散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20150502最近読んだ本

2015年05月02日 23時34分08秒 | 読書
■「幻の五大美術館と明治の実業家たち」中野明
個人美術館を建てようとした5人のコレクターの話。スケールが違う。

■「幸福をもたらす者 ペリーローダン495」フランシス、マール

■「カラスヤサトシの世界スパイス紀行」カラスヤサトシ
世界各国のスパイスを使った料理を東京で食べ歩くチャレンジ。意外と激辛料理の国は少ない模様。昔はスパイスが非常に貴重だったので、一般的な料理としては激辛にすることは無いのではないか、というのが作者の推理である。確かに内陸部で異常に暑いとか、理由が無いとそうなのかもしれない。

■「Whisky World 2015 APRIL」
雑誌で10年テイスティングをやり、そのテイスターの座談会。一般に市販されているものはせいぜい90点強しかつけられず、100点に近いものと言えば1950~60年代のオールドボトルか、現地で樽からいい出来のものを飲ませてもらうしかないのだとか。

■「定食ツアー家族で亜細亜」今柊二
子供たちの「ファストフード行こうよ!」というのをなだめての定食研究。相変わらず楽しい。

■「ニッポンの個人情報」鈴木正朝、高木浩光、山本一郎
現在の個人情報関連の問題点が良く分かる。そして問題の大元をバッサリ切り捨てることなく、非常に誠実に接していると思う。このジャンルに興味がある人、必読。

以下、図書館の1冊。
■「おたる再発見」北海道新聞社編

旭川へ(4)

2015年05月02日 22時50分31秒 | 飲み歩き・北海道内
旭川から滝川に向けて移動。日本酒が少し回って来て、途中で意識を失いかける。何とか滝川で下車し、繁華街方面へ。

鈴木吾郎「青春」「情熱」「理想」の3部作を発見。少し暗くなってきたので、見づらいか。

  

さて、滝川では3年ぶりにバー「B」へ。



1杯目はジンフィズ。列車で少しうとうとしたせいか、多少は復活してきた。

2杯目は「強からず弱からず」ということで、サイドカー+オレンジジュースのようなカクテル。少しスッキリ。通しはちょいと凝った感じで、野菜のミニスープ、ゆで卵のピクルス、ちくわキュウリ、パン+チーズである。



ここでマスター到着。そういえば、マスターは開店時間より、少し来るのが遅いんだよな。今月のフルーツということで、パッションフルーツとキンカンからキンカンを選択。「苦い仕上がりで」とお願いしてみる。

出て来たのはジン+キンカン+コアントロー+オレンジジュース+レモンジュースのカクテル。飲み口は爽やかかと思ったが、キンカンを食べながら飲むと、生食用キンカンではあるのだが、予想以上に苦い。



つまみにチーズ盛り合わせを頼む。これも思った以上にバリエーション豊富で、ちょいと癖のあるものまで美味しく頂けた。



いつもの私ならば、ここでガツンともう一杯飲むところなのだが、ちょっと帰りに自信が無い。時間的に小樽行きの普通列車に乗らなければならないため、乗り過ごす可能性ありなのだ。楽しい一日だったが、これで帰ることにしよう。

帰りの電車は静かで、どうやら眠りこまずに読書をしながら札幌へ。札幌駅ではどっと客が乗りこみ、さすがに寝ている場合ではない。無事に琴似に到着することができた。普通列車乗車時間、約6時間の一日であった。

旭川某ショッピングセンターで、つい珍しい麺類を発見して購入してしまったのが、自分用お土産である。


旭川へ(3)

2015年05月02日 17時34分55秒 | 飲み歩き・北海道内
昨年10月以来の焼鳥屋「G」を訪問。まだ15時過ぎとあってかなり明るいのだが、次の予定もあるしな。ゴールデンウィークとあってか、先客が5名。あわてて店に入る。



まずは通しのキュウリ漬けとビール。今日の旭川は暑いと言っても過言ではない気温だった(日中は)。



そしてかしわ、しいたけ焼きを食べる(店内が決して明るくはないため、写真はほぼピンボケ)。相変わらずの旨さだ。

 

そして今回の主目的は、何と言っても名物・新子焼きを食べることだ。鶏の半身を炭火で焼いたものだが、電話注文も続々と入っており、そこそこ焼き上がるのに時間がかかるのである。味付けは塩・タレ・食べ比べとあるので、塩味タレ味が両方楽しめる食べ比べにしてみた。飲み物はハイボールを注文。





新子焼きはボリュームたっぷり、そして骨際にへばりついた身が旨い! 塩もシンプルで良いが、昭和25年の開店以来、継ぎ足してきたというタレがたまらないね。これは「タレご飯」もありだと思う。

新子焼きを食べる合間に洋風つくねが来たので、合間にこれを食べるのだが、実にすばらしい味。タレとの相性もいいのだが、次回は塩で、つくねそのものの味も試してみたい。



さらに男山冷や(常温)を飲み、鳥モツ、ひな皮を食べて終了。またこの店に来たくもあるし、この小路には非常に気になる他の店もある。一体どうしたらよいのだろう。

 

この後、旭川駅に向かう。

旭川へ(2)

