「劇場版シティーハンター〈新宿プライベート・アイズ〉」
北条司氏著の同名タイトルコミックにして80年代を代表するアニメ「シティーハンター」の劇場版新作。
公開から1ヶ月も経ってようやく観に行ったというね…と言うか、正直本作はスルーするつもりでいたんですわ(観る気があるなら公開して直ぐ観に行きますし)
「どうせ大いなるマンネリなのは分かり切ってる、今更何も金払って観に行くまでもない」ってずーっとずーっとずーーーっと思ってたんだけど、思ってたんだけど!←ナニコレw
あらすじ
裏社会屈指の始末屋、シティーハンターこと冴羽リョウは、モデルの進藤亜衣からボディーガードを依頼される。
亜衣がキャンペーンモデルを務めるIT会社の社長・御国真司は、リョウの相棒・槇村香の幼なじみで、撮影現場で再会した彼女をデートに誘う。
喫茶キャッツアイの海坊主と美樹は、傭兵(ようへい)が新宿に集まってくるという情報を入手する。 (シネマトゥデイさんから丸パクしました)
うん。大いなるマンネリです。それの何が悪い!←いきなり開き直りw
そもそも何故今シティーハンターの新作なんだ?と思ってたんだけど…一時期ワーッと賑わった「映画ブーム」が今またちょっと下火になってるっぽいんですよね。
それで映画業界も色々手を変え品を変え集客に四苦八苦してるみたいで。それで本作もそんな「集客アイディア」の1つなのかな?と邪推する訳です。
以前何かの雑誌コラムで読んだんですが、音楽CDの売上もずっと伸び悩んでいて(イマドキはそもそもCDじゃなくて音源のネット配信・DLが主流ですし)CDやDVDの売上を下支えしているのは
いわゆる「バブル世代」と呼ばれる…40代後半~50代の人達なんだそうで。この年代の人達が一番金を持ってて羽振りがいいんだそうだ。
だからバブル世代の財布の紐を緩ませるコンテンツが一番金になる→企画は基本バブル世代ウケを狙ったネタが通る→懐かしアニメ・音楽(QUEENが正にそーだよ)のリバイバル・リメイク、
…という図式が成り立つというね。
まあそんな羽振りがいいバブル世代のBBAですよそれが何だっつーんだ悪いのかよ!←今日は開き直り多めですw
おーっと、思いっきり映画レビューから脱線してるゾ。
という訳で本作ですが…ドローン兵器が目新しいっちゃー目新しいんですが、全てはバブル世代に寄り添った仕様になっていて安心して楽しめる。
シティーハンターの最大のウィークポイント(謎)にして最大の「昭和テイスト(バブル世代大歓喜)」は何と言っても「依頼は新宿駅の伝言板(黒板)にチョークで【XYZ】と書く」
イマドキの人…20代、いや30代の人ですら駅の伝言板なんて記憶にない・見た事すらないんじゃないかな?
その伝言板を平成最後の今どうやって復活させるのかなー?と思ってたら…ナルホドねぇ~(薄笑)
本作の素晴らしいトコロは「平成も終わろうとしている現在に思いっきり昭和のバブルテイストを当時のまんま何も変えずに持ち込んだ」という部分だろうと思います。
この手のコンテンツでよくありがちで尚且つ一番やっちゃいけない事、それは「イマドキの若者に色目を使ってイマドキテイストに寄せる工夫をする」事だと思うんですね。
昭和コンテンツ持ち出しておいて平成世代のウケ狙おうとヘタな改変をするとバブル世代からは「コレぢゃない」と鼻白まれ、平成世代からは「古臭~イミフ~」と足蹴にされる。
バブル世代にタゲ絞ったなら思いっきり「THE・昭和」で貫き通さないとバブル世代は納得しない。
本作はそこんとこよーーーく理解してくれているようで、あくまでも「原作コミック&当時のアニメ放送を楽しんでいた人」に完全に寄せて作っているのが好感持てました。
美女が登場するとたちまち「モッコリ」オンパレードなのも、メガトンハンマーがどこからともなく現れるのも、シラーッとすると「・・・」と共にカラスが飛んでいくのも、
何もかもが「あの時シティーハンターが大好きだった」自分達のワクワクがそのままスクリーンに蘇っていました。
更に音楽を当時の楽曲そのまま利用しているトコロも素晴らしい。
「シティーハンターと言ったらやっぱり【GET WILD】なんだよなぁ。でもPSY・Sのも、いや小比類巻さんのも忘れられない!…で?本作は誰かに主題歌依頼してるの?」
と思ってたら(あ、自分基本的に何も予備知識入れずに映画観るタイプなのでw)当時のまんまだったからマジ泣きそうになっちゃったわ!
しかもご丁寧に歌詞字幕入り!凄いわ誰?歌詞字幕ちゃんと入れようって提案した人!神過ぎるだろー!
で、更に…「チラッとでもいいから槇村兄を回想シーンみたいな形でいいから登場させてくれればよかったのに…」と思いながらエンドクレジットを見てたら…!(アレはマジで泣く!)
キャッツアイの三姉妹もコラボで友情出演させているし(藤田淑子さん、心よりご冥福をお祈りします)…でも泪と瞳の顔、ちょっとデッサン狂ってなかった?(滝汗)
どうせなら内海刑事も登場してくれればフルコンプ…って、それは無茶振り過ぎるか^^;(もしかしてどこかのシーンでチラリ出演してたりした?)
ともかく、あれもこれもとバブル世代諸氏が思いを馳せる事が出来ただけでも本作は大成功していると言えるでしょう。
正直、内容に関してはかなり強引だし辻褄合わないし思いっきりご都合主義満載だし、平成世代の人が見ると「ナニコレ意味わかんないし古臭いし~」としか思えないかもしれない。
だがそれでいい。いやそれがいい。(キリッ
個人的に少しだけ残念に思ったのは…
ゲストヒロイン(依頼人)が物分かりが良過ぎる、というか…ココはやっぱ二枚目仕様の獠ちゃんの姿に惚れちゃってグラッと来るんだけど、香の気持ちも痛いほどよく分かるし
何より…獠ちゃんが香を本当に大切に思っている気持ちに気付いてアタックしたいところをグッと堪えて身を引く、みたいなシーンは盛り込んで欲しかったなーと。
本作のヒロインは最初っから「お二人さんお似合いですねー」みたいな傍観者のような立ち位置に見えたのがちょっと物足りない感じがしましたね。
まあ何にしろ、久しぶりに「昭和」を楽しめました。平成すら終わろうとしている今、敢えての「昭和」ですよ!昭和はいい時代だったなぁ~(しみじみ)
北条司氏著の同名タイトルコミックにして80年代を代表するアニメ「シティーハンター」の劇場版新作。
公開から1ヶ月も経ってようやく観に行ったというね…と言うか、正直本作はスルーするつもりでいたんですわ(観る気があるなら公開して直ぐ観に行きますし)
「どうせ大いなるマンネリなのは分かり切ってる、今更何も金払って観に行くまでもない」ってずーっとずーっとずーーーっと思ってたんだけど、思ってたんだけど!←ナニコレw
あらすじ
裏社会屈指の始末屋、シティーハンターこと冴羽リョウは、モデルの進藤亜衣からボディーガードを依頼される。
亜衣がキャンペーンモデルを務めるIT会社の社長・御国真司は、リョウの相棒・槇村香の幼なじみで、撮影現場で再会した彼女をデートに誘う。
喫茶キャッツアイの海坊主と美樹は、傭兵(ようへい)が新宿に集まってくるという情報を入手する。 (シネマトゥデイさんから丸パクしました)
うん。大いなるマンネリです。それの何が悪い!←いきなり開き直りw
そもそも何故今シティーハンターの新作なんだ?と思ってたんだけど…一時期ワーッと賑わった「映画ブーム」が今またちょっと下火になってるっぽいんですよね。
それで映画業界も色々手を変え品を変え集客に四苦八苦してるみたいで。それで本作もそんな「集客アイディア」の1つなのかな?と邪推する訳です。
以前何かの雑誌コラムで読んだんですが、音楽CDの売上もずっと伸び悩んでいて(イマドキはそもそもCDじゃなくて音源のネット配信・DLが主流ですし)CDやDVDの売上を下支えしているのは
いわゆる「バブル世代」と呼ばれる…40代後半~50代の人達なんだそうで。この年代の人達が一番金を持ってて羽振りがいいんだそうだ。
だからバブル世代の財布の紐を緩ませるコンテンツが一番金になる→企画は基本バブル世代ウケを狙ったネタが通る→懐かしアニメ・音楽(QUEENが正にそーだよ)のリバイバル・リメイク、
…という図式が成り立つというね。
まあそんな羽振りがいいバブル世代のBBAですよそれが何だっつーんだ悪いのかよ!←今日は開き直り多めですw
おーっと、思いっきり映画レビューから脱線してるゾ。
という訳で本作ですが…ドローン兵器が目新しいっちゃー目新しいんですが、全てはバブル世代に寄り添った仕様になっていて安心して楽しめる。
シティーハンターの最大のウィークポイント(謎)にして最大の「昭和テイスト(バブル世代大歓喜)」は何と言っても「依頼は新宿駅の伝言板(黒板)にチョークで【XYZ】と書く」
イマドキの人…20代、いや30代の人ですら駅の伝言板なんて記憶にない・見た事すらないんじゃないかな?
