散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

なぜか北九州(20) 小倉ラストナイト

2015年09月20日 21時46分44秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
今日は小倉で最後の夜だが、日曜日とあって制約は多い。すっかり気に入った名居酒屋や、もう一度行きたいバーも今日は休み。まあ、少々疲れてきたところもあるし、ごくオーソドックスな居酒屋へ行こう。

通しは何だか忘れてしまったあなあ。最初だけビール、続いて繁枡を燗でもらう。

 

何だかんだと九州の魚を堪能。またもや刺し盛りを注文。マグロ、イカ、タイ、カンパチ?、カツオの5点である。これまでカンパチと書いてきたのだが、メモにはヒラマサとあって、ひょっとするとそうなのかも知れない。この名の分からぬ魚は見た目柔らかそうだが、歯ごたえがものすごい。



続いて疲れた時は酢のものかい、ということで海老、カニ、ホタテ、タコの酢の物。酢加減が飲めるくらいで、酸っぱ過ぎずにちょうど良かった。



それから、私の大好物を発見してしまったね。秋の気配、土瓶蒸しである。中に入っているのは海老、鱧、松茸。その辺もいいのだが、何と言っても美味いのは出し汁だ。濃厚な汁が体にしみいるようだ。



最後にカワハギ煮付、漬物盛り合わせで燗酒をゆるゆる飲む。ああ、やりきった感があるね。

 

注文が結構贅沢三昧だったので、値段もそこそこ行ったが、ちゃんとした居酒屋として押さえておける店だ。



今日はこの1軒で終了。大浴場で汗を流して就寝。

なぜか北九州(19) 下関に来たらそれはふぐ

2015年09月20日 16時29分48秒 | 食べ歩き
つい「ふぐ」と書いてしまったが、下関では「ふく」と呼ぶのである。唐戸市場ではなかなか旨そうなものもあったのだが、どうにも落ち着かない。大人は店に入ろう。

しかし、そろそろ中休みに入る店もでるタイミング。さんざんさまよった挙句、すし「YK」という回転すし店に入る。まずはビール小を一杯。いや、暑い中結構歩いたからね。とにかく旨い!



回転すしのセオリーなど全く無視して刺身3点を注文。とにかくこの辺では右端のカンパチ? のような魚がとにかく旨い。タイはいい状態になるまで寝かせた、むっちりした歯触り。マグロは冷凍を上手に解凍した感じかなあ。もちろんここで金冠黒松という岩国の酒を注文。



ビールを少し残したところでふぐの空揚げ。もちろん出来立て。まあ、それほど上等なふぐじゃないのだろうが、旨い。



それからふぐ三昧(だったかな?)。ふぐの生、炙り、皮の軍艦の3点盛りだ。



ま、おやつ代わりだし、これで十分かな? 昼間の回転ずしを居酒屋使いするというのも悪くないものである。



この後、フェリーに乗り込み、わずか5分で門司港に逆戻り。

 

フェリーと言っても小さな船だったが、これ以上乗れるのだろうか? というくらいの込みっぷりだった。

門司港駅から小倉に戻る。

 

なぜか北九州(18) 鉄オタじゃない&山口初上陸

2015年09月20日 14時08分24秒 | 旅日記
さて、昼食も終わった所で、北九州銀行レトロライン「潮風号」というのに乗って見よう。私、鉄道ファンではないのだが、まあ、目の前にあれば乗るよね。ということで、出光美術館駅から乗車。



本日は休みの日とあって、九州鉄道記念館駅で乗り込んだ親子連れでほぼ満席とあって、立ったままでの乗車となった(まあ、わずか数分の事である)。途中で本日のイベント「ゆるキャラと潮風号の徒競争」等を見て、途中トンネルをくぐって、終点のめかり駅に到着。



さて、今回の旅の最大の目的は実はこれだったのである。



そう、「水曜どうでしょう」にも登場した、関門トンネル人道を歩いて通るのである。早速、エレベータで降下。



この人道、人道でありながら国道2号線なのか? 住所は北九州市門司区門司である。



人道内を人力車が通っていたりするのには驚く。



そしてお約束の福岡県・山口県境。両県にまたがって写真を撮ったり、「せーの」と掛け声をかけて向こうの県に渡ったりはしない(恥ずかしいから)。



そして山口県側へ。こちらは下関市みもすそ川町。



地上に上がった所に料金箱がある。歩行者は無料、原付・自転車は20円なのだが、皆さんちゃんと払っているのだろうか? 私が出てきたタイミングでは原付・自転車の人がいなかったので、実態は不明である。



