事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

ブラック校則PART4 KENNY DREW, Undercurrent

2018-03-11 | 受験・学校

KENNY DREW, Undercurrent

PART3はこちら

校則というのは多かれ少なかれブラックなものだとシニカルに考えることもできる。法律以上のしばりを生徒にかけるわけだから、これは宿命ともいえる。

しかし法律との差は歴然としている。どうしても世間の常識の変遷から遅れるとはいえ、法律はいずれ改正される(ときもある)。しかし校則の場合は世間にあまり左右されない。学校が世間と隔絶されているために、常識にあてはめる作業がなかなか行われないからだ。

くわえて、おそらく校則のひとつひとつは(特に今回紹介したような笑える校則は)突出した不祥事がまずあって、それへの対応として生まれたものだろう。あるいは

「そんなことをやってはいけない、って校則でもあるんですか」

という生徒の開き直りに

「じゃあ作る」

という不毛ないたちごっこの産物なのかもしれない。

まず、この業界の人間として提案したい。自校の校則をすべて公開しよう。HPに載せてみようよ。そして世間がどう受け取るか学校が感じとる機会を設けるべきだ。

もしもその作業を渋る学校があるのだとすれば、きっとその校則がブラックであると、職員自身が認識しているのだ。

それでもごり押しが続くとすれば、きっと職員のなかに

「理不尽なルールであろうともそれを守ることが社会に出てから求められる」

という気持ちがあるのかも。生徒の自主性とか個性の伸長なんてものはお題目にすぎない。とにかくルールを守る人間をつくりあげるのが使命。反抗はいっさい許さない……日本人の同調圧力が強いと言われる原因は、中高生のあたりで始まっているのかもね。

本日の1曲は、ケニー・ドリュー「Undercurrent」

2万人が亡くなり、7万人が今もなお避難しているあの大震災。そしてそんなことがありつつ原発を維持しようとするこの国の底に流れるもの。

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