一直線のストーリー。息子を殺した男を追いつめ、復讐を果たす。それだけ。それだけではあるけれど、自然光での撮影に徹底的にこだわった画面がとにかく美しい。しかし役者たちはたまらなかっただろう。美しいからこそ、アメリカ北西部の寒さが際立つ。
どうしてこの映画をこれまで見ていなかったかといえば、監督がアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ(「バベル」「バードマン」)で、主演がレオナルド・ディカプリオとくれば、どんな映画か“読める”じゃないですか。もはやイニャリトウは名画しか撮れず、ディカプリオは力演しているに違いない……
読みどおりの作品ではあったけれども、突き抜けた感動があったことは確かだった。ノミネートどまりだったディカプリオはこの作品でアカデミー賞主演男優賞を獲得。イニャリトウはバードマンにつづいて監督賞をゲットしている。
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