天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画】「すずめの戸締まり」@62作目

2022年11月11日 | 映画感想
「すずめの戸締まり」

新海誠監督最新作。なんて説明するまでもないかw
折角公開封切り初日に観に行ったのにレビュー上げるの面倒臭くて半月放置とか自分バカなのかと(苦笑)

あらすじ
九州の静かな町で生活している17歳の岩戸鈴芽は、”扉”を探しているという青年、宗像草太に出会う。草太の後を追って山中の廃虚にたどり着いた鈴芽は、そこにあった古い扉に手を伸ばす。やがて、日本各地で扉が開き始めるが、それらの扉は向こう側から災いをもたらすのだという。鈴芽は、災いの元となる扉を閉めるために旅立つ。(Yahoo!Movieから丸パク)

映画冒頭のシーンが何を意味しているのか?どうやら主人公の「鈴芽」の幼少期の記憶なのか夢らしい?…で、シーンが切り替わって現在の鈴芽の様子になるんだけど、この冒頭のシーンはクライマックスに掛かるある意味「オチ」だったりする。でもこのシーンの意味は映画をその後ちゃんと観ていかないと分からないという手の込んだ脚本。

新海誠監督は「君の名は」「天気の子」、そして本作も「災害」をテーマに作っていますね。本作で「災害三部作」みたいな感じなんでしょうか?
そして災害三部作目にして実際の災害を題材に持って来た。だから本作で描いているあの大災害の被害者・被災者・遺族の方々にはなかなか精神的にキツいモノがあるかもしれませんので、鑑賞に際してはある程度の予備知識を入れて心の準備をしてから鑑賞した方がいいのかもしれません。
あの大震災からなんだかんだで10年以上が経ち、映画作る側の人もこの問題に敢えて取り組んでみたい、という人が多くいらっしゃるんでしょうかね…先日観た「天間荘の三姉妹」も奇しくも同じ題材を使ったお話でしたし。個人的にはこのネタは余り好きではありません。余りにも犠牲者が多過ぎてエンタメには向かない気もするんですよね。

ま、そこは置いといて。
映像的にはやっぱり流石だよなーと。文句の付けようがないです素晴らしいです。
そして声を当てた方々も凄くキャラクターに合っていたと思いました。特に鈴芽役の原菜乃華さんと宗像草太役の松村北斗君はハマってたなぁ!松村北斗君はSixTONESのメンバーの子でしょ?彼めっちゃイケボだねーいやぁーカッコイイ人って声までカッコイイんだねー本当に宗像草太のビジュアルに似合い過ぎて萌えたわー♪
それから本作にもやっぱり神木隆之介君登場!彼はもう何をやらせても上手いのだ。本作でもいい~キャラやってます😊

猫(災いのタネかと思ってたが猫のオチは意外だった!)を追い掛けて九州から日本縦断していくロードムービーで、鈴芽達が向かった先々で色んな現地の人達と交わって関わって行くという展開なんだけど、まぁー令和の日本じゃーここまでお人好しばっかりが登場するのも嘘臭い(胡散臭い)と思うものの、逆に「いつまでも昔っぽい日本の情緒が何処かに残っていて欲しい。昭和のお節介日本人みたいなのが令和の現代にあっても皆の心の中にほんの少しでも受け継いでいて欲しい」という気持ちにもなった。

クライマックスの絵ヅラ的にも迫力があってドキドキするし、エピソードの緩急の付け方も上手いと思う。
そして…コレはピクサーには作れない話だよな、これこそが「ジャパニメーション」の真髄だよな、と思わされる話でしたね。観て損は絶対にない。もう一度位は観に行こうかな
コメント
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