「ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件」
あの「インファナル・アフェア」のトニー・レオン×アンディ・ラウの共演が約20年振りに再び!しかも本作の監督・脚本を担当したのはインファナル・アフェアシリーズの脚本を書いたフェリックス・チョン氏。もうワクワクが止まらないゾ、でももっと書いちゃおう…本作は香港のアカデミー賞と言われている香港電影金像奨(第42回)で12部門ノミネート、内6部門受賞(トニー・レオン様は主演男優賞受賞ですぅ♪)という大ヒット作品。ようやく日本で公開ですよ!楽しみで仕方なかったわーい😊
あらすじ
1980年代、無一文で香港に渡った野心家のチン・ヤッイン(トニー・レオン)は、悪質な違法取引を通じてビジネスの足場を築く。そして株式市場の波に乗ると、資産100億香港ドルの嘉文世紀グループの創設者となり一躍時代の寵児(ちょうじ)となる。一方、汚職対策独立委員会(ICAC)の捜査官ラウ・カイユン(アンディ・ラウ)は、短期間で巨額の資金を稼いだチンに目を付け、彼の不正を暴こうと粘り強く捜査を進める。(Yahoo!検索情報から丸パク)
トニー様が詐欺師の悪玉を演じ、アンディ様が正義の公僕ICACの捜査官を演じる…インファナル・アフェアの時と役回りが逆になっているんですね。
まあそれにしてもトニー様の堂々たるイケオジっぷりたるや!色気がスクリーンからだだ漏れててヤバいです!そしてアンディ様、アナタは親族にドラえもんがいるのでしょうか?それとも実はサイボーグだったのでしょうか?余りにも若々しすぎて目眩がしますよ!一体どうすればその美貌が保ち続けられるのか…
内容がバリバリの経済犯なのでコチラ方面に疎い方にはちと厳しいかもしれないですが…スコセッシ監督の「ウルフ・オブ・ウォールストリート」に流れが割と似てると言うか、まあこの手の栄枯盛衰劇って大体こんな感じよねーという流れか。
株価操作のくだりとか、本当はもっと事前に緻密な遣り取りがあるんだろうけどそこを魅せるのが目的の話ではないので割とザックリとしていて、ザックリし過ぎてて今一つ現実味がないというか臨場感に欠けると言うか。あーでも株価が天井高まで行ってディーラー達が電話機持ってギャーギャーお祭り騒ぎ状態になっていたり、逆に株価急落してディーラー達が持ってたメモを投げ散らかしたりしてるシーンは「おぅ…日本のバブル期の証券取引所のシーンもこんな感じに描かれてたよなぁ」等とぷち感慨深かったりはしましたがw
1つこの株取引の絡みで面白いなと思ったのは、トニー様演じるチンが株の仕手でハメられて大損するシーンがあるんですが、普通なら大損させられた相手ディーラーになんとしても復讐したい!(なんなら秘密裏にヌッ殺したいw)位は考えそうなものだろうけど、チンは自分をハメたディーラーを逆に大金で引き抜こうと口説きに掛かる(実際引き抜いた)。自分をまんまと騙せるようなタマなら自分の元に引き入れればもっといい仕事をするだろうと考えたのか?普通の感覚なら到底出来ないチョイスだなぁ、肝の据わった…ひとかどの人物だったのだなぁと思わされたエピソードでしたね。あ、書き忘れましたが本作実際にあった事件を映画化しているそうです。
こう書いていると我ながら本作が物凄くワキドキの連続ぅ!って感じに盛ってるなーと。←ん?
何というか…これだけのメンツ揃えて「あのインファナル・アフェアの!」の見出しが華々しくも関わらず、なぁーんかもう1つ面白味に欠けるんですわなぁ(ヲイ~
実際にあった事件の映画化だからオチは決まっているのは分かるけど、それをどうドラマティックに演出するかが映画の醍醐味だと思うんですね。でも本作トニー様とアンディ様の直接対峙のシーンでも期待した程の「ヒリ付くような緊迫感」みたいなモノがなかった、むしろ割と淡々としていて拍子抜けした…もっとアンディ側の心象風景を見せても良かったと思うし。妻子丸ごと暗殺されそうになってムキー!になったシーンは割と良かったのに、その後が余りにもアッサリし過ぎていて「え?コレで終わり?は?マジ?」で尻すぼみに終わって行った感が強かったです。なんか本当に「勿体ないなぁー」という言葉しか出て来ない。
ただ、本作と先週鑑賞した「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」は全く同じ時代の香港を描いていて、イギリスから中国に返還される直前直後の香港の表の顔(本作)と裏の顔(トワイライト~)を見せている、まるで対になったかのような作品なんですよ。
この作品を1週違いで次々公開した映画配給会社さん(同じなのかな?違っていてたまたまの偶然なのか?)は奇跡的ナイス公開タイミングだったと思いますw
今ならまだ両作品共劇場公開中なので、どうせなら本作と「トワイライト・ウォリアーズ」両方続けて鑑賞すると尚楽しめるんじゃないかと思いますよ!
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