第42回「夢のゆくえ」はこちら。
わたしはこの大河を、三谷幸喜の三度目の作品として楽しんでいるけれども、同時にちょっと色気もあって、日本史を知らないでいるにもほどがあるわたしの謎を解明してくれるに違いないとも思っている。
それは、源氏の頭領である源頼朝(大泉洋)によって開かれた鎌倉幕府が、いったいどうして北条のものになったかだ。
最もすばらしい大河だと思っている「太平記」において、北条は足利尊氏(真田広之)によって倒されるべき相手だった。
まあ、あのときも北条家はすでに腐っていて(北条高時役の片岡鶴太郎がその腐りっぷりを演じてすばらしかった)、そこを支えていたのが長崎円喜(フランキー堺……名演でした)だったので、同じようなパターンで源氏が腐っていたから北条家が仕方なく支えたのかなと。
いやー違いましたね。三択だったわけだ。
源実朝に世継ぎができることはない。そこは確定。そのために
その1……三浦義村(山本耕史)は二代の次男である公暁(寛一郎)に次の鎌倉殿の座を約する
その2……後鳥羽上皇(尾上松也)の意を受けた源仲章(生田斗真)の動きと、シンクロした北条政子によって皇子を後継として迎えようとする案。
その3はさっぱり(笑)。なんか、えらいことになるようです。
そして、そんなえらいことがあったことをさっぱり知らなかったわたしがこの大河を語っていていいのか。とにかく小池栄子とシルビア・グラブの一騎打ちが見れて、それを楽しめたんだから許して。
あれ?今回は北条義時(小栗旬)、何をしていたんだっけ。うろたえる山本耕史が魅力的。
第44回「審判の日」につづく。
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