PART1はこちら。
要するにブログの終了は、同じグループに複数のブログサービスがあることのコスト削減なのだろう。gooへの引っ越しが推奨されているのはその一環か。
にしても、ブログ編集の画面のすみっこにちょっとだけお知らせを載せてはいおしまい、なのはいかがなものかと思った。OCNはメルマガも送ってくるのに、かなり時間がたってからようやくその件についてふれたぐらい。それで終了を知った人はもっと驚いたはずだし、怒ったことと思う。
同じように思った人はいたようで、その顧客はこのようにまとめている。
1.サーバー名、ドメイン名は引継がれないので、検索エンジンで上位に入っている人などでも、実績は消失する。
2.同じテンプレートは使えないので、修正が必要。
3.レイアウトの設定も再設定、再調整が必要。
4.お勧めの引っ越し先は独自ドメインの設定ができないので、独自ドメインユーザは自分でブロバイダ探して引っ越さなくてはならない。
5.マイアドレスプラスを使っているユーザも当然引っ越しできない。
6.引っ越しに対してツール提供以外のサポートはする予定はない。(そのツールの仕様も詳細を突っ込むと回答できない。)
……えーと、よくわからないのもありますが(笑)、かくのごとくOCNのブログをやっていた人たちは迷惑をこうむることになった。まあ、そんな会社を選んだあんたが悪いと言われればそれまでですが。
実は前々からOCNはブログに決して熱心な会社ではなかったの。こんな有名人がうちのブログをやっています!と勧誘するのがプロバイダの常套手段なのに、OCNの場合は有名?人な感じだったし、個人情報流出のために更新できないこともあった。
動画の挿入がIEやFirefoxから事実上できないのを延々と放置もしていたし(よく考えたらその頃からブログサービス終了は既定の方針だったんでしょうね)。
ということでわたしは考えこんだ。ブログ、やめちゃおうか。以下次号。
OCNブログ人のサービス終了について
平素より「OCNブログ人」をご利用いただき、誠にありがとうございます。
この度、誠に勝手ながら「OCNブログ人」のサービス提供は、2014年11月30日をもちまして終了させていただくことになりました。これに伴い、2014年5月31日をもってOCNブログ人の新規申込み受付を停止させていただきます。
ブログを継続されるお客さま、これからブログを始められるお客さまには、NTTレゾナント社が提供する「gooブログ」を推奨いたします。ご利用中のお客さまが「gooブログ」へ引越しいただく方法については、以下をご確認ください。
……な、なんてことだ。この通告が出たのが今年の5月21日。目を疑いました。
OCNはわたしが利用しているプロバイダ。NTTコミュニケーションズが経営母体。事実上日本最大のプロバイダなのだ。
まあ、うちでインターネットを始めるころ(15年くらい前)、プロバイダは乱立していたし、地元のJAがサービスを提供したりもしていた。
SONY(So-net)やNEC(@nifty)などのハードの企業もがんばっていたけれども、いまは通信系が主流。とくれば素直にOCNを選んだおれは偉い?と思っていた。まあ「田舎の連中はOCNだよなー」てなことを読者に言われたりもしてたんですけどね(笑)。
OCNは、その後plalaやgooを傘下に収め、なんと会員数800万人!……それなのにそれなのにブログサービスをやめるというのだ。いったいどうして?以下次号。
大西洋上空を飛ぶ飛行機のなかで行われる連続殺人。つまりは究極の密室殺人。わははは。こういうバカな話を大マジで映画化してくれるとは、ハリウッドも(というか資金はヨーロッパからもたいそう注入されている)ふところが深い。日本映画界も石持浅海の「月の扉」を映画化してくれないかしら。
うちの生徒指導主事が「面白かったっすよー!」と絶賛していたので最終日の最終回にとびこむ。あら、イオンシネマは割引制度が変わったので1700円も(3Dじゃないのに)とられた。うーん。
