第五回「栄一、揺れる」はこちら。揺れたのは今週でしたが。
手練れの脚本を感得できる回。実は血なまぐさい幕末の世を
・道場破り
・ラブコメ
・突拍子もない(慶喜の)嫁
で一気に突っ走る。栄一(吉沢亮)は今回は負けばかり。道場破りにはもちろん、喜作(高良健吾)との千代(橋本愛)をめぐるさや当てにも一歩も二歩も遅れる。千代は栄一を慕っていることを吐露したにもかかわらず。子どもだなあ栄一。
前半、時代背景を慶喜中心に語る。知らないことがいっぱいありました。慶喜が養祖母である徳信院(美村里江)と微妙な関係にあったなんて。それをAKBの川栄李奈に嫉妬させて、んもうほんとに貫禄まで出てきた草彅剛がかわすあたりのドラマは面白すぎる。
「あのね、今回の大河は短く感じるんだけど」
妻はしみじみ。
そうなんだよね。あっという間に時間が過ぎていく。それは、たとえば次から次へと新しい展開を用意した「いだてん」や、史実が歴然としているだけにどんな理屈を持ってくるかハラハラしていた「麒麟がくる」とは違い、“定番”を意識しているからだと思う。
栄一と慶喜が連れションをするシーンが、独眼竜政宗の勝新太郎と渡辺謙の小田原攻めを引用していることは確実。客が喜ぶことはちゃんと取り入れて、ドラマとして好きなことをしたいという大森美香さんの意欲が見える。
先週の朝加真由美に続いて原日出子登場。んもうわたしの世代はたまんないっす。彼女のヌードカレンダーをゲットするために友人たちと金を出し合い、まだ高価だったカティサークを買って、向ヶ丘遊園の友人のアパートで鑑賞会を……バカだったなあ(笑)。
第七回「青天の栄一」につづく。
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