本日はARTスペース201→さいとう→スカイホール→三越→大通→グランビスタ→道新→エッセ→大丸→東急の10か所。
出かけようとすると、ちょうど小雨が降って来た。ついてないなあ。
■グランビスタギャラリー「フジタを救ったアメリカ人 フランク・E・シャーマンと戦後日本美術家たちの交友の軌跡」。
伊達でも畦地梅太郎の作品を見たが、そのシリーズと思われる「阿蘇山」「日光の山」、北岡文雄「海辺の流木」などが展示されていた(5月に入り展示替えとのこと)。なかなか良いのを持ってるよ。
■ギャラリーエッセ「大嶋美樹絵自選展~其処は此処ですII~」。
「交叉する街・小樽」:2011年の作品で、上空にかかる雲は原子力発電所の爆発雲のイメージから来ているとのこと。「平成」を振り返るテレビ番組で、福島の原子力発電所事故(メルトダウン)のことがすっきりカットされていたという話を聞いたが(本当かどうかは見ていないので知らぬ)、これをなかったことにしてはいけないだろう。この作品には「小樽」とはっきり地名がでているが、それ以外の作品でもこの交差点は見たことがあるなあと思っていた。多分、メルヘン交差点の所だと思う。
「寓話」:同名の作品が2016年~18年にかけて3作描かれていた。その前の作品では交差点であったところが、深い谷間になっており、四つ角の人はそれぞれ交流することができない。さらに、その上には何とも不吉な色の雲がかかっている。しかし、考えてみると、交差点があったときでもそこには多くの車が走っており、四つ角の人たちはそれぞれ分断されていたのではあるまいか?
絵画としての力も感じられ、またテーマとしても忘れてはいけないことを描いている作家で、非常に興味深かった。
■東急プレミアムスクエア「しずかなじかん 山岸靖司」。私は写真には具体的なものを求めていて、街写真、なおかつ情報量の多いものが一番好きなのだ。その目で抽象的な写真を見ると実に辛い。辛いままに終わりそうなってしまったので、「そうじゃない。これは抽象画なのだ」と言い聞かせて見ると、がぜん面白くなった。
波打ち際と思える写真は氷かグラスファイバーを固定化したようにも見えるし、草原に小さな光の半円が並んでいる写真は、光る生命体が大勢で行進しているようにも見える(←やっぱり具象化しようとしてる)。やっと少し私の理解が追いついたかもしれない(が、勘違いしているかもしれない)。
大丸藤井セントラル1階のプレイガイド、予告通り4月末で閉店。
道新入口のカラヴァッジョさん。
近代文学の作家をビジュアル化したのもあるようだが、いきすぎたイメージ化は考えたほうがいいと思う。知能の低い総理大臣と広告代理店が飛びついたりするから。