お寺のオバサンのひとりごと

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隠れ念仏

2012年05月30日 | 仏教
薩摩藩の念仏禁制により、念仏者は、役人に気づかれないよう、風雨の夜に、こっそりと、講(勤行し、仏法を聞く集い)を開いていました。

 訪ねた鹿児島市花尾町の「花尾念仏洞
 今こそ、丸太の階段があり、上り下りしやすくなっていますが、それでも、自然豊かな山道です。その山道を、200メートル上ったところに念仏洞があります。

 当時は、道なき道だったでしょう。 雨の日、提灯に風呂敷を被せ、足下だけを照らして、講に参集されたと聞き、ご苦労を偲びました。



 これも、一代で終わらず、明治9年鹿児島県参事が信教の自由を布達するまで、実に300年間、子どもへ、孫へ、身の危険にさらされながら、真宗の教えが受け継がれたのですから、すごいことです。

 上記写真(洞窟のご本尊)は、別の念仏洞・知覧町の「立山念仏洞」。
腰を折り曲げて洞窟に入っていった奥に安置されている阿弥陀如来像です。

 立山念仏洞も、外からは岩にしか見えない自然に囲まれたところ、その陰に入り口がありました。
 
 
コメント (2)
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