150万部を超えるベストセラー。リストに躍り出たときは、いったいこの本はなんなんだ、と不思議に思っていた。どんな経緯でブレイクしたのかさっぱりわからないのでした。
ということは世間のアンテナとわたしのそれがずれているということなのかな。帰省した娘はこの本を妻にすすめていたぐらいなので、若い世代にはフィットするのだろうか。
読んでみました。
「…………」
確かにこれはわたし向きではない。ストーリーは陰惨にすぎるし、文章もまどろっこしい。ミステリとしてはかなり無理がある……これってひょっとして一時期にブームになったケータイ小説のノリなのでは?
あ、そうか。だからこそ読書することへのハードルが低く、ベストセラーになったわけだ。
「あら、あなたも読んだの?変な家」
「う、うん」寝床にあったからね。
「どうだった?あの子(娘)はすすめてきたけど」
「うーん(笑)」
「やっぱり。あたしもきつかったの」
少なくともわたしたちの世代に向けて書かれた本ではない。え、映画は50億越えの大ヒット?続篇もベストセラー?うわあ。