散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20080712最近読んだ本

2008年07月12日 20時05分25秒 | 読書
■「凍った太陽」高城高
ハードボイルドスタイルの小説もさることながら、エッセイにおけるマティーニの想い出に驚いた。かつてあるバーで、氷にたっぷりのジンを入れ、ステアしてから全部捨て(!)、その上で作ったマティーニが旨かったそうなのだ。これバーでやってくれと言ったら、怒られるだろうな。

■「ハートブレイクレストラン」松尾由美
ファミレスにいる謎のおばあちゃんは実は幽霊であり、謎解きをしてくれる探偵でもあるのだ。そのおっとりした語り口は、アシモフ「黒後家蜘蛛の会」のヘンリーのようでもある。

■「チャット隠れ鬼」山口雅也
子どもを守るためにネット犯罪防止にとりくむ主人公だが、虚実ないまぜのネットでは誰が誰なのか全く分からない。小説としては奇策を持ち込まず、ほど良く意外に仕上げた。

■「ひとり呑み」浜田信郎
落ち着いた店で一人、一杯傾ける。たまりませんわ。

■「北海道おいしいもの見つけ旅」渡部俊博
もう無くなっているかも知れないが、各駅に気になる店があるものだ。

以下、図書館の2冊。
■「南極観測船ものがたり」小島敏男
2008年に南極観測船の耐用期限が切れ、その後継船ができるのは一年後(その後、どうなったのだ)。少しはこういうところに金をかけろよ!

■「海辺の生物」松久保晃作
作者が本当に海辺を歩いて生物を観察した臨場感にあふれている。図鑑を見てもどれが食べられるのかが気になるのだが、海中の蟹はちっとも旨くなさそうだ。

20080712ギャラリー巡り

2008年07月12日 16時07分10秒 | ART
本日は近美→資料館→コンチネンタル→アリアンス→ロビンソン→趣味の郷→Nico→さっしん→スカイホール→さいとう→市民ギャラリー→道新→時計台→大同→富士フィルムフォトサロン→ESTA→紀伊国屋の17箇所。

■北海道立近代美術館「レオナールフジタ展」。正直、そんなに好きではない。最初に貶しておくと、ナルスシトっぽくてやだ。あの変態ちょび髭オカッパがやだ。オリエンタル調がやだ。人の顔がヘン。作品がワンパターンでやだ。キリスト教に帰依したのが分からん(日本人に一神教って理解できないのでは)と、沢山言いたいことがある。

しかし、アレだけの作品を見ると、それは感想も変わってきて当然だろう。乳白色の肌というのがよく指摘されるが、わたしは線描の上手さにまず感心した。とにかく精密で、しかも柔らかいという相反するものを持っているように思う。

作品ではフランスにも興行プロレスがあったのかと思わせる、格闘シリーズが面白かった。「格闘技」ではギロチンチョーク、「闘士たち」では腕ひしぎ逆十字、もう一つの「闘士たち」ではエアプレーンスピン、「倒れこむ巨人たち」ではローリングセントーン(ヒットせず)といった、絶対に実物を見ていないとかけないだろうと思われるプロレス技が続出していた。

それからキリスト教への傾倒だが、やはり何か拠り所は欲しかったのだろうな、と思う。しかし作品に魅力があることは否定できず、「イヴ」「黙示録」(妙にカラフルでキッチュだ)などはかなり興味の惹かれるものであった。

その他の作品について。
「雪のパリの町並み」ユトリロ+ヴラマンクと言う感じで、微笑ましい。
「動物群」何となく絵巻調で可愛い。
「アージュ・メカニック」画面に模型の列車・車・飛行機をたっぷり描いた、マニア向け作品。
「フランスの冨(48図)」VINS、LOQUEUR、CHANPAGNE(酒ばっか)やMUSEES、TOUR DE FRANCEなどフランスの名物を細かく描いた作品。

