散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

一日散歩2(5)小樽・終わり

2019年05月04日 20時50分04秒 | 飲み歩き・北海道内
締めは恒例のバー「A」へ。18時半頃うかがった所、先客がすでに3名いた。1杯目はジンフィズから。



いつもの通り、通しも出してもらう。今日は1軒目で腹一杯という訳ではないので、ちょうど良い量がありがたい。



マスターと雑談をしているうちに、1軒目のハイボールが濃かったことがじわじわ分かってくる。結構酔っぱらっていることに気が付いたのだ。今日は少し控えめだな、ということで、2杯目はラガヴーリン16年をストレートで飲む。



ウイスキーストレートが控えめなのか? と疑問に思われる向きがあるだろうが、強いカクテルよりアルコールの総量では少ないのである(ウイスキーシングル30ml、カクテル60mlで、ものによってはアルコール度数30度超)。

後から来たお客さんがジュークボックスで曲をかけたので、私もかけさせてもらおうかな。


→選曲「ルビーの指輪」「飛んでイスタンブール」。

締めはマッカラン12年をこちらもストレートで(写真が無いが、かなり酔っていたのだろう)。後は時間調整をして、最寄りのバス停から帰るだけである(一日散歩の旅なのに、また、最後をバスにしてしまった)。



それでは、また来ます!



おお、小樽駅発のバスはかなり混雑していた。2席並びの席が完全に空いているところはないくらいだ。通路側の適当な席に座り、ウトウトしながら自宅近くへ。途中寝てしまったが、何とか目覚めて、無事降車することができた。

今日のJR乗車時間は3時間47分(大したこと無し)、運賃3970円相当。ついでに歩数16226歩(苫小牧で1時間くらい歩いた)、読んだ本1冊(捗らない…)という、一日散歩の旅であった。比較的近場を3カ所回るだけなのだが、これでも時間に余裕がない。JR北海道には客が少ない→減便→使いにくくて客がさらに減る→廃線、以外の作戦は無いのだろうか。

一日散歩2(4)小樽・続き

2019年05月04日 18時14分05秒 | 飲み歩き・北海道内
慌ただしく17時になってしまった。ということで、飲みに行きますか。



前回好印象だった店をすかさず再訪することにした。明日明後日は休みだが、今日は何とか営業していたようである。

日中は結構暑かったのでハイボールでスタート。この店のハイボール、後で気が付いたが相当濃いみたいだ。



まずはつけ揚げとポテトサラダ。



今日は濃厚な常連がいないため、比較的静かに過ごす。2品目は冷奴。



ハイボールをお代わりして、ホタテ焼き。



もう一杯くらいとハイボールを頂く。漬物でも食べようかなと注文してみたところ、「ちょっと良いのが無いわ」と言われ、枝豆が出てきた。休みに向けて、品薄になっているかもしれないね。



次に店に来たお客さんが扱っているという、いかすみ入さきいかというのが、サービスで回って来た。これが相当美味い。



つい「これ、買いますわ!」と言って、卸値で売ってもらった。これを小樽みやげということにしよう。



というところで切り上げて、2軒目に移動する。小樽の桜は今日あたりがちょうど見ごろかも。


一日散歩2(3)小樽

2019年05月04日 16時46分42秒 | ART
セラミックアートセンターからバスで野幌駅に戻り、野幌から札幌へ、札幌から小樽に移動する。しかし、札幌駅から乗って来た(多少)酔っぱらった集団の傍若無人ぶりには腹が立つ。私に超能力があったら、全員死んでるぞ。

ということで、15時45分頃に小樽到着。一日散歩きっぷで3か所回ると、時間的にはかなり厳しいのである。さて、小樽駅前付近は不愉快なくらい(←これは自分勝手な我儘です)観光客がいるのだが、目的地にはあまり人がいなかった。実にありがたい。

■小樽芸術村「浮世絵コレクション展第1期 小林清親「光線画」を中心に」。
「亀戸梅屋敷」:比較のために広重の「名所江戸百景亀戸梅屋敷」が展示されており、こちらは例の梅の木がドーンと前面に描かれたもの。それに比べて清親のものはケレン味がなく、穏やかな風景である。
「両国花火之図」:まさしくドーンと大輪の花火が咲いている。これも広重の「名所江戸百景両国花火」が対比されているのだが、広重の花火は巻菱のようなトゲトゲっぽいものが浮かんでいるだけで花が無い。わずか20年強で花火がド派手になったのか。それとも「花火ってこういうものだよね」というコンセンサスが変わったのか。
「日本橋夜」:電灯のある時代というものである。

「高輪牛町朧月景」:リアリティのある鉄道図。これに対して三代広重「東京八ツ山下海岸蒸気車鉄道之図」は悲しいくらいウソっぽい。最も作成年代からして、本物の鉄道を見ずに描いた想像図ということなので、やむを得ないのだ。
「千ほんくい両国橋」:永井荷風が「明治初年の東京を窺い知るべき無常の資料」と清親の版画を評したとか。
「今戸夏月」:料亭か茶屋の2階だろうか。こちらは木下杢太郎が「夜となると、世界はいよいよ彼の手の内」「ああ昔の東京は遊惰であった」と言ったとか。

「梅若神社」:一般的に浮世絵の雨は黒い線で表現されるが、彼は白い線による雨という技法を用いた。
「品川海上眺望図」:夕日の手前に巨大な外輪船を描き、あえて逆光を表現しているもの。
「明治十四年一月廿六日出火 両国大火浅草橋」:両国大火をスケッチして回っているうちに、自分の家も焼けていたというジャーナリスト清親の面目躍如(なのかどうか)。

広重と清親の比較や技法解説など、なかなか見どころの多い展覧会であった。



2期以降も楽しみだ。



小樽美術館を通過して、国松明日香「風渡る」。


一日散歩2(2)江別

2019年05月04日 13時09分32秒 | ART
苫小牧から白石まで移動し、そこから野幌へ。駅前からバスに乗ろうと思ったら、駅前が整備されており、バス停の位置も分かりやすくなっている。以前の野幌駅南口からセラミックアートセンターに行くバスは、駅前から少々外れたところにあったのだ。





ところがバス停に行くと予定していた時間にバスがない。時刻表を見誤ったかと思って焦ったが、どうも私が乗ろうