任務の途中でやりすぎ、暗殺指令が出てしまったCIA工作員。上司の命令で彼の姪になりすまし、ルイジアナの片田舎でほとぼりをさますことになる。およそフェミニンな要素のない彼女フォーチュンは、姪のキャリアとのギャップに悩むが、途中から開き直る(笑)。
アリゲーターがウヨウヨいるバイユー(これをうまく発音できると南部人に大うけするらしい)から人骨が出て来たことでフォーチュンの偽装はピンチを迎える……
これほどスイスイ読める海外ミステリもめずらしい。ユーモアたっぷり。しかも展開も軽い。そこが不満な人もいるだろうけれどもわたしは好き。ババアたちが味があって笑えます。
「雑貨店ではパックになった肉を売っているだろうか?それとも蛋白質をしっかり摂るには自分で何か殺す必要があるのだろうか?気になったが、いまはまだそれについて悩むのはやめておくことにした。……人間以外は殺したことがないんだけど。」
こんな文章がある小説をおれが好きにならないはずないじゃないですか。もう十数冊このシリーズは出ているのだとか。楽しみだ。あ、よく考えたら邦題はル・カレのパロディだ。
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