事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

ヘアーの不毛18「バベル」Babel(2006 GAGA)

2024-10-23 | 洋画

その17「ニンフォマニアック」はこちら

その15「プレタポルテ」はわいせつ過ぎるということでgooから削除されてしまいました。むしろ誇らしい。

もう名作しか撮れなくなってしまったイニャリトウ監督作品。たくさんの名優が出演していることで、わたしはこの映画を避けてました。おもーい作品なんだろうなと。

確かに、重かった。国も民族も無縁に見えたそれぞれが、次第に連関していく過程が描かれる。ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、役所広司とくれば肌合いが感じられるのではないでしょうか。

さて、菊地凛子。メジャーデビュー作でいきなりヘア丸出しのシーンを演じ切る。根性のある女優なんだなあ。それからの活躍を考えれば、むしろ当然か。

画面いっぱいにケイト・ブランシェットのアップに、ああこの人はすごい女優なんだなと納得。すごい。

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「フォークロアの鍵」川瀬七緖著 講談社

2024-10-23 | ミステリ

法医昆虫学捜査官シリーズ、「よろずのことに気をつけよ」の川瀬七緒が、「よろず~」につづいて民俗学をテーマにしている。それに加えて、介護問題もからむ。主役は民俗学を研究する女子大生。彼女は認知症グループホームでリサーチを始めるが、ある老女がつぶやいた「おろんくち」という言葉にひっかかる……

川瀬作品のヒロインは、みんな空気が読めずに暴走しがち。この女子大生もそうだ。ただし、介護現場にふれることで、人間的に成長していくあたりは新味。

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