第30回「黄金狂時代」はこちら。
日本水泳陣のゴールドラッシュはつづく。タイトルはカーペンターズっしょ。
前畑秀子(上白石萌歌)は日本女子水泳初のメダルをゲット。まえだまえだの前田旺志郎(弟のほうね。是枝裕和の「奇跡」はすばらしかった)が演じた小池礼三の当て馬のようなあつかいだった鶴田義行(大東駿介……この人は「平清盛」「花燃ゆ」「いだてん」と、低視聴率大河にばかり出演しているw)は、“替り目”に棹さして金メダル……
どうして延々とキャストを紹介するかというと、ロス五輪ロス。もう会えない役者もたくさんいるだろうから。
特に、「菊とギロチン」で観客を圧倒した木竜麻生はベルリンオリンピック篇(あるよね絶対)にも出てくれるのかなあ。河西アナウンサーのトータス松本は、もちろん本番はこれから。あ、やっぱりあるわベルリン篇。
リトル・トーキョーのキューカンバーのお姉ちゃんナオミ(織田梨沙の出番はさすがに最後か)が田畑にもらったチケットで観戦し、前畑に
「GO!」
と叫ぶ展開は、わかっていてもなお感動させてくれる。
ロスを去る日本選手団に、日系人たちが感謝を。屈辱に耐えてきた老人が、ようやく「おれは日本人だ」と叫ぶ展開だけだと国粋的だけど、まわりから「おれはアイリッシュ・アメリカンだ!」などと出自を誇る声が出るあたり、うまいなあ。
競技シーンの撮影はさすが金がかかってる。まわりの熱狂が、耳に入った水のせいで聞こえないなどの演出も細かい(今回は西村チーフ担当)。どうもこのドラマは、面白くなるにつれて視聴率が下がる傾向があって困ったもんだけど(笑)。
朝日新聞に帰って来た田畑を待っていたのは麻生久美子。ことここに至って初めて彼女の声を聞き
「変な声。」
これで来週プロポーズするってんだから展開早いです。
日本選手の活躍が、熊本で鬱屈していた金栗四三を鼓舞するあたり、とてもうれしい。わたしも熱帯夜がつづく昨今、水シャワーを浴びてしのいでおります。さすがに奇声は発せられませんが。
第32回「独裁者」につづく。
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