08「霊視る」はこちら。
衝撃波によって金属が圧迫され、デスマスクができてしまう展開。原作がとにかく興味深かったのをおぼえている。これぞ理系ミステリだと感服したっけ。
湖上の釣り船。湖の名は龍仁湖。その名のとおりに、龍が天に昇るような火柱とともに船が爆発する。乗っていたのは「キミ犯人じゃないよね」(テレ朝)のささやき刑事役で有名な、というかわたしが勝手にファンになった升毅。あっという間に死んでしまうのが残念だけど、なにしろ死に方が派手なのでファンとしてはOK。
ひと月ほどたったある日、内海と弓削は中学校で秋の防犯公開授業をやっている。でも生徒が誰もよりつかない。それは文化祭当日だから。
むちゃな設定だけれども、こうでもしないと警察を公立の中学校になかなか入れられないですからね。そこで内海が見つけたのがデスマスク。美術部の生徒が製作したそのお面は、近くの公園の池で拾った金属を型にしたものだという。
その顔は、行方不明になっていた男性のものだった。警察は池を捜索し、男性の死体を見つける。龍仁湖と公園の死者は、どちらも帝都大原子力工学科の卒業生であり、どちらも被曝し、リンパ球が減少していた……
ある事情があって、湯川はこの事件に前のめりになる。いまは学外に去った木島という元教授が関係しているのではないかと。湯川と木島の確執とはなにか。
公園のごみをボランティアで処理している産廃業者を不破万作が演じていてすばらしい。
「学者先生ならよ、こんなもんつくったら、こんなゴミが出るんじゃないかとか、そういうことまで考えるべきなんじゃないか」
聞いてるか原子力村の住民たちよ。
やたらにかっこいいファッションでごみをあさる福山雅治が壮絶に美しい。そういえばこのドラマは月9だったんだよな。そしてそして、ラストで木島が登場するが、番宣とかを見てなかったらたまげたはず(オンエア当時はめちゃめちゃ宣伝してたのでみんなおなじみ)。
だって木島を演じているのは……後編につづく。