なんてことだ。坪内祐三が亡くなったとは。
享年61。
「古くさいぞ私は」と語っていた彼が、本当の意味で嫌みな年寄りになるのはこれからだったのに。
政治的にはおよそ一致できる人ではなかったけれど、誰にでもケンカを売るあの姿勢は得がたいものだった。
評論家として、他人の人生を一刀両断にしていく手管が魅力だった。先に逝ってしまうというのは一種の職場放棄ではないか。
実は誰よりも怒濤の人生を歩んでいた彼の、皮肉なエッセイがもう読めないのは哀しい。きっと「本の雑誌」は追悼号を出すだろう。SPA!も大特集しろよ。合掌。
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