まあ、確実にもう一度見に行くであろう。今回は初日の開幕イベントが落ち着いた時間帯を狙っていった所、結構空いていて楽に見ることができた。

■札幌市資料館「六花展」。湯淺美恵「何時か何処かで」はギャラリー山の手で個展をやったときの作品であろう。なるほどすっきりとした表現でいい作品だ。

■趣味の郷ギャラリー「綿引幸造写真展」。サミット記念で洞爺湖風景など。文句なく美しい、しかもどこかハッとする風景だ。

■Nico hanaagura「道都大学中島ゼミ版’s展」。セミのカラから何かが激しく飛び出している「オルタナティブ」石井誠、カラフルな線をみっちり重ねてグラデーションとした「synchvonight」関谷修平の作品が面白い。

■さっしんギャラリー「入谷幸重・本宮順子二人展」。本宮順子の作品は何気ない風景スケッチのようでありつつ、実に細かい木の葉の表現がそれに留まらない感じをさせている。

■さいとうギャラリー「札幌医科大学 イリス会OBと仲間展」。村山友規「ほら、どこにでも仏はいる」は、パソコン画面に仏像等のCGを映し、音楽を聴きながら(ジャンルが分からん)発泡スチロールで作った覗き穴から見るという作品。昔の仏像は金ピカだったし、お経というのは催眠効果はあるし、この作品はそういう意味合いを上手く表現しているのではないかな。

不気味な緑の表現、滝野薫「増殖」。ぐっと昇る坂道がいい、金子一成の「相生」。細かすぎる表現が何となくユーモラスでさえある、佐々木幸雄「朝のホーエンザルツブルグ城」などにも目が行った。

■市民ギャラリー「全道勤労者総合文化祭」。川上直樹の「鉄扉の建物」は私には何となく不思議な印象を与える作品だ。描かれた2つの扉は閉じており、感情を排した表現のようだが、どこか心象風景的な迫ってくるものがある。思えば、水に映る扉は開いて何かが見えているようでもある。

夕立があったせいか、不気味なほど人がいない。

■時計台ギャラリー「柳田昭展」。これは本当に素晴らしい。「Rouseillonの九月」は作品中の窓から明るい野原が見える、写実的な作品。「三姉妹のチャペル」は「チャペルの壁を剥がして持ってきちゃダメでしょ!」と言いたくなるような雰囲気の作品。大好きである。

■ESTAプラニスホール「藤田嗣治展」。旭川のギャラリーシーズが企画した展覧会。主に版画を中心にした展示だが、一点とても小さな油彩があり、3500万円。ああ・・・。

新味発見

2008年07月12日 12時28分31秒 | 食べ歩き
今日の昼食は昔から何度となく店の前を通り過ぎた、狸小路の「K」だ。特に行かない理由はなく、たまたまのことである。今日足を運んだのもたまたまだ。



確かこの店は味噌だったなあ、とおぼろげな記憶で注文。後で隣の客に「お勧めは?」と聞かれた店員さんが「味噌です」と言っていたので、当たっていたようだ。

登場したのは、予想外の個性的なお姿。もやし多目はよくあるが、かなり細く小口切りにした長ネギが山盛りなのである。まずは、野菜をちょっと避けておいて、底の方から麺を食べる。



ふむ、ちょっと味が濃い気がするけど、なかなか美味しいと思う。この味の濃さは、もやし+ネギをあわせる事でちょうど良くなるのだろう。野菜類を一緒に食べると、確かにあっさりした感じになる。

これはこれで良くできたラーメンで、新たな発見に満足である。ニンニクがちょっと強めだったのが、惜しい気がする(これを好ましい人もいるだろう)。

テンプレート変更

2008年07月12日 07時53分02秒 | Weblog
またもやテンプレートを変更してみた。なぜかというと、会社が昼休みの消灯運動を始めたのである。昼休み中、自分のブログを見ていたりするのだが(←自分好き)、字が小さくて目が痛くなるのだ(←ジジイ)。

字のサイズは大きくなったものの、過去の記事のところに年月がダラダラ表示されるのが嫌だ。カスタムテンプレートを使うと解消されるのか?