今回は、5年前の発熱のことを。いやーあのときはあせったな。
え、いやまあ、不摂生な生活が続いていることは承知していた。ストレスが多いことにかえって甘え、通風であることでビールを控えなければならないことを逆手に取り、毎日ウィスキーを1/3本づつ消費するその根性。パソコンのとなりにはいつもmyポン酢my醤油をおき、カツオのたたきだのスルメの焼いたの(ストーブがある生活ってことは常にあぶる器械がそばにあるってこと)をガシガシ消化するその欲望……体も弱ろうというものである。
「カラダの不思議!」によれば、人間誰しも、霊長類であるかぎり年間6回ほどは風邪をひいているものなのだそうだ。問題はそれが重症におちいるかどうか、おちいったとしてもそこからどうリカバーするかなのだが、残念ながら43才の不摂生な中年には、そのことがなかなか叶わない。昨年は教育事務所交渉の当日に発熱し、今回もまた次期書記長の学校へあいさつに行かなければならない日に気が遠くなっている。ひょっとしたら身体が組合をいやがっているのだろうか(笑)。
で、2月10日(月)なんとかそのあいさつを終え(きっと、なんてポーッとした支部長だと思われたにちがいない)、そのまま医者に向かう。息子と娘のかかりつけの内科。先週も娘がやっかいになったばかりなのだ。
「インフルエンザじゃあ、ないね。」あ、そうすか。
とりあえず明日が紀元節でよかった、と不穏当なことをつぶやきながら、速攻で寝る。そしてこのときから4日間、全然熱下がらず。最高は39℃。点滴も受ける。
ほんと下がんないんだこれが。情けないぐらいに。ただでさえ平熱が低く、37℃まで上がるとその時点でゼエゼエ言っている人間にこれはつらかった。
こりゃあこのまんまだと来週には入院しているんじゃないだろか、と思った金曜日の朝、いきなりストンと熱が下がっている。「勝った」と思いましたね。ここまでのびたんだから「痛み分け」というところなんだろうが。
しかしまあ寝た寝たとにかく寝た。加えて本読みまくり。酒は一滴も飲まず(あたりまえだ)、タバコも妻に隠されてしまった。なんと健康な一週間。これから次々に読書特集だっ!
※実は39℃には前にも一度なったことがある。十数年前、どうも調子悪い、と当時の校医(女医)に行ったら、そこで39℃。「すごいわねー」「あ、すごいんですか」ふらふらになりながら学校に帰る(当時は根性あった)。どうだった?とみんなにきかれたので「はあ。ヨーレンキンとか言うヤツだそうです」職員室で爆笑される。「?」溶連菌感染症、こどもの病気だったのである。
※点滴も2回目。あれの何がこわいといって、最後に薬がなくなるとき。おわー気泡が血管に入っちゃうじゃないかっ!と緊迫するのだ。気になって仕方がないので正直に看護婦に質問したら笑われた。「ほら、管にタコみたいになってるところがあるでしょう?」理屈はよくわからないがとにかく大丈夫なんだそうだ。知ってました?あれ、オレだけか知らないの。
画像はコーエン兄弟の傑作「ファーゴ」。これはもう、なんというか隠れたユーモアと残虐な場面のリフレインがすばらしい。妊娠中の保安官(笑)を演じたフランシス・マクドーマンドが絶品。
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