散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

うまく行かない日もある

2010年10月23日 16時37分37秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
本日は「道展」で疲れて、ちょっと一杯行こう。まずは、某バーに行こうと思ったら開店していなかった。結果的には開店時間を間違えていたのだが、平日より金土の方が遅く開くとはなあ…。その代わり明け方までやっているようなので、私のような年代ではなく、若い人ターゲットなのだろう。

移動して、ワインバーへ。妙に客が多い。白ワインを注文して、食べ物をオーダーしようとしたところ、店の人が「貸切です」との発言。うーん、何か変な感じだと思った。しかし、店の入り口に「本日貸切のため…」って、分かるように書いてくれよ。出てきてしまったワインをどうすればよいのか聞いたところ、「店の方で(処理します)」だと…。冷てえなあ。

とうことですっかり不機嫌になりつつ、初めて訪問する立ち飲み「S」へ。黒生ビールとイカゲソを注文。黒ビールはアサヒで、これだけは国産の中でアサヒが一番好きなので、嬉しい。





メニューをよく見ると、以前、地下鉄の札幌駅直結だった立ち飲み屋さんにそっくりだな。そこは、アスティ45裏に移転し、店がなくなってしまったと思っていたのだが、名前を変えてここに移転したのかもしれない。ウーロンハイと揚げシューマイを追加し、軽く飲んで切り上げる。





ビルができたばっかりで、妙にきれいなのが違和感ありだ。

20101023ギャラリー巡り

2010年10月23日 15時52分38秒 | ART
10月22日にNEW STAR。
本日は茶廊法邑→品品法邑→紀伊国屋→大同→たぴお→STV北2条→時計台→道新→大通→富士フイルム→CAI02→三越→さいとう→市民→ARTスペースの15か所。

■茶廊法邑「松田郁美=鉄のパーツたち展=」。期待して行ってきたが、良い展覧会だった。タイトル付きの作品だけでなく、壁の2隅に金属パーツが増殖するかのように配置されており、展示室全体を使った、世界づくりが良くできている。
「建設するパーツたち」:展示室中央の巨大遺跡の感もある大作。
「沈みゆくリング」:縦に配置された棒の間を、すべるように落ちていく小さなリング。小品だが、感じさせるものがある。
「ラインを描くパーツたち」:平面にモデリングペーストを塗り、その上にパーツを配置した絵画的作品。金属パーツは謎の文字にも見える。

■STV北2条ビル「佐々木けいし展」。こちらも期待の展覧会。
「蠱」:窓際に配置された隕石のような巨大な物体。少々ブルトン(ウルトラ怪獣)や妖星ゴラスを思い出したりする。
「勠」:三角板を円筒状にかさねた緻密な作品。



■時計台ギャラリー「藤野千鶴子展」。何だか懐かしい印象を受ける画だ。暖色系の作品はもちろんだが、寒色系の作品でも、何だか昔のことを思い出すような気がする。

■同「鈴木悠高個展」。今回はやはり黄色を中心にした、大作8点と小品。展示室に入ったとたん、蛍光灯を消し、作品に向けたライトだけがあるというライティングにやられた。実にカッコいい。黄色の色彩だけでなく、様々な色が入り混じるとともに、縦のラインが引かれ、「竹林」を思わせる所もある。

作品の配置について伺ってみたところ、相対的ではなく、この作品はここに配置しなければならない絶対的な場所があるそうだ。仮に全部はがしてシャッフルしても、確実に同じ所に展示することになるらしい。何だか他人には分からないが、親には我が子の区別が(仮に双子、三つ子でも)つくんだなあという気がした。

■市民ギャラリー「道展」。あまり全力で観ると疲れるので、ある程度流しながら、パッと目に付いたものだけメモを取って見た。

折目桃子「Live-2010-」:石畳都市。
伊藤貴美子「命の歓喜Ⅰ」:光の生命体のように見える。
石川潤「身近にあるエゴイズム」:例のトゲトゲホールと、それの裏返しであるかのような花のような描写。黒一色で、確実にすばらしい作品である。

沼田彩子「2days」:二日間の花のようか。
三澤和浩「暁」:大木の前に遠くをみる女性。上手い。
佐藤美和子「arsis kai thesis」:海岸でチェスをする、神話的かつ人間臭い女性たち。

鈴木隆文「大樹」:大樹の前の甲冑の戦士。さらにその前に女神がいるのだが、この表情が奇異にすぎる。もう少しコントロールすべきではないか。
橋本康平「精一杯の抵抗」:木組みの鹿の彫刻。化石的な味わいがある。
中村悠子「庭(二脚のパイプイス)」:何気ない風景、懐かしい夏の日。

