さて、2軒目はバーだなあ、とふらふら歩いているうちに、何ともディープな市場の入口にたどり着いてしまった。ちょっと様子を見てみるかと進入するが、当然、市場の店は開いていない。
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しかし、事前に調べておいたバー「S」があるのを発見。見た感じバーというかスナックのようにも見えるため、かなり敷居が高かったのだが、酔っているので思い切って進入してみることにした。
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先客は3名。「お、コイツ何もの?」という視線を浴びてしまうのはやむを得ないだろう。カウンターに座り、オーソドックスな店ならばということでジンフィズを注文。店のマダムはすんなりジンフィズを作ってくれた。
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出て来たのは炭酸で爽やかというよりは、昔ながらのジンフィズである。ここで、隣のオヤジが「バーのカクテルといえば、昔はジンフィズ、マンハッタンとかなあ」と喋り出し、マダムが「あら、この人(私の事)ジンフィズ頼んだのよ」と言ったのでオヤジが焦り出した。
「いや、注文にけち付けようとしたんじゃなくて、懐かしいなあって…」とオヤジ。もちろん皮肉っている訳ではなく、私が何を頼んだか気がつかないで話し始めたような感じなので、「いやいや気にしないでください。私もクラシックなカクテルなので、いつも頼んでいる次第で…」と返事をしておいた。こんなきっかけから、マダムも焼き銀杏を出してくれて、私も徐々に店の雰囲気にもなじむことができた。
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しばらくすると先客のオヤジは恐縮しつつ帰って行ったので、これはマンハッタンがいいなと注文してみることにした。登場したマンハッタンはバランタイン12年にベルモット多目、レモンジュース少々ということで、かなりイメージと違う味わいだ。
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あまりウイスキーっぽすぎると、飲むのがつらい人が多かったのかな。これを飲んでいると、マダムがさらにぬか漬けを出してくれた。この旅で何度か食べたぬか漬けは非常に旨かったのだが、茗荷が入っているのがさらに嬉しい。
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この店は創業56年になるらしい。本日はマダムが一人でやっていらっしゃるようだが、今調べてみるとマスターは昨年お亡くなりになったとのこと。お一人でやるならもっと小ぢんまりやられてもいいような気もするが、随分多くのフルーツを揃えて営業されているようだ。
最後にクラシックなカクテルならサイドカーかなと注文してみると、「あんた、結構強いでしょ。マティーニ飲みなさい」と強引にマティーニを出されてしまった。
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常温のジンで作り、ライムピールを投入するという独自スタイルながら、このクラシックな味わいはかつての横浜「P」を思わせる味だった。私は3杯で定量となってしまったが、この店は素晴らしい店である。末長く営業を続けて欲しいと思うのであった。
帰りにコンビニで水などを購入。ホテルに戻り、大浴場でのんびり風呂に入り就寝。
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しかし、事前に調べておいたバー「S」があるのを発見。見た感じバーというかスナックのようにも見えるため、かなり敷居が高かったのだが、酔っているので思い切って進入してみることにした。
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先客は3名。「お、コイツ何もの?」という視線を浴びてしまうのはやむを得ないだろう。カウンターに座り、オーソドックスな店ならばということでジンフィズを注文。店のマダムはすんなりジンフィズを作ってくれた。
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出て来たのは炭酸で爽やかというよりは、昔ながらのジンフィズである。ここで、隣のオヤジが「バーのカクテルといえば、昔はジンフィズ、マンハッタンとかなあ」と喋り出し、マダムが「あら、この人(私の事)ジンフィズ頼んだのよ」と言ったのでオヤジが焦り出した。
「いや、注文にけち付けようとしたんじゃなくて、懐かしいなあって…」とオヤジ。もちろん皮肉っている訳ではなく、私が何を頼んだか気がつかないで話し始めたような感じなので、「いやいや気にしないでください。私もクラシックなカクテルなので、いつも頼んでいる次第で…」と返事をしておいた。こんなきっかけから、マダムも焼き銀杏を出してくれて、私も徐々に店の雰囲気にもなじむことができた。
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しばらくすると先客のオヤジは恐縮しつつ帰って行ったので、これはマンハッタンがいいなと注文してみることにした。登場したマンハッタンはバランタイン12年にベルモット多目、レモンジュース少々ということで、かなりイメージと違う味わいだ。
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あまりウイスキーっぽすぎると、飲むのがつらい人が多かったのかな。これを飲んでいると、マダムがさらにぬか漬けを出してくれた。この旅で何度か食べたぬか漬けは非常に旨かったのだが、茗荷が入っているのがさらに嬉しい。
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この店は創業56年になるらしい。本日はマダムが一人でやっていらっしゃるようだが、今調べてみるとマスターは昨年お亡くなりになったとのこと。お一人でやるならもっと小ぢんまりやられてもいいような気もするが、随分多くのフルーツを揃えて営業されているようだ。
最後にクラシックなカクテルならサイドカーかなと注文してみると、「あんた、結構強いでしょ。マティーニ飲みなさい」と強引にマティーニを出されてしまった。
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常温のジンで作り、ライムピールを投入するという独自スタイルながら、このクラシックな味わいはかつての横浜「P」を思わせる味だった。私は3杯で定量となってしまったが、この店は素晴らしい店である。末長く営業を続けて欲しいと思うのであった。
帰りにコンビニで水などを購入。ホテルに戻り、大浴場でのんびり風呂に入り就寝。