なんでこんなことをウダウダ書いているかといえば、何しろまっとうなフーダニット(誰が犯人か)ストーリーなので書けないことが多すぎて(笑)。
あやしげな人物はごろごろ出てくる。
・主人公の航空保安官(こんな商売もあるんだなー)は過去の苦い出来事からアル中になっていて、飛行機のなかに唯一合法的に拳銃を持ち込むことができる。演ずるはリーアム・ニーソン。身長が193㎝もあるのでこの人が右往左往すると飛行機が揺れそう。
・窓側の席にこだわる女性(ジュリアン・ムーア!)の胸には傷があり、なぜか保安官の捜査に積極的に協力する。
・客室乗務員のチーフは、保安官の過去を知っていて同情的だが、(殺人現場のひとつとなる)操縦席にただひとり出入りできる存在。
・欠員が出たために急きょ乗りこむことになった客室乗務員は、なにしろ演じているのが「それでも夜は明ける」でオスカーをとったルピタ・ミョンゴなので油断できない!(笑)
……いちゃもんはいくらでもつけられる。機長を殺した方法はいくらなんでもありえないんじゃないかとか、テロリストではないかと疑われる主人公が、あんなに簡単に乗客の信頼をとりもどすことができるのか、とか。
でも、徹底的にダイ・ハードを意識した(に決まってる)脚本は、飛行機のなかのルールや備品にこだわり、飛行機を知り抜いている人物にしか事件が解決できないことを納得させてくれる。身代金をどう受け取るかなど、金融に詳しくないとさっぱり。携帯電話の使い方はどんどん進化している。
ネタバレになっちゃうけれど、ジュリアン・ムーアがなぜ窓側にこだわるかのエピソードはよかった。文字通り、胸の内に傷をかかえているのだ。おとなの女性ってことよね。DVDが出たらぜひ。
2014年6月児童手当号「子育て世帯臨時特例手当金」はこちら。
重要ななにかをおれは忘れているような気がする。10月の中旬だろ?年末調整にはまだ早い。扶養の確認は終わったしな。あーっ、児童手当の支給日が10日じゃん!
と、あせったふりをしていますが、実は今回から全員が振込みになったので余裕余裕。
児童手当が振込みになってから、まだ日が浅いの本当のところ。わたしがクミアイの役員をしていたときに
「なんで給料が振込みになってるのに、児童手当はいちいち現金を銀行におろしに行って、職員に手渡ししなきゃいけないんだよ」
と不満に思っていたので、サクラをやとって
「児童手当を振り込みにする取り組みをしてほしい」
と要望してもらったのです。ところが
「え?うちの学校はもうなってるけど」
という意見も出て混乱。教育事務所によって対応がちがっていたことが判明。
他がやってるんならこちらの教育事務所だってできないわけがない、と交渉した結果、現在のような姿に。むしろいまでは教育事務所の方が振込みに積極的で
「あのぉ、実は管内の職員で、現金受給をしている人はひとケタなんです。なんとかなりませんか?」
なんてリクエストが来たくらい。おかげで事務職員は楽ちん楽ちん。どうもすみません。
ということであなたの口座には10月10日に0,000円が振り込まれています。
画像は「マダム・イン・ニューヨーク」 English Vinglish(2012 インド)
インドの学校でも三者面談って行われているんだと変なところに感心。成績優秀な娘は、母親が英語が苦手だということで恥ずかしがる。旧宗主国の影響はまだまだ強いんだなあ。鶴岡まちキネで公開中。
2015年2月児童手当号「市役所の窓口で」はこちら。
いきなり断定します。世界でいちばん美しいのはインド人女性です!わたしが決めました。いま決めました。エキゾチックということばがあれほど似合う民族はインド人しかいません。
え、お前はゲルマンが好みだとか東ヨーロッパ系が好きだとかアンジェラ・アキが美人だとか言ってたじゃないかって?「マダム・イン・ニューヨーク」の主演女優、シュリデヴィを見てくださいよ。こんなにきれいな人って存在したんだなあ。
彼女が演じるのは洗練されない(くどいようだけれど、でも超美人の)専業主婦。エリートの夫と成績のいい長女からは、英語が苦手だということだけで軽侮されている。
