一種のブームになった「のぼうの城」よりもわたしはこちらが好きかな。
忍者という存在が、技術を売るだけでひたすらアンモラル。その絶望感を共有する3人の忍びがとても魅力的。なかでも、かっさらってきた武家の娘に、どうしても頭があがらない「無門」という主人公がすばらしい。彼もまた、のぼうなのね。
無門がなぜ彼女に屈服し続けているかの理由が泣かせる。映画「のぼうの城」がヒットしたのだから、こちらの映画化もお願いします。主役は、そうだな……福山雅治はどうでしょう。
忍びの国 (新潮文庫) 価格:¥ 580(税込) 発売日:2011-02-26 |