その伝言板を平成最後の今どうやって復活させるのかなー?と思ってたら…ナルホドねぇ~(薄笑)
本作の素晴らしいトコロは「平成も終わろうとしている現在に思いっきり昭和のバブルテイストを当時のまんま何も変えずに持ち込んだ」という部分だろうと思います。
この手のコンテンツでよくありがちで尚且つ一番やっちゃいけない事、それは「イマドキの若者に色目を使ってイマドキテイストに寄せる工夫をする」事だと思うんですね。
昭和コンテンツ持ち出しておいて平成世代のウケ狙おうとヘタな改変をするとバブル世代からは「コレぢゃない」と鼻白まれ、平成世代からは「古臭~イミフ~」と足蹴にされる。
バブル世代にタゲ絞ったなら思いっきり「THE・昭和」で貫き通さないとバブル世代は納得しない。
本作はそこんとこよーーーく理解してくれているようで、あくまでも「原作コミック&当時のアニメ放送を楽しんでいた人」に完全に寄せて作っているのが好感持てました。
美女が登場するとたちまち「モッコリ」オンパレードなのも、メガトンハンマーがどこからともなく現れるのも、シラーッとすると「・・・」と共にカラスが飛んでいくのも、
何もかもが「あの時シティーハンターが大好きだった」自分達のワクワクがそのままスクリーンに蘇っていました。
更に音楽を当時の楽曲そのまま利用しているトコロも素晴らしい。
「シティーハンターと言ったらやっぱり【GET WILD】なんだよなぁ。でもPSY・Sのも、いや小比類巻さんのも忘れられない!…で?本作は誰かに主題歌依頼してるの?」
と思ってたら(あ、自分基本的に何も予備知識入れずに映画観るタイプなのでw)当時のまんまだったからマジ泣きそうになっちゃったわ!
しかもご丁寧に歌詞字幕入り!凄いわ誰?歌詞字幕ちゃんと入れようって提案した人!神過ぎるだろー!
で、更に…「チラッとでもいいから槇村兄を回想シーンみたいな形でいいから登場させてくれればよかったのに…」と思いながらエンドクレジットを見てたら…!(アレはマジで泣く!)
キャッツアイの三姉妹もコラボで友情出演させているし(藤田淑子さん、心よりご冥福をお祈りします)…でも泪と瞳の顔、ちょっとデッサン狂ってなかった?(滝汗)
どうせなら内海刑事も登場してくれればフルコンプ…って、それは無茶振り過ぎるか^^;(もしかしてどこかのシーンでチラリ出演してたりした?)
ともかく、あれもこれもとバブル世代諸氏が思いを馳せる事が出来ただけでも本作は大成功していると言えるでしょう。
正直、内容に関してはかなり強引だし辻褄合わないし思いっきりご都合主義満載だし、平成世代の人が見ると「ナニコレ意味わかんないし古臭いし~」としか思えないかもしれない。
だがそれでいい。いやそれがいい。(キリッ
個人的に少しだけ残念に思ったのは…
ゲストヒロイン(依頼人)が物分かりが良過ぎる、というか…ココはやっぱ二枚目仕様の獠ちゃんの姿に惚れちゃってグラッと来るんだけど、香の気持ちも痛いほどよく分かるし
何より…獠ちゃんが香を本当に大切に思っている気持ちに気付いてアタックしたいところをグッと堪えて身を引く、みたいなシーンは盛り込んで欲しかったなーと。
本作のヒロインは最初っから「お二人さんお似合いですねー」みたいな傍観者のような立ち位置に見えたのがちょっと物足りない感じがしましたね。
まあ何にしろ、久しぶりに「昭和」を楽しめました。平成すら終わろうとしている今、敢えての「昭和」ですよ!昭和はいい時代だったなぁ~(しみじみ)