散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20050921最近読んだ本

2005年09月21日 22時39分51秒 | 読書
「木乃伊男」蘇部健一
それほど効果的なイラストとも思えないが・・・
しかしストーリー自体はこの作者にしてはオーソドックスである。

「半落ち」横山秀夫
章ごとに次々と視点が変わりながら、無理なく読める文章力がある。
登場人物各々の「梶を死なせない」という想いが、熱く伝わってくる傑作。
ただし、梶の心に秘めたものがピンとこないのは、人それぞれであるからしょうがない。

「桜闇」篠田真由美
まあ、ファンクラブの会報ですな。
男性作家が書く都合の良い女主人公と同じくらい、私にとっては共感できない薄っぺらい主人公ではある。

「まぼろし万国博覧会」串間努
まだ、万博に夢と希望があった時代の熱い想いが伝わってくる。
同じ馬鹿なら踊らにゃ・・・ とは、今の時代ではもう無理なのかも知れない。
もちろん、大阪万博は北海道に住んでいた私にとっては縁遠い話である。

「発火点」真保裕一
東野圭吾の「時生」と同じ、主人公の若さにまかせたダメ人間っぷりがたまらない。