まず、このあたりでわたしがインドについて何も知らないことを思い知らされる。公用語がヒンドゥー語であっても、かつての宗主国であるイギリスの言語が使えないと苦しいらしい。
その事情はよく理解できる。インドにおいて英語とはすなわち統治者の、つまり強者の言語なのだ。三者面談で担任とヒンドゥー語でしかうまく会話できない母親に、娘は心無い言葉をぶつける。歌って踊るボリウッド映画(世界でいちばん映画が製作されているのがインドだって知ってました?)からはうかがいしれないインドの実情。
そんな彼女が、姪の結婚式を手伝うために単身ニューヨークへ向かう。古典的なサリーをまとい、52番街を歩くシェリデヴィは、とんがったニューヨーカーよりもはるかに美しい。もっとも、英語ができないことで彼女は傷つき、四週間で英語を習得できる学校に通い始める……
英語がいったいなんぼのもんじゃい、と思いつつも(すいませんこれでも英文卒です)、強者の言語に翻弄されているのは日本も同じ。なにしろアメリカの属国だからね。四週間コースの外国人たちは、マイノリティの象徴だろう(なにしろセンセイもゲイなのだ)。はたして彼らは英語で自己表現できるようになるのか。
典型的なよろめきドラマ。ストーリーとしては通俗の極みなんだけど、文化が衝突し合うドラマにはむしろ似合っている。
「きみの瞳は、ミルクの雲にたらしたコーヒーのひとしずくだ」
さすがフランス男は語るなー(笑)。
配偶者との関係に鬱屈をかかえている観客ほど感動は深いはず。となりで見ていたうちの奥さんはボロ泣きしてました。あやー。
マジックと映画が、観客を騙すという意味で双子のような存在であることを思い知らせてくれる快作。
およそありえないマジックを、実際にどう行うかがきっちり検証されているあたりがいい。だからこそ、誰が誰を陥れようとしているのかのミステリ的興味が最後まで持続する。主人公の刑事のもっさり顔もタネですわね。「さあボクを見て!」というマジシャンの言葉につられていると……
マイケル・ケインとモーガン・フリーマンという重鎮ふたり(あ、バットマンのコンビでもある)の役割も渋い。くわえて「イングロリアス・バスターズ」で輝くほどの美しさを見せたメラニー・ロランが出ているとは……ああありがたいありがたい。
第四十話「小田原の落日」はこちら。
なんと前回の視聴率は予想をはるかに上回って17.6%。まあ、台風のせいであろうとしても、いつも見ていないテレビをつけるときに見るのは大河ドラマだという層がたくさんいたということか。めでたいです。
ということで今回は利休切腹への経緯。もう誰も止められない秀吉を、かろうじてとどめるとすれば官兵衛と利休。そこを率先して利休が「齢七十……」だから引き受けたと。豊臣家唯一の常識人であった豊臣秀長の願いも虚しかった。
当時の“茶”というものが大名たちにどれだけの影響力があったかさっぱり。しかし彼の助命に多くの大名が動いたことを考えると、かなりのものだったんでしょう。超強力な政治評論家?為政者に直接ものを申しているあたりは、夜中に総理と会食している某新聞社の社主みたいな感じなのかな。
今回も茶碗がいろいろな思惑の象徴として大活躍。やはり。茶は深い。
映画ファンとして、利休の生涯は「利休」と「千利休 本覺坊遺文」が1989年に競作されたのでおなじみ。それぞれタイトルロールは三國連太郎と三船敏郎という大看板。秀吉役は山崎努と芦田伸介でした。ちなみに、どっちの作品にも黒田官兵衛は登場しません(笑)。でも、ふたりの家がむちゃくちゃに近かったという話は面白かった。
その千利休を、伊武雅刀が演じたのはわたしの世代にとっては驚愕。いいんですよデスラー総統が茶人でも。でも、スネークマンショーでポール・マッカートニーを脅してサインをかすめとっていたあの人が、あるいはシンナーの吸い過ぎを職人に諫めながら自分もラリって行くあの人がとびっくり(笑)
