散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20150906最近読んだ本

2015年09月06日 23時45分05秒 | 読書
■「忘却のサチコ3」阿部潤
旨そうにものを食べるということでは、なかなかの主人公である。

■「恋愛偏愛美術館」西岡文彦
いやいや、大変な「愛」ばかりだ。

■「ヨハネスブルグの天使たち」宮内悠介
やはりSFの最先端(とされているもの)には、もうついて行けないということを認めなくてはならないのか。

■「このミステリーがひどい!」小谷野敦
そりゃ、ミステリーファンだって分かっているのである。そこをスルーしないで真面目に捉えてしまうとこういう本になるのだが、逆説的な愛を感じないこともない。

■「さらば新宿赤マント」椎名誠
シリーズ最終巻。

■「黒百合」多島斗志之

■「プリズムの瞳」菅浩江
人間型ロボットのビイシリーズは、かつての能力を失い画を描くだけの存在となっていた。しかし、ビイに会いに来る人間たちはそれぞれの心の中を押しつけた結果…。人間が何らかの思いを抱くほどのレベルには達したというロボットの設定なのだろうが、そんなに熱くなるかね?

■「貯金兄弟」竹内謙礼、青木寿幸
浪費家の兄と貯金魔の弟。二人で生きて来たのだが、人生観の違いから仲たがい。果たして幸せになるのはどちらなのか。

琴似新店開拓

2015年09月06日 18時38分45秒 | 食べ歩き
今日は面倒だから夕食も外で食べていこう。ということで、最近琴似にできたインドカレーの「M」へ。開店したばかりなので、先日は昼見ると満席だったのだ。今回はカウンターに空きがあり、メニューからスパイシーラムマサラ(中辛)とプレーンナンを注文。



カレーにはラムと野菜がかなりたっぷり。もう一段階辛くした方が良かったかもしれないが、なかなかスパイシー。脂の感じが少ないので、非常にすっきりしていいと思う。

ナンは残念ながら熱々とは言い難い状態。開店したばかりなのか、店内オペレーションに改善の余地がありそうだ。



単品のインド料理もいろいろあるので、いつかインド飲みをしに来たいと思う。それからビリアニも一度食べてみよう。



帰りがけに閉店していたラーメン屋さんの戸を見ると、近日中にステーキとハンバーグの店が開店するのだそうだ。最近の琴似界隈は新店の開店ラッシュである。

とりあえず帯広(5)

2015年09月06日 15時16分53秒 | ART
本日は帯広美術館→百年記念館→帯広市立図書館→帯広市民ギャラリーの4か所。

■帯広美術館「勅使河原蒼風の眼と美の潮流」。
勅使河原蒼風「散歩」:スマートな鉄製の像。
勅使河原蒼風「現代人」:何だかわざとゴチャゴチャさせているような、わざとらしさを感じる。
勅使河原蒼風「ククノチ」:木と言うよりも岩に見えるようなダイナミックな作品。

勅使河原蒼風「エッフェル塔」:紙をちぎって作ったエッフェル塔の貼り絵なのだが、わざわざダイナミックに見えるようにした、あざとさを感じる。
勅使河原蒼風「八雲」:縄文の森に踏み込んでしまったような畏怖、一つの生命体を見るような思いをさせる大彫刻。これは素晴らしいと思う。裏に回ると見える木の継跡さえ、良く見えるほどだ。
勅使河原宏「竹」:すっくと立ち上がった竹の字。これはこれで良いのでは。

伊東深水「菊を行ける勅使河原霞女史」:伊東深水に描いてもらうとは歴史上の人物のように思えたが、すでに私も生まれている時代なのであった。勅使河原霞と言う人が2代目なのだが、家元をついで1年で死を迎えるとは、何とも言えないことである。
作者不詳「縄文広口壺」:そりゃ作者不詳に決まっているだろ!
作者不詳「弥生式土器壺」:弥生式なのだが、肩口の所に縄目のような文様があるのだ。不思議だ。

俵屋宗達「狗犬図」:送達得意の画題か。
白隠「達磨画賛」:飄々とした線が秀逸。達磨の横にらみの眼もいい。
作者不詳「生花図屏風」:花をドーンと真ん中にすえた屏風。

作者不詳「椿図屏風」:椿を18種取り揃えた、六曲一隻の屏風。椿は種類が多いんだよね。
福沢一郎「風景」:謎めいたシュール風景。私にはタンギーを思わせる所があった。
イサム・ノグチ「私が作ったのではない世界」:丸い円盤状の台の上に小さな三角形の立体が載っている作品。どことなくモエレ沼公園を想像させられるのだが…。

草間彌生「ぶどう」:これだけのサイズの草間作品には、さすがに圧倒させられる。
今井俊満「東方の光」:全体に空間を描ききったというか、力の場・うねりを描いたというか、何とも言えないパワーにあふれる大作。
今井俊充「紅葉図」:こちらは金色、茶色、オレンジ色を繊細にちらした紅葉の図。

元永定正「作品」:暗い青の背景から色彩が湧きでてくるような作品。これは私の好みだ。

勅使河原蒼風に関係するというだけの、少々脈絡がないとも言える展示品だが、そう滅多に見られない作家も多く、帯広美術館としてはいい展覧会をセレクトしたのではないだろうか。

 

関連してか、コレクション・ギャラリーも「花・彩る」と題して花に関するコレクション展。小規模ではあるが、なかなか見ごたえのある作品があった。



■百年記念館「ちょうちょ展」。いまや虫が大嫌いな私であるが、それなりにもちろん面白い。



曇りの帯広はちょっと涼しいくらいだ。

 

駅近くまで戻ってきた。



市立図書館では農業に関係する写真展、市民ギャラリーでは「総合美術協会展」を非常に駆け足で見て、札幌行きのスーパーおおぞらに乗り込む。今日は体のダメージを少なくするため、早めに帰るのだ。

幸い帰りは隣に座る人もなく、読書2冊。途中、いい具合に仮眠もとれた。

これにて慌ただしい帯広詣では終了。

とりあえず帯広(4)

2015年09月06日 13時08分27秒 | 食べ歩き
さて、浮世の義理も果たして、昼過ぎに帯広駅に到着。相変わらずイベントで大混雑の状況。あまりこういうイベントには関係なさそうな蕎麦屋さん「M」へ。2回目の訪問。

予想通り先客4名ながらも、割と落ち着いた状況で、私は親子を注文。しばしマンガを読んで待っていると、店の前の道路から「ドン!」という大きな音がした。本日の駅周辺は道路も混雑気味のためか、車の接触事故が起きたようだ。しかし、そういう時に席から立ち上がり、店の扉を開けてまで覗き込む男(65歳・推定)というのは、どういうオッチョコチョイなのかね? その妻(63歳・推定)も店の人に「いや、すごい音したね!」と何回も話しかけているし…。

ま、幸い店の作り手は交通事故の影響も受けずに私の親子蕎麦を作ってくれた。これ実に何ともない蕎麦なのだが、そこがいいんだよね、という感じ。通常の蕎麦よりも鶏肉の出汁の分、味わいが出ているのだった。



今日はあまりのんびりしている暇がない。食べ終わって、帯広美術館へと向かう。