天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画2024】「オッペンハイマー」@18作目

2024年03月29日 | 映画感想
「オッペンハイマー」

今年のアカデミー賞最多ノミネート(13部門)→7部門受賞というピッカピカ超大作!クリストファー・ノーラン監督作品というのも鳴り物入り感強い✨
本作はカイ・バードとマーティン・J・シャーウィンによる伝記『オッペンハイマー 「原爆の父」と呼ばれた男の栄光と悲劇』(American Prometheus: The Triumph and Tragedy of J. Robert Oppenheimer)をノーランの手で脚本化(脚色化) して実写映画化したモノだそーです。(一部Wikiから抜粋しました)

あらすじ
ドイツで理論物理学を学び、博士号を取得したJ・ロバート・オッペンハイマー(キリアン・マーフィ)は、アメリカへ帰国する。第2次世界大戦中、極秘プロジェクト「マンハッタン計画」に参加した彼は、世界初の原子爆弾の開発に成功する。しかし実際に原爆が広島と長崎に投下されると、その惨状を知ったオッペンハイマーは苦悩する。冷戦時代に入り、核開発競争の加速を懸念した彼は、水素爆弾の開発に反対の姿勢を示したことから追い詰められていく。(Yahoo!検索情報から丸パク)

ローバト・オッペンハイマーという「原爆の父」と呼ばれた科学者がいる、という事はうんと昔にNHKか何かで取り上げらたのを見て知ってはいましたが、具体的にオッペンハイマー氏の半生だとかどういう人となりだったのかについてはほぼなーんも知らない状態での鑑賞でしたが…ぶっちゃけ、途中睡魔との戦いだった…バカですんまそんorz

いやぁーコレね、ある程度の予習が必要な類いですね。「先入観持ちたくないから~」とか言ってなーんも調べずに観に行くと話に着いていくの大変です!
そもそも量子力学だのなんだの小難しい学問の話な訳でして。それに加えて話が戦後の情報漏洩事件絡みの公聴会にオッペンハイマーが呼ばれて問答しているシーンから入って、そこから戦前に戻って、また戦後シーンに飛んで~を繰り返しているので「ん!?今どこの時代だ?」ってちょっと混乱するし、あと本作登場人物の数が膨大で人の名前と顔(キャラ)がなかなか一致しなくて会話の中で人名がバンバン出て来るんだけど「えーとソレは何言ってた人だったっけ???」って頭の中がグルグル…
更に赤狩り(共産主義者排斥運動)ネタも絡んで来ると尚更日本人の苦手分野目白押し的な、いや日本人の苦手分野つーか自分の苦手分野でしたすんません💦

で、原爆と言えば当然ですが日本人にとって超デリケートなね。
劇中「トリニティ(人類史上初の核実験)」成功のシーン辺りの迫力は凄かった。本作音楽というか音響効果が凄かったなーこのトリニティのシーンの音響演出は特に印象的だった。本作普通のスクリーンで鑑賞したんだけど、出来ればIMAXで観た方が更に凄い映像と音響体験出来たと思う。惜しい事したわ…
と、この大絶賛シーンの辺りから日本人には何となく尻の座りの悪い展開が繰り広げられるわけです。史実なので仕方のない事なのですが、広島に原爆が投下されて何万もの民間人が大虐殺された事を知るや快哉を叫ぶアメリカ人の皆様の様子をスクリーン越しに眺めている間抜けな日本人…という絵ヅラになる訳でしてね。
オッペンハイマーとトルーマンの会談でオッペンハイマーが日本人から恨まれるのでは?と危惧する様子にトルーマンが「原爆を作った人が恨まれるんじゃない、それを投下した俺が恨まれるんだ」みたいな事を言ってましたわね。特に恨んでる訳じゃないけれど、こういうのってやっぱり観ていてキッツイですわね。

オッペンハイマーはマッドサイエンティストでもなければ孤高の学究肌という訳でもなく、意外に誰に対しても如才なく対応出来て弁が立ちなかなかの政治力も統率力もあり、ある意味ちょっとしたカリスマみたいな存在だったようです。勝手に「出来る科学者=無口な職人気質」みたいに想像していたのでちょっと面食らいました。
そして英雄色を好むのか?女性関係も割とあっけらかんと不倫していたりして(奥さんにもバレバーレだったみたいだけど、アレはいいのか?よくわからんかったが)

上映時間3時間と長尺だし、中盤が割と地味な会話劇が続いて睡魔との戦いエグかったけど(苦笑)、でも日本人が知っておくべき史実の人の半生ですよ。
我々は世界唯一の「被爆国」の国民ですし…ゴジラが生まれた国ですからね!同じ年に本作とゴジラがアカデミー賞を受賞したのも浅からぬ因縁なのでしょうきっとネ
コメント
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