あ、まだ「インビクタス」以外にもイーストウッド映画で観てないのありました。
いい意味でも悪い意味でも伝説の男、初代FBI長官フーヴァーの伝記映画。どうにもホモセクシュアルな関係が強く出ているらしく、気が進まなかったの。
予想通りそっちのお話はさして面白くはなく(ゲイであることが弱さの象徴であると母親に難詰された経験が、彼を過剰にマッチョな姿勢をとらせることになったという意味では重要な背景なのだが)、アメリカ裏面史そのままのスキャンダルの連続と、フーヴァーがどう対処したかの方が趣深い。
ただ、フーヴァーを演じたレオナルド・ディカプリオはやはりミスキャストだったのではないか。
じゃあ20代前半から50年間に及ぶ人生を、他の誰が演じることができたのかということだが、うーん。
まあわたしはディカプリオが苦手な人間で、どんなときもミスキャストな感じを抱いてしまうので割り引いて聞いてほしいですけど。
にしても、フーヴァーがドロシー・ラムーアと結婚を考えていたってあたり、本当なのかなあ。常に彼を支えた秘書を演じたナオミ・ワッツの凄みは伝わってきたので、ひょっとしたらイーストウッドの興味はそっちにあったのかも。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます