阿部芙蓉美 : 「群青」(Abe Fuyumi : "gunjo")
2018年1月号PART3「致命的な人」はこちら。
2018年2月といえばやっぱり平昌オリンピックよね。ATOKえらいなあ、ちゃんとピョンチャンって打つと変換するのね。
「朝日新聞で雇ってください。このままじゃ、ニートスケーターで……」
「私、自分で滑って自分で記事を書きます」
信州大学教育学部4年生だった小平奈緒が、就職先が決まらないために朝日新聞の記者に。結局は松本市の相沢病院に4月半ばに決まり
「初任給で家族を食事に連れていけました」
な、なんていい人なんだ小平奈緒!オリンピックそのもの以上に盛り上げてくれたのが「ほぼ日刊イトイ新聞」の人気コーナー「観たぞ、平昌オリンピック!」。そこに、相沢病院についての投稿が
「数年前、黒部ダムを旅行中の父から、一緒に旅行していた母が長野の病院に緊急搬送され、これから手術するという電話がありました。次の日私が駆けつけた時は、手術は無事終わっており、母は思ったより元気でした。しかし、あと一時間手術が遅れていれば、命が危なかったそうです。母の命を救ってくれた病院に貼ってあった小平選手の写真を見て、今からずっと小平選手を応援しようと決めました。頑張れ小平選手!」
いい職場がいい職員を得て、いい結果を生んだ好例。いい話だなあ。「観たぞ、平昌オリンピック!」の本領は、こういういい話だけではなくて……
スピードスケート女子1500m高木選手が銀メダル。解説の方が本当に感慨深げで、その競技に関わった者として本当に心からうれしいのが伝わってきます。あ、セレモニーが始まる。オランダのオレンジの中に白の高木選手がいます。しかも2番目に高いところに。
「青柳さん、もういいですよ。手を振ってあげてください」
セレモニー終わって、アナウンサーの方がかけた言葉。
実況「立ち上がって手を振ってあげてください!」
解説「いいんですか?」
実況「どうぞ!」
解説「…あっ、行っちゃった…」
カフェオレ吹き出しちゃったよ!
しかし政治の世界は例によって薄汚いのでした。PART2「武装教員」につづく。
本日の1曲は、売れるまでプッシュするぞ阿部芙蓉美「群青」。