山川真一「Tokyo」:だってこういう風に見えるんだもん、という画家の自信作。
伊藤光悦「国境の海(貝殻塔灯台)」:題材がどうあれ、そのつきぬけた青空が美しい。
安西美紀「音」:四匹の犬。何だか暗くて社会派の作品にも見える。

大谷美由紀「10.'10 COLLECTION」:9つの水色の円を描いた、軽やかにしてテクニシャンな感じ。
木村浩美「春映」:水仙と波紋を描いた、何気ない題材ながら、どこか心ひかれる。
池田さやか「きりん」:ファンタジックでパンチのあるキリン。

駒澤千波「真昼の訪問者」:大人の女性を描く所と、動物たちが登場し、素直に地球を想う少年の心が両立。
前田健浩「魔法~時の止め方~」:道路の風景をゆがめて止めたネガフィルムのような作品。
古田萌「homeopathy」:リリカルなグロテスク。

浜中マサノリ「花の咲く季節に」:ビルの屋上を見下ろす構図で、そこに花が咲く。
野沢桐子「花屋」:待ってましたの作品。花屋はちょっとダメ人間風で、その辺のリアリティがある。また作品はいつもの通り、一人だけ地デジ対応済みのようなリアル感。
石井誠「コロナ」:新人賞おめでとう。見た瞬間、作品が光っているのだから当然だ。

若月ゆりか「流動」:明るい抽象。色彩に自然よりはエレクトリックな雰囲気を感じる。
宇野嘉祐「sea star-Uno」:相変わらずの接写型作品。描くものを変えるのもあるが、画風はどうなっていくのか。
佐藤綾香「Blooch」:使っている技法は同じながら、電脳世界的描写を控え、少し現実世界に近付いてきただろうか。この人もどこに行くのか楽しみである。

これまた二日酔いの日の昼食は

2010年10月23日 11時43分34秒 | 食べ歩き

少々二日酔いで苦しむ。そんな時の昼食は札幌駅近くのカレー「I」でカレースパゲッティを食べることにした。はっきり言って冒頭の写真、使いまわしでもいいような気がするほど、何回も登場している。これを読んでいる人はお分かりかと思うのだが、特にそれほど美味しい訳でもないので(お店の人、スマン。私は大好きです)、期待を膨らませすぎてから行ったりしないように。

20101023最近読んだ本

2010年10月23日 08時16分09秒 | 読書
■「出られない五人」蒼井上鷹
バー閉店のお別れ会で、かつての常連作家を偲んで飲んでいたところ、死体が2つ発見。しかし、参加者は皆、理由をつけて外に出たくないようだ。一体その理由は? また犯人はこの中にいるのか? 非常にトリッキーでブラックな楽しい作品。

■「おひとり奈良の旅」もりきあや
東大寺、興福寺、奈良国立博物館辺りは1日で回れるのだが、それ以外の場所を入れようとすると、いきなりハードルが上がってしまう。私も先日奈良に行った時は、法隆寺を入れたので相当苦しんだ。

■「蕎麦屋のしきたり」藤村和夫
元有楽町更科の4代目とあって、今の蕎麦の常識とは違うことを教えてくれる。例えば「3たて」=挽きたて・打ち立て・ゆでたてには、必ずしも賛成ではないのである(再読)。

■「パルテノン」柳広司
狭義のミステリではないが、古代アテネにおける非常に興味深く知的なストーリーだ。

■「アイスマン。ゆれる」梶尾真治
恋愛を成就されるまじないの力を持つ主人公。しかし、友人に依頼されてまじないを行うと、体に大きな負担がかかる。次は死を迎えるかもしれないというとき、友人の頼みと自分の恋愛はどうなるのか。悪くはないんだけど、梶尾にこういう小説は期待していなかったりする。

■「なぜ絵版師に頼まなかったのか」北森鴻
ベルツに師事する少年を主人公に、明治の世の謎を解くストーリー。タイトルを読んでニヤリとできる人には、申し分のない話。この人の早世は実に惜しまれる。

以下、帯広図書館の1冊。
■「空想キッチン!」ケンタロウ、柳田理科雄
マンガやアニメで観た「あの料理」を再現。例えば「小池さんのラーメン」「ギャートルズの肉」等である。実際に、ギャートルズの肉は出している店があったりする。