第19回「お手付きしてどうする!」はこちら。
歴史知らずではあるものの、大河ドラマは熱心に見ているし、映画好きだから武田勝頼のことは承知している。いちばんメジャーなのは大河「武田信玄」の真木蔵人だろうか。武田家と母親(南野陽子)の屈折が……すいませんよくわかってませんでした。近年では「真田丸」。平岳大の絶望は沁みた。
つまりは悲劇の武将だったわけで、強大な武田家を一代でつぶしたと総括されることが多い。なんといっても黒澤明の「影武者」における萩原健一ですよね。長篠の戦いで、スローモーションで馬が信長の鉄砲に屠られていくシーンと、“セリフがよく聞き取れない”とまでいわれたショーケンの演技はシンクロした。皮肉じゃないんです。
今回の勝頼は眞栄田郷敦。お願いです。千葉家の名前は読めません(T_T)
家康は今回、もののみごとに何もしていない。役に立たない舅だと信長の娘である信康の嫁は吐き捨てる。いますね、こういう人。激昂する信康、たしなめる築山殿(有村架純)。
そして、信長についているかぎり戦は終わらないと考えた信康の手勢は、タイトルどおり武田の後押しもあって信康と築山殿を暗殺しようとするが……
脚本の古沢良太さんが「コンフィデンスマン」の人であることがくっきり。築山殿がダー子(長澤まさみ)であるかのような動きを見せる。そうか寝室が違ってたんだね。
そして意志的に彼女は武田との関係を構築しようとする。
「お友だちになりましょう?」
そうなっちゃうか。
このドラマでブレイクするのは、武田方の魔性の女である古川琴音と、井伊直政を演じるあまりにも美男な板垣李光人かも。このふたりすごい。
第21回「長篠を救え!」につづく。
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