山口県側からみる関門橋。とにかくデカい。



船が通ると数10センチレベルの波がやってくる。



ということで、飲食店やフェリー乗り場のある唐戸ターミナルへと向かう。バスはあるのだが、歩いて行けそう。しかし、とにかく暑い。

なぜか北九州(17) 謎のB級グルメ

2015年09月20日 12時14分11秒 | 食べ歩き
歩いて、門司港の観光エリアに到着。実際にクラシックな建物もあるのだが、どうも小樽メルヘン交差点界隈の香りがして、あまり好きな雰囲気ではない。

ちょうど上がっていた跳ね橋が下りる所を見て、その橋を渡る。橋の上大混雑…



門司港レトロ展望台(展望台そのものは31階のビル)に昇り、周辺を見渡したり、お土産屋さんに立ち寄ったりして、段々腹が減ってきた。



さて、この門司港で私が食べたかったもの、あの有名な焼きカレーではない(有名じゃない?)。北海道の人はまず知らないのではないだろうかと思われる「ちゃんらー」である。いや、今、検索してみたところヒット件数が237万件だったので、もしかして有名なのかも(そんなことないか)。

とてもおおざっぱに言うと、ラーメンのスープにちゃんぽんの麺を使用して作られた料理で1960年頃にできたものらしい。ラーメンスープといっても和風出汁なので、一般的な感覚としてはうどん出汁といった方が近いかもしれない。

それが食べられるという二代目「K」食堂へ。どう注文するか悩んだのだが、焼きめしとちゃんらーのセットにしよう。待つことしばし、まずはちゃんらーから。



そして焼きめし。



早速食べてみると、まずはちゃんらーの出汁が体にしみわたる。ごくあっさり目なのだが、上に乗っている豚肉を炒めた香りが入り、香ばしさがある。焼きめしの方は、これぞ「ザ・焼きめし」と言う感じ。脂が強くないので、まさに自宅で作ったような味なのだが、こちらも醤油風味の香ばしさがいい。また焼きめしを食べてからのちゃんらースープというように、2品の味の組み合わせも抜群である。焼きめしは安易な店だと作り置きしておきたくなるだろうが、たった今、作りたての所が嬉しい。

この他にもメニューには焼きちゃんらー、冷やしちゃんらー等のバリエーションや、おでん、カレーといったものもあるので、近所にあればぜひ再訪したい店である。いや、それよりもまずは飽きのこないちゃんらーをもう一度食べるべきだな。

時には行列ができるであろうこの店(表に椅子が用意されていた)、なぜか今日は空いていたが、お店の人の感じも良く、いい思い出になった。


なぜか北九州(16) 門司へ

2015年09月20日 10時49分16秒 | ART
今回の旅行も4日目。シルバーウィークに突入したため、突然ホテルの宿泊客数が増えた。前日は落ち着いて食事が取れたのだが、本日は大混雑である。それでも、奥の方の座敷席が空いていたため、そちらで新聞を読みながら朝食。



内容は昨日とさほど変わらず、きのこご飯、豚汁あたりが入れ替わったところか。そういえば今回、フルーツビネガードリンクというのを毎朝飲んだが、なかなか朝食には悪くないものであった。

さて、今日は門司方面へと向かう。



電車に乗ることわずか、門司港駅へ到着。



門司と言ったら、美術に関心のある人にとっては、まず出光美術館(門司)だよね。

 

ところで、現在、出光美術館(門司)は改装工事中で、旧大阪商船2階に間借りしているのである。なので、本来の出光美術館(門司)は見ることができず残念。間借りした部屋もあまり広くはなく、見通しの効く一室の展示であった。

さて、現在やっているのは「やまと絵と水墨画」と題した展覧会である。

狩野守供「四季花鳥図屏風」:厳しい寒さと新緑を表現した六曲一双の屏風。緑と赤の色彩が非常に良く残っている。
作者不詳「酒呑童子絵巻(下巻)」:鬼が酒を飲みすぎたオジサンのような顔になっている。女性の着物が奇麗。
古伊万里「色絵縞文角徳利」:茶色、緑色、朱色など斬新な色使いで斜めに縞模様を入れた徳利。
古伊万里「色絵菊花文輪花鉢」:4種の紋様を4回つないで花の形を作り出しており、賑やかだが下品ではない。

私が見に行った時、ちょうどカメラ(TV?)が入り、展示作品の撮影をしていた。「日曜美術館」のアートシーンに私の後ろ姿が登場したりしないものだろうか。



ところで、わたせせいぞうも北九州出身だったようで、同じ建物に展示コーナーがあった。このお方の作品「ハートカクテル」だが、ちょうど私の学生時代と連載時期が重なっていたのだが、あまりにも縁遠い世界だったので完璧に無視していた記憶がある(当時の私は恐ろしいほどマンガを読んでいたのだが)。