「悪人」
私の事じゃないです。いや私もかなりの悪人ですが(滝汗)
映画のタイトルね。先頃モントリーオール映画祭で深津絵里さんが最優秀主演女優賞を獲得して
話題になったばかりなので、映画に普段興味のない人でもタイトル位は芸能ニュースで聞き齧ったでしょ。
まあそんな訳で、ぶっちゃけ予告編を見ただけの時は妻夫木君のパツキンにめっちゃ違和感があって
「いやないわコレは(苦笑)」と思って半ばスルーの予定だったんだけど、賞を取ったとなると話は別←ゲンキン
まあ、芸能ニュースで大体のあらすじは判ってるだろうけど、妻夫木君演じる田舎の青年が
出会い系サイトで知り合った女の子をちょっとしたトラブルからパニック状態でうっかり殺してしまい
そこへたまたまメールをくれた、やはり同じ出会い系サイト経由の女性(深津絵里さん)と出会って
彼女との出会いが青年に変化をもたらし、そして彼女の方もまた青年に惹かれ、殺人を告白した青年に
自首を勧めるドコロか事もあろうか一緒に逃げようと提案して逃避行に走ってしまう・・・という話。
で?悪人とは?
まあこの事件での最大の悪人は当然だけど「殺人」を犯した妻夫木君なんだろうけど。
でも「【本当の悪人】の定義とはなんぞや」みたいな、誰もが心に持っている「闇」を様々な立場、
様々な環境下、様々な条件下でスクリーンに映し出して行く、という感じ。
そして心の闇を映すのと同時に「どんな悪人にも愛しい部分、愛しいと思ってくれる人がいる」
という、相反する立場の事象も描いているのが面白い。
この映画ではぶっちゃけ殺人を犯した妻夫木君よりも被害者の女性の方がイケすかないビッチだった。
裏事情を知ってみれば妻夫木君にも充分同情の余地があるな、むしろ被害者女性なんて殺されても
文句言えないようなクソ女だっただろ、位の気持ちを持つ人もいるかもしれない。
でもそんな被害者を愛して愛して慈しんでいた両親がいる。
逆にTV報道だけを見れば、か弱い女性に手をかけて殺した犯人(妻夫木君)は極悪非道の殺人者だけど
現実の彼は自分の身内だけでなくご近所の老人の病院の送り迎えまで引き受ける、親の愛に恵まれず
それでも祖父・祖母を大切にする気の弱い心優しい青年だった。
「悪人」って何だろう?「本当の悪人」って何だろう?
悪人と呼ばれる人は一片の曇りもない悪だけにまみれた存在なのか?
良い環境と出自と立場が得られている人は、それだけで善人足り得るのか?
そんな、子供の禅問答のような・・・それでいて含蓄深い話でしたね。
多分この映画を見た人の8割が「この映画の影の主役は樹木希林さん!」とか
「樹木希林さんの【何も語らない演技】がオイシイところ全部持ってった!」って言うと思う。
・・・まあその通り。この人上手過ぎるな。
後、個人的にバスの運ちゃんには惚れた♪そしてバスを降りた後、無言で頭を下げる樹木希林さんの演技が!
結局なんだかんだで樹木希林さん一人勝ちか(苦笑)
私の事じゃないです。いや私もかなりの悪人ですが(滝汗)
映画のタイトルね。先頃モントリーオール映画祭で深津絵里さんが最優秀主演女優賞を獲得して
話題になったばかりなので、映画に普段興味のない人でもタイトル位は芸能ニュースで聞き齧ったでしょ。
まあそんな訳で、ぶっちゃけ予告編を見ただけの時は妻夫木君のパツキンにめっちゃ違和感があって
「いやないわコレは(苦笑)」と思って半ばスルーの予定だったんだけど、賞を取ったとなると話は別←ゲンキン
まあ、芸能ニュースで大体のあらすじは判ってるだろうけど、妻夫木君演じる田舎の青年が
出会い系サイトで知り合った女の子をちょっとしたトラブルからパニック状態でうっかり殺してしまい
そこへたまたまメールをくれた、やはり同じ出会い系サイト経由の女性(深津絵里さん)と出会って
彼女との出会いが青年に変化をもたらし、そして彼女の方もまた青年に惹かれ、殺人を告白した青年に
自首を勧めるドコロか事もあろうか一緒に逃げようと提案して逃避行に走ってしまう・・・という話。
で?悪人とは?
まあこの事件での最大の悪人は当然だけど「殺人」を犯した妻夫木君なんだろうけど。
でも「【本当の悪人】の定義とはなんぞや」みたいな、誰もが心に持っている「闇」を様々な立場、
様々な環境下、様々な条件下でスクリーンに映し出して行く、という感じ。
そして心の闇を映すのと同時に「どんな悪人にも愛しい部分、愛しいと思ってくれる人がいる」
という、相反する立場の事象も描いているのが面白い。
この映画ではぶっちゃけ殺人を犯した妻夫木君よりも被害者の女性の方がイケすかないビッチだった。
裏事情を知ってみれば妻夫木君にも充分同情の余地があるな、むしろ被害者女性なんて殺されても
文句言えないようなクソ女だっただろ、位の気持ちを持つ人もいるかもしれない。
でもそんな被害者を愛して愛して慈しんでいた両親がいる。
逆にTV報道だけを見れば、か弱い女性に手をかけて殺した犯人(妻夫木君)は極悪非道の殺人者だけど
現実の彼は自分の身内だけでなくご近所の老人の病院の送り迎えまで引き受ける、親の愛に恵まれず
それでも祖父・祖母を大切にする気の弱い心優しい青年だった。
「悪人」って何だろう?「本当の悪人」って何だろう?
悪人と呼ばれる人は一片の曇りもない悪だけにまみれた存在なのか?
良い環境と出自と立場が得られている人は、それだけで善人足り得るのか?
そんな、子供の禅問答のような・・・それでいて含蓄深い話でしたね。
多分この映画を見た人の8割が「この映画の影の主役は樹木希林さん!」とか
「樹木希林さんの【何も語らない演技】がオイシイところ全部持ってった!」って言うと思う。
・・・まあその通り。この人上手過ぎるな。
後、個人的にバスの運ちゃんには惚れた♪そしてバスを降りた後、無言で頭を下げる樹木希林さんの演技が!
結局なんだかんだで樹木希林さん一人勝ちか(苦笑)
特に好きなのは「大誘拐~RainbowKids」です。
(DVD化された時、すぐに買ったくらい)
ボソッと独り言のようなキツイ愚痴セリフの演技はこの人以外だと室井滋くらいかな?
締めるべき所はきちんとした演技が出来、笑わせるべき所でも自然な演技でしっかり笑わせてくれる。
美味しいお蕎麦に添えられた極上のわさびのような女優さんですな。
俺的にはかなり面白かったので小説を読み始めたわ。
上下巻で下巻に突入っす。
結構読みやすくスラスラと。
「大誘拐」多分見てないなぁ~。結構評判だった記憶はあるけど見てないハズ。
でも本当に樹木希林さんは凄いですね。
この方、若い頃からやたら「錆びた」役が多いですよね。しかも結構難しい役ドコロ。
お歳を召されて益々いぶし銀に磨きが掛って来たと言うのか。
>タカモト氏
確かにね・・・完全にこの映画のオイシイ所持ってちゃってるもんね(苦笑)
私的にも本作はかなり面白かったですよ!
ぶっちゃけ予告編を見た時は大して期待してなかっただけに^^;
今「今後読む予定本」が溜まりに溜まってる状態なんだが・・・私も原作読んでみようかしら♪