天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画2023】「宇宙人のあいつ」@29作目

2023年05月23日 | 映画感想
「宇宙人のあいつ」

よく行く映画館で予告編見て「中村倫也さん主演のコメディかー面白そう!」と思って鑑賞決定~。
多分元ネタはギャグ漫画辺りで、それの実写映画化なんだろーなーと勝手に思っていたんだけど、飯塚健監督&脚本の完全オリジナルストーリーだった!

あらすじ
真田日出男(中村倫也)は、真田家4兄妹の次男として、長男・夢二(日村勇紀)、長女・想乃(伊藤沙莉)、三男・詩文(柄本時生)と暮らしているが、その正体は人間の生態を調査するために土星から来た宇宙人だった。23年も人間に成り済ましてきた日出男だったが、地球を離れる日が3日後に迫る。日出男は人間としてやり残したことを3日間で終わらせようとするが、家族にさまざまな問題が降りかかる。(Yahoo!Movieから丸パク)

映画冒頭でオチから入って→何故このオチに到ったのか、を見せて行く手法。(その後更に大オチが待っている)
なので中村倫也さん演じる「日出男」は地球に生態調査としてやって来て土星に戻るに当たってあるミッションが課せられているんだけど、それに関しての結果と言うか結末は観客は分かった状態で鑑賞して行くという事になります…ま、そんな大層なネタじゃないのでどーでもいいんですが(ヲイ

という訳で、いわゆる「王道B~C級コメディ」というヤツですね。低予算で田舎の観光誘致も兼ねたフィルムコミッションフル活用というヤツで、本作の舞台は高知県で四万十川とか土佐の海とかアチコチでロケっているようです。主人公の4兄妹も高知弁?土佐弁?を喋っているのですが、本来だったら聞き馴染みのない方言に「話が頭に入って来ねぇ!」みたいなストレスを感じそうなモノなんですが…たまたまですが今NHKの朝ドラ「らんまん」が高知出身の牧野富太郎氏(ドラマ内では槙野万太郎)を描いた作品で、高知の方言バリバリで会話しているので(自分、神木隆之介君ファンなので毎朝見てるんだ~♪)本作の方言会話も全く違和感なく耳に入ってきましたね!

と、軽く脱線しましたが、
日出男が地球を離れる宣言をしてから実際に帰る日までの1ヶ月間の4兄妹(と言うか日出男以外の3兄妹か)それぞれの個人的事情を描きながら、そのそれぞれの問題に家族が向き合って乗り越えようとしていく姿を通して、「家族とは何なのか」が分からない日出男に「真の家族」の有り様を見せて行くというお話。

いやぁ~これはもうね、完全にキャスティング勝ちしてるよね。この4人の組み合わせ最高ですわw
映画冒頭で長男・夢二が経営している焼肉屋を手伝っている日出男が女性客達にキャーキャー騒がれていて、常連客?から夢二が「ホントに兄弟なの?(全然似てないけど)」と問われてアッサリ「違うよー」って答えててワロタけど、一応下の2人には日出男が地球を離れる宣言をする迄は本当の兄だと思わせていたようで、伊藤沙莉さんと柄本時生さんのコンビツッコミが緩くて楽しい。そうそう、そんな訳で日出男は地球語(と言うか日本語)がなかなか苦手のようでチョイチョイ言い間違いしているのも設定が細かいw
個人的に伊藤沙莉さんのやさぐれたキャラが大好きなんだけど、でも本作長男の夢二を演じたバナナマンの日村さんが光ってたなぁ~!いいキャラですよ。凄い家族思いで早くに亡くなっているらしい両親に代わって自分が家族の大黒柱、親代わりなんだ!という気概に溢れていて熱くて暑苦しい(ヲイ
なんでも個人的に元々日村さんと中村倫也さんは仲がいいそうで、そういうのも映画の中から伝わってくる…すごくハートフルな感じでしたね。

で、全体的に全てのエピソードがゆるーい感じで進んでいって、クライマックスでホロリとさせられて(ココは中村倫也さんの演技が光る!)→冒頭のオチ→大オチ
正直…大オチは割と簡単に想像が付いた。だけどあの「合言葉」とかがチラリと耳を掠めたりしてなかなかシャレてます✨
そうそう、日出男は「土星人宣言」してからチョイチョイ「土星パワー」を使うんだけど、それも可愛かった。てか日出男が土星帰ったら真田家のWi-Fiどーすんだw

最後に…なんだこのエピソード!?の「ウナギ」が個人的に割とツボったわ…そして、想乃の同僚の娘「ゆめちゃん」、アナタもまさか異星人ではないわよね?💦
コメント
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