■「凍った太陽」高城高
ハードボイルドスタイルの小説もさることながら、エッセイにおけるマティーニの想い出に驚いた。かつてあるバーで、氷にたっぷりのジンを入れ、ステアしてから全部捨て(!)、その上で作ったマティーニが旨かったそうなのだ。これバーでやってくれと言ったら、怒られるだろうな。
■「ハートブレイクレストラン」松尾由美
ファミレスにいる謎のおばあちゃんは実は幽霊であり、謎解きをしてくれる探偵でもあるのだ。そのおっとりした語り口は、アシモフ「黒後家蜘蛛の会」のヘンリーのようでもある。
■「チャット隠れ鬼」山口雅也
子どもを守るためにネット犯罪防止にとりくむ主人公だが、虚実ないまぜのネットでは誰が誰なのか全く分からない。小説としては奇策を持ち込まず、ほど良く意外に仕上げた。
■「ひとり呑み」浜田信郎
落ち着いた店で一人、一杯傾ける。たまりませんわ。
■「北海道おいしいもの見つけ旅」渡部俊博
もう無くなっているかも知れないが、各駅に気になる店があるものだ。
以下、図書館の2冊。
■「南極観測船ものがたり」小島敏男
2008年に南極観測船の耐用期限が切れ、その後継船ができるのは一年後(その後、どうなったのだ)。少しはこういうところに金をかけろよ!
■「海辺の生物」松久保晃作
作者が本当に海辺を歩いて生物を観察した臨場感にあふれている。図鑑を見てもどれが食べられるのかが気になるのだが、海中の蟹はちっとも旨くなさそうだ。
ハードボイルドスタイルの小説もさることながら、エッセイにおけるマティーニの想い出に驚いた。かつてあるバーで、氷にたっぷりのジンを入れ、ステアしてから全部捨て(!)、その上で作ったマティーニが旨かったそうなのだ。これバーでやってくれと言ったら、怒られるだろうな。
■「ハートブレイクレストラン」松尾由美
ファミレスにいる謎のおばあちゃんは実は幽霊であり、謎解きをしてくれる探偵でもあるのだ。そのおっとりした語り口は、アシモフ「黒後家蜘蛛の会」のヘンリーのようでもある。
■「チャット隠れ鬼」山口雅也
子どもを守るためにネット犯罪防止にとりくむ主人公だが、虚実ないまぜのネットでは誰が誰なのか全く分からない。小説としては奇策を持ち込まず、ほど良く意外に仕上げた。
■「ひとり呑み」浜田信郎
落ち着いた店で一人、一杯傾ける。たまりませんわ。
■「北海道おいしいもの見つけ旅」渡部俊博
もう無くなっているかも知れないが、各駅に気になる店があるものだ。
以下、図書館の2冊。
■「南極観測船ものがたり」小島敏男
2008年に南極観測船の耐用期限が切れ、その後継船ができるのは一年後(その後、どうなったのだ)。少しはこういうところに金をかけろよ!
■「海辺の生物」松久保晃作
作者が本当に海辺を歩いて生物を観察した臨場感にあふれている。図鑑を見てもどれが食べられるのかが気になるのだが、海中の蟹はちっとも旨くなさそうだ。