天下統一を成した人間が、隣国へ攻め込むという話は一見自然に思える。なにしろ、当時の常識から言えば、戦いのごほうびは領土。でも、もうその与えるべき領土は存在しない。そうなれば朝鮮と明国を食っちゃえ!と思う人間がいても不思議じゃない。隣国にとっては迷惑な話。来週から、このご時世に朝鮮出兵をどう描くんだろう。
また台風は来ています。しかし関東にはまだ影響はないみたいだし、明日もお休みなのでバブルはないでしょう。16%あたりと読みました。
こ、これは拾い物。デンゼル・ワシントンとマーク・ウォールバーグが出演している作品に拾い物もないものだが。
銀行に押し入ったら金庫にはとてつもない金が入っており、盗んだ方があたふたする……まあ、定番の展開なのだけれど、押し入った強盗ふたりが、それぞれ別組織のアンダーカバーであるあたりが妙味。残虐な描写をコミカルなセリフでラッピング。うまい役者を使っているからこそできる技か。
にしても、「ミッション・インポッシブル」で夢中になったポーラ・パットンが出演していたんですね。ほいでいきなりそこまで脱いでくれてたんですね。思わず画面に向かって「ありがたいありがたい」と拝んでしまいました。某組織代表のビル・パクストンは、いつものお安い感じがいい。善人役より、はるかに光り輝いております。
……ということで「ハード・ラッシュ」特集につづく。
脱ぎ散らかしたスリッパが、帰ってくるとなぜかきちんとそろっている。駐車中になぜかタンクのガソリンが一定量まで増えている……日常の謎パターンかと思えば、オチはすべてホラー風味。
しかもすべて同じ会社の職員のできごとで、すべてを小泉という社員が推理する……ありえない!と怒ってしまっては石持ファンとはいえません(笑)
むしろ、ホラーなのに妙に理に落ちるあたりに醍醐味を感じなくては!
「京都大火編」と合わせて100億円(はちょっと無理だと思うけど)を稼ごうかという大ヒット。封切りの間隔が一ヶ月半ほど。シネコンの時代だから両作品とも上映しているのでハシゴしても見ることもできる。
製作作品がことごとくこけていた(でもローカルプロダクションにこだわる)ワーナーは、ついに鉱脈を見つけたみたい。アジアでも本気でヒットを続けているようだ。完結?まさかまさか。
はたしてこのヒットの原因はどこにあったのだろう。はるか昔に少年ジャンプに連載され、これまたはるか昔にアニメ化された(ソニー系アーティストのPVっぽかったですよね)作品を、いま映画化するという企画がどう通ったものだか。
しかも監督はNHKを辞めたばかりの大友啓史、主演はまだまだ実績の足りない佐藤健……よくぞ金を出そうという気になったものだ。で、大儲けなのだから興行の世界はわからない。
でも、主役の佐藤健の魅力がなにより売りだったのは確かだろう。彼は暗殺者だった過去を捨てて人を斬らないと決心しているので、一撃で相手を倒すことができない。だからやたらに自分が傷ついてしまう。せっかくの美形がきちんと拝めるシーンはほとんどありません(笑)。
その分、女性ファンのたまりにたまった不満を解消するショットがラストに用意されていて、これだけでご飯三杯はみなさんいただけるのではないでしょうか。中年男であるわたしもクラクラするほどでしたもの(そっち系じゃないですよわたし)。
さて、アクションが今回もまたすばらしい。特に狭い場所での打突描写は、日本映画のアクション演出を確実に進化させた。多人数がからむ殺陣も、ち密に計算されていることが理解できる。
っていうかね、この映画の現場って地獄のようだったんじゃないすか。いきなり香港のアクションスター並みの動きを要求され……え?でもみんなちゃんとやってたよね。佐藤健、伊勢谷友介、神木隆之介、福山雅治、そして藤原竜也も。日本の俳優って、実はポテンシャル高かったのか。
原作と違いすぎるとか結局は権力の走狗じゃないかとか、そんなのは些末なことだ。この映画は2014年に存在すべき映画だった。2014年に、見るべき映画だった。満足。撮影された庄内映画村も剣心人気で大賑わいのようでけっこうけっこう。
最終章篇につづく。