鳥」の刊行者・鈴木三重吉(柳沢慎吾)を介して音楽家の山田耕筰(AKIRA)と出会う。
当時、子供たちのための歌がドイツ童謡を日本語訳したものか伝承のわらべうたしかなかったため、鈴木は二人に童謡を創作するよう持ち掛ける。彼らは衝突を繰り返しながらもお互いの才能を認め
「からたちの花」「この道」「待ちぼうけ」「鐘が鳴ります」などの童謡を生み出す。(シネマトゥデイさんのあらすじを丸パクしました)

話は戦後の昭和27年、「北原白秋没後10周年記念公演」の舞台に山田耕筰氏が指揮を執り、その後プリプリ女子の記者さんにインタビューを受けるトコロから始まり、
本編はジジイの山田耕筰(AKIRAさんの特殊メイク)が回想する形で入っていく展開になっています。
いきなり石川啄木だの室生犀星だの萩原朔太郎だの文学史で燦然と輝く名前がジャンジャン登場して「むはー!(←学生時代はこれでも文学少女系でしたw)」となります。
それに加えて与謝野晶子・鉄幹夫妻が登場するともう思いっきり脳内タイムトリップ!

いや、でもね、コレは個人的な事なんですが…自分それほど北原白秋に思い入れはなく(滝汗)
正直大して彼の事知らなかったんですよね。だから本作観て北原白秋ってこーゆー人だったんだぁ、と知れたのはいい経験になったな、と。
北原白秋の顔写真は見覚えあったから、大森南朋さんとちょーっと雰囲気違うよなぁ~とは思ったものの、あの破天荒ぶりが史実だったとすれば大森南朋さんが演じて正解だったろうとw
それに引き換え山田耕筰の方がね…映画冒頭のつるっぱげジジイ仕様の風貌しかイメージがなかったから、若かりし頃の山田耕筰氏とAKIRAさんが全くリンクしなかったんですが(苦笑)
Wikiで調べたら若かりし頃の画像が載ってて…それ見ると案外AKIRAさんっぽいダンディーな感じだったので、これはこれで充分アリだったんだな、と。

で、基本は山田耕筰ではなく北原白秋の半生に軸足が置かれた作りになっているのでEXILE粘着の女子が観に行くと「ヲイいつAKIRA様がご登場するんだよ(イライラ)」なんて事にもなりかねない^^;
あーちゃんと映画冒頭から登場はしてるものの、それはつるっぱげジジイメイクだから全然AKIRA感ないしw

後は史実にどれだけ忠実なのかは微妙なラインですが、大筋は大体史実通りに話が進んで、歴史を紐解けば誰でも分かり切ってる事ですが、時代がどんどん戦争に向けて動いていく…と。
まあいいんですよ。ちゃんと作ってあるなーって感じなんですよ。
でもね、でもね、本作を最初っから最後まで見ながらずーーーっと思っていた事、それは「で?本作って一体どういう層をターゲットにしてんの?」
少なくともお子様向けではないよねぇ?じゃあお年寄り向け?でもイマドキのお年寄りってこういうのあんまり見たがらないんじゃない?(少なくともうちのおかんはアベンジャーズとかが好きよw)
20~30代が喜ぶネタとも思えないし…いくらEXILEメンバーが出てるからと言っても流石にコレは…(゜_゜)

個人的に本作で他に目に留まった事
クライマックスで「昭和27年の山田耕筰(ジジイ)がむせび泣いて手で目頭を押さえる」シーンがあるんだけど、その時の手がっ!美し過ぎるっ!ツヤッツヤのピッカピカやで!
いくら顔を特殊メイクでジジイ化しても隠し切れない美貌と色気が手からダダ漏れてますよー^^;
コメント
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