Vol.03「とみ将」はこちら。
お店にもわたしにも罪はない話。
カウンターに座り、短冊のメニューを見ていたら塩タンメンがイチ押しされているみたい。
で、下から「大」「中」とあったのでわたしは自然に
「中をお願いします」
どちらにも罪はない(はず)。
でも出てきたのは洗面器だった。どわっ。器を受け取った手がぷるぷる震える。こんなにおっきいんすかっ!
いったい大はどのレベルなんだろう。右隣に座ったお兄ちゃんは「並」を自然に食べ終え、
左隣のお兄ちゃんはこの店の名物であるつけ麺の“中”を頼み、自然に「スープお願いします」。
そうだよな、つけ麺ならおれもいけたかも……まだわたしはこの店に慣れていない。ラーメン好きはみんなこの店を絶讃してるんだけどね。
Vol.05「あじと」につづく。