09年1月号はこちら。
「キャーッ!!」
机を整理していた職員が悲鳴を上げる。
「ホリさーんっ!この補助券ってまだ使えるの?!」
「3月31日までだって説明しただろが」
「えー(T_T)」
年度末にかならず展開される光景。もらっていない人もいるので恐縮ですが、体調も悪いことなので今回はひまネタ「リフレッシュ施設利用補助券をどう始末するか」をお送りしてお茶をにごすことにします。
補助券の発行者は(財)山形県教職員互助会。公立学校共済組合に加入している人はまず例外なく会員になっています。トップはどちらも県教委教育長。まさしく職員相互の“互助”会を名乗っているにもかかわらず、公費が投入されていることで批判が集中しているのがこの組織。
そんな背景があるものだから補助事業の削減の一環で補助券もなくなるのかと思ったら……まあそれはともかく、今年度も3000円分の金券が支給されています。さあ、年度末まであと40日。使うあてのない補助券を文字どおりゴミ箱行きにしていいものか。
前は、処理方法が確立していました。
・契約している書店に行って急いで本を買う。
・契約している宿泊施設に速攻で向かい、泊まらないまでも食事をする。
・食事もする時間もなければその施設の売店で買い物をする
などなど。ところが、契約対象から書店は抜け、契約宿泊施設もどんどん減り、唯一のこった蔵王温泉「こまくさ荘」も今月末で閉鎖することから、こんな手はもう使えなくなりました。それではどうするか。こんな裏技もあったんです。
・補助券を旅行券に換えてもらう
もはや契約しているのはメジャーな旅行業者だけですから、その営業所にとびこんで旅行券を購入する。一見すばらしいアイデアのようです。しかしこれも実は法律上問題があるとか。
期限のついた金券を無期限のものに換えるのは、要するに金融業者が行うことで、旅行代理店はそんな交換はできないのだそうです。そこでもうひとつの裏技を仲間から紹介してもらいました。
・とりあえず(旅行会社から)キップを買い、数日後にキャンセルする。
これだと、自己負担が払い戻し手数料の数百円ですみ、法律上の問題は何もない。ただしこの場合、キップの種類により手数料が異なり(指定席特急券、指定席グリーン券、寝台券、指定席券は320円、他は210円)、しかも320円の手数料のキップの場合、出発日の前日になると手数料が30%に跳ね上がるので注意する必要あり……3000円のためにここまでやる根性があるとすればですが。
いやいやもっと有効な手段があるぞ、と思いついた人もいます。
・ネットオークションに出品する。
残念でした。昨年、大阪で実際にこれをやった人がいて「利益目的の転売である」との理由で処罰されています。やはり計画立てて使用するのがなによりも肝要かと。目的はリフレッシュなので、積極的に旅行でもしてください。え、もっといい方法がある?
・旅行代理店の営業マンを職員室のすみに拉致し、こっそり現金化する
……立派な犯罪ですっ!
画像は「ベンジャミン・バトン~数奇な人生」
原作:スコット・フィッツジェラルド
監督:デビッド・フィンチャー
ブラピのメイクばかりが評判になっているが、相手役のケイト・ブランシェットの年齢不詳ぶりもたいしたものだ。彼女はSK-Ⅱの愛好者として有名。マックスファクターは彼女にいくら払ってもバチはあたらないだろう。宣伝効果絶大。
09年5月号「通勤の謎PART1」につづく。
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