さて、今日からは昨年の追徴騒ぎを特集。
身内に不幸があるということは、さまざまな余波を……
盆が明けたころ、妻が心配げな顔で「こんなハガキが来てるんだけど」
「どれどれ……所得税の確定申告についてのご案内ぃ?なんだこりゃ」
税務行政につきましては、日ごろからご協力をいただきありがとうございます。
さて、あなたの平成17年分の所得税の確定申告についてお尋ねしたい事項があります。
つきましては、ご多忙のところ恐縮ですが、次の日時に必要な書類をご持参の上、当署においでいただきますようご案内いたします。
1.案内日時 平成18年8月25日(金)午後1:30頃
※当日都合の悪い場合は、ご都合の良い日をご連絡ください。
2.お尋ねしたい事項
父A夫さんには、38万円を超える所得があり、扶養控除の対象となりませんので確定申告が必要と思われます。
3.必要な書類
このハガキと印鑑のほか、次の○印のあるもの(平成17年分)
(2)給与所得の源泉徴収票
酒田税務署個人課税第1部門
……これってあれだな。扶養手当の確認のときに(山形県職員は年に一度、受給している扶養手当について、実際に所得要件などを満たしているかチェックを行う)、なぜかわたしの父親に一時所得が発生していることを見つけて驚いたことと関係している……ここまでは想像がついた。
一時所得か。母親が死んで、何らかの収入が父親に入ったのであろう。相続?保険金?扶養手当は「恒常的な所得超過」でなければ要件を喪失することはないので返納とかめんどくさいことにはならない……はず。ちょっと不安。教育事務所にきいてみる。
「だいじょうぶですよ。でも所得額証明書に出てくるってことは保険金なら100万円以上は入ったってことですね」
「どうして?」
「なんかそのあたりを境に所得証明に出るか出ないかの線引きがあるみたいですよ」
ふーん。わたしなどにはうかがい知れない部分だ。ってなんか事務職員マニュアルっぽいお話になりつつ次号に続く。
画像は「キッチン・ストーリー」SALMER FRA KJOKKENET(’03 ノルウェー=スウェーデン)
独身男性の台所での行動を調査するために、家電会社の調査員が対象者をじっと見つめ続ける。調査員は中年スウェーデン人、対象者は初老ノルウェー人。調査対象とはいっさい交流してはいけないというルールがありながら、しかしある事件をきっかけに二人はうち解け合っていく……大嘘の設定でありながら、二人の自然さが観客を納得させ、外気温とは逆に暖かい気持ちにさせてくれる。北欧の国々がスカンジナビアの一語でくくれないあたり、お勉強にもなる。意外なひろいもの。
調査員たちが次々と“壊れていく”描写は泣ける☆☆☆☆