酒田支部情宣シリーズは続きます。今回は給与振込。
前支部長から引き継ぎをうけたとき、“専門部の課題と痛み”がわかる運営にしてほしいという申し入れがありました。特に少数職種と呼ばれる養護教員部、栄養職員部、事務職員部については、その課題があまり全体の討議になって来なかったきらいがあるし、事務職員部員である私に支部長のお鉢がまわってきたのは、その意味も込められていたと思っています。とても感謝しています。ホントです。
で、その出身母体である事務職員部のことを真っ先に採りあげるのは申し訳ありませんが、実は締め切りが迫っているので、給与の口座振込制度についてまず語らせてください。
1988年、酒田市内の小学校で起きた現金強奪未遂事件のことは、もう知らない世代の方々も増えているのかもしれません。給与受領後、学校に帰ってきた時点で強盗に襲われた事務職員が頭部を負傷した経緯もあり、山形県も全国的にはかなり遅くはなりましたが(しかしおかげでかなりスマートな形になってはいる)給与口座振込制度が導入されました。でも実情をみると、所属によってその振込の割合にはかなりの格差があり、特に庄内はなかなか進んでいないのが現実のようです。
「そんな事件があったのなら、当の酒田地区支部がもっとリードして浸透させたらいいじゃないか」と言われそうですが、話はそう簡単ではありません。実はこの制度、組合費を天引きさせないために考案されたという不幸な出自があり、ためにこの問題を労働組合が語ることはタブーに近い雰囲気があったのです。第一、“受けとる側→事務職員以外”にとっては現金はやはり便利だし、なにより充実感(笑)があることはよくわかります。結果として県教組および県教組事務職員部は、
①端数
②寒冷地手当(導入当時は8月10日支給で、わざわざ夏季休業中に会議を組んでいたりした学校もあった)
③差額(これを振込にしていないと、年末に事務職員だけでなく、受けとる職員も出勤して来なければならない。県議会は、自民党の若手議員を中心に公務員給与に厳しい目を向けるようになっており、一時期のように12月の給与と同時期に支給されるようなパターンは望み薄)
を振込にしていく取り組みをすすめる、という一種及び腰な対応となってしまいました。そして……
【次号繰越】
※天引きさせない。
この、気の遠くなるような姑息な発想は福岡で生まれた。ここの当時の教育長がリクルート事件の旧文部省ルートで逮捕された高石某であったことは、まことにわかりやすい話。
画像は「SAYURI」 Memoirs of a Geisha(’05 米)
いったい誰が主役の芸者役を演ずるかで、一時期日本の芸能界は騒然としていたけれど、「ラストサムライ」のキャスティングも担当した奈良橋陽子はチャン・ツィイーを選択した。
でも、中国人が昭和初期の芸者を演ずることには意外なくらい違和感がなかった。考えてみれば、芸者、置屋、身請け、水揚げなんて世界に、今の日本でなじんでいる人間などほんの一握り。この世界全体が違和感の固まりなのだし。そんななか、置屋のおかみを演じた日本の核弾頭(笑)桃井かおりはひときわ炸裂しています。
それにしても、男性が庇護することを確約し、女性がうっとりとその胸に抱かれる……昔ならよくあるハッピーエンドだけれど、現代ではここまでの仕掛けをかまさないと成立しないわけだ。なるほどねえ。
日本~中国~マレーシアのキャストにヨー・ヨー・マの音楽。アジアオールスター映画☆☆☆★★★