2015年05月02日 14時44分47秒 | ART
旭川駅に到着し、まずは駅周辺を見て回る。駅裏には神居古潭石が置いてある。「1億数千年前の大陸移動中に起こった海底火山の噴出物が岩石に変化し、石狩川で水研された石」なのだとか。まあ、パワーストーンなんて書いてあるのは、正直なところどうかと思うけどね(単なる物質に、何の根拠もなく科学で説明できないパワーがあると思う人の気がしれない。もちろんパワースポットも同じ)。



それから駅構内の彫刻美術館ステーションギャラリーへ。わりと良い所なのだが、観覧者はゼロだった。

本田明二「夷酋ノチクサ」と、一色邦彦「ひびき」。何となく不思議すぎる形。

 

旭川駅と言えば、(多分)今の話題は某ショッピングセンターなのである。買物公園の人通りはいつもと同じように見えたが、ショッピングセンター内は随分人がいるのである。



しかし私は久々に駅前ビルを探索。こういう所の方が心がなごむ。



それから旭川美術館へ移動。現在開催しているのは「古代エジプト美術の世界展 魔術と神秘」だ。スイスのガンドゥール美術財団の所蔵品が展示されているとのこと。早速、見て行こう。



「神格化されたイムホテプの像」:かなり精密なブロンズ像である。
「ネフェルホテプの墳墓から出土したレリーフ」:描かれている服のひだが相当細かい。石灰石なのに良く残ったものだ。
「アレクサンダー大王の名前の彫られたレリーフ」:アレクサンダーとなると、近しい感じがしてくる。

「ファラオ・ラメセス3世の建てた祭儀神像を記念する石碑」:神と王が対面するドラマティックなシーン。
「クロコダイルに乗るホルスのシプス」:ヘビや蠍を手にした像。これに液体をかけてから飲むと、身が守られるのだそうだ。
「トキのミイラに付けられたトキの頭部像」:神聖な区域1つに、年間1万羽のトキのミイラが埋められたのだとか。大虐殺というか、巨大産業というか。

「ネコのミイラのための棺」:ネコも儀式に使うために幼いうちに計画的に殺害されたのだとか。現代とは少々感覚が違う。
「エジプトの主神アムンとアムンのバー」:アムンとは最強神のこと(一般的にはアモンかも)。バーはあらゆる自然を支配する力で、像が「フリーザ最終形態」のような凄い形状になっている。
「ベスのアミュレット」:お守りなのだが、ある種の根付のようでもある。

「クロコダイルの体にハヤブサの頭部を持つ混成獣のアミュレット」:どこの国の人も合体動物って作るよね。
「ホルエムアケトの人型の棺」:胴体部分は木目を生かした作り。髪には細かい四角の文様が刻まれている。
「マミーボード(ミイラに被せられた木製の蓋)」:文様がマンダラのように多層的世界観を持っているように見える。なかなかの傑作。

「授乳する女王あるいは女神の彫像」:これは大変良くできた造形である。
「ファラオの巨大な頭部像」:スフィンクスの頭部だったらしいのだが、仏像的微笑みが感じられる。

今回展示で最も古いものは、エジプト王朝誕生前~エジプト元始王朝(4000~2955 BC)のものだとか。やはりロマンがある。

常設展示コーナーでは「シカクイ、マルイ-形のわけあり物語」が開催されていた。こちらは撮影可能だったで、鹿目尚志「はこの奥はこの奥」の写真を載せておこう。ビックリ箱が展開したような、複雑な金庫のような面白い形だ。



ついでに、美術館のある常盤公園内の彫刻をいくつか。

空充秋「地」。



大成浩「風の塔No.8」。実はこのすぐ横に、ミニスカで寝そべって本を読んでいる女性がいて、変な感じにならないように彫刻だけを撮影するのが大変だった。私は変質者ではありません。



山口牧生「傾くかたち'84」。



岩村通俊の歌碑と像。

 

旭川消防組記念碑。



7条緑道に出て、加藤顕清「母子像」。比較的最近設置されたらしい。



加藤顕清「人間」。



この辺で、いい時間になってきた。

旭川へ(1)

2015年05月02日 12時28分52秒 | 旅日記
ゴールデンウィークの連休2日目。本日も天気は素晴らしく良い。今日は旭川に行こうと、朝からJR琴似駅へ。帰りに滝川に立ち寄らなければならないため、Sきっぷが使いづらく、一日散歩切符+滝川~旭川間は普通切符購入という手法を使ってみることにした。

もしかするとバスをまじえた方が安いのかもしれないが、私はバスでは読書ができない(酔うので)ので、やはり列車に乗りたい。ということで、琴似から長躯、普通列車で旭川に向かう。

岩見沢で約30分停車。この駅で6両編成から3両切り離すのだが、それにしても止まり過ぎだ。読書が捗ってしまう。



そしてやっと滝川到着。しかし、ここでも45分停車するという事態に…。先のことを考えて、ここで軽く何か食べていくことにした。しかし、滝川は駅前の寂れ方が深刻なのである。食堂もあるが、あまり重厚なものを食べると後が困るしなあ。

ということで、悲しいくらい寂れた雰囲気のショッピングセンターに入り、和菓子の店「OM」へ。ショーケースの上に、ちらし、海苔巻きなどがあるのが目に入ったのだ。そんな中から、食べやすそうな海苔巻き・いなりセットを購入。



まだ延々と止まり続ける列車に戻り、お茶とともに軽めの昼食。何とも懐かしい味で、良かった。

 

そんなこんなで、3時間半かかって旭川到着。私って乗り鉄? いや、読書鉄なのだ。