事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「ロング・グッドバイ」(2014 NHK)

2018-03-07 | テレビ番組

もう何度も何度も申し上げているけれど、わたしのオールタイムベストムービーはロバート・アルトマンの「ロング・グッドバイ」だ。

原作レイモンド・チャンドラー。清水俊二訳も村上春樹訳も素晴らしかった。探偵フィリップ・マーロウがテリー・レノックスという青年と知り合い、バーでギムレットを飲むなどして友情を深める。しかしある殺人事件のために……なストーリー。雑誌ではこう紹介しました。

【今月の1冊】
「長いお別れ」レイモンド・チャンドラー
ネタバレになるので詳しくは書けないが、この名作は、一種の変貌をめぐる物語でもある。その変貌が、ある人物を幸福にも不幸にもしなかったことが切ない。ラストのフレーズは歴史的名言。

アルトマン版ではマーロウをエリオット・グールドが演じていて、それはもう原作のイメージと違いすぎて批判もあびたけれども最高だった。変貌について、オープニングのキャットフードのブランドにこだわることで象徴するなど、芸が細かい。

月曜ロードショーでオンエアされたとき、亡くなった荻昌弘さんは「ラストでマーロウがハーモニカを吹くわけですが、あれである人物への軽蔑を示してみせたわけですね」と名解説。

さて、原作も映画も傑作だった「ロング・グッドバイ」を、なんとNHKがドラマ化。主役が浅野忠信で脚本が「ジョゼと虎と魚たち」「天然コケッコー」、朝ドラの「カーネーション」そしてあの「火の魚」を書いた渡辺あや!

これで期待するなというほうが無理な話。でも、残念なことにドラマをオンエア時に見る習慣を失っているわたしは、DVDになるのをじっと待って……で忘れてしまっていたのでした。ディスカスのサイトで浅野忠信を検索していたら……うわっ、もう出てるんだ。迷わずポチッと。さあ観るぞ。以下次号

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする