天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画2023】「最後まで行く」@30作目

2023年05月24日 | 映画感想
「最後まで行く」

岡田准一さん×綾野剛さんのクライムサスペンス…というのは予告編観て分かってたけど、本作は元ネタが2015年に日本で公開された同名タイトルの韓流映画だそうで、本作はそれの日本版リメイクなんだそーです。元ネタ作品の事が全く記憶にないなー当然未見です。

あらすじ
12月29日。刑事・工藤(岡田准一)は、危篤の母のもとへ急ごうと雨の中で車を飛ばしていた。そのとき、スマートフォンに署長から着信が入り、署内での裏金作りへの関与を問われた直後、妻からの電話で母の死を知らされた彼は動揺し、車の前に現れた男をひいてしまう。工藤は男の死体を車のトランクに入れて葬儀場に向かい、母とともに焼こうとする。そこへ「お前は人を殺した。知っているぞ」とのメッセージが届く。送信主は県警本部の監察官・矢崎(綾野剛)で、工藤がひいた男と深い関わりがあった。(Yahoo!Movieから丸パク)

岡田准一さんはカッコイイ役しかやらないのかと思ってたけど、いや本作だってアクション凄いしそこはカッコイイんだけど…なんだか終始ちょっぴり可笑しいんだw
可笑しいカッコイイ役(←こんなジャンルあるのか?)と言えば「ファブル」もそうなんだけど、ファブルのコミカルさとはまた絶対に違うんだな。何て言うのか…工藤が必死に取り繕おうとあがけがあがく程おかしな方向に行ってしまう、という面白さというのかな。
先ずヤクザとズブズブになっていてヤクザから裏金貰ってる刑事、というのが冤罪じゃなくてガチなのね(苦笑)、その上で「俺だけがやってた訳じゃないっすからぁー」の体でいるから色々その後の展開もおかしな事になって行くというのか。そもそも轢き殺した死体をその場で車のトランクに押し込むって有り得ないしねw
で、何故か自分が男を轢き殺して死体を隠している事が矢崎にバレてて脅迫されるんだけど、コレは後から「矢崎SIDEの話」が展開されて見事に1本の糸に繋がっていく。この展開は面白いなーと思った。矢崎は矢崎でケツに火が付いてる(というか既に大炎上?)状態で、段々と追い詰められて行ってこれまた段々おかしくなって行っちゃう。

すんごいおっかない展開の話のハズなのに、とりあえず映画中盤迄の工藤の「なんとかして自分が轢き殺した男を隠し通して処分しなくちゃ!」な展開がコミカルで笑える。次から次へと絶体絶命の大ピンチが「一難去ってまた一難」展開なんだけど、コレを本当にギリッギリでかわしていくのがスリリングで楽しい!
で、その後「矢崎SIDEの話」が展開されていよいよ話が繋がって来てからが怒濤のアクションシーンへ突入して、とにかく息も付けない位のスピード感で飽きる場面無し!とりあえず色んな事が「いやいや日本じゃこんなん有り得ないってー」なんだけど、もうそんな事考える暇すらない展開w

ヤクザから「砂漠のトカゲ」の話をされる。コレが本作のキーだったりする。
工藤はヤクザの親分から砂漠を抜け出さないかと打診されたりするんだけど(矢崎からも組まないかと言われてたなぁ)、結局砂漠のトカゲは砂漠から出られない。クライマックスで裏金の金庫の中に入って最初は札束を手にするんだけど、ジックリと札束を見て元あった場所に戻すシーンとか印象的だった。
でも矢崎の方は砂漠を抜け出す気満々だよねアレは。義父をボコった(というかヌッ殺したか?)段階で完全にキレちゃってるヤツよねアレ^^;

で、最後…あの電話を切った後…もしかして腹の一発が致命傷になってココで事切れるというセンチメンタルオチですか?と思った瞬間のあの展開がw
なるほどナルホド~正にこのタイトルの意味が最後の最後のシーンで分かりましたよ。いやぁ~正に笑っちゃいますネ。本当に良く出来た作品です!
因みに…映画のラストのスタッフロールが始まってもしばらく席は立たないようにしましょう。この話の黒幕が登場します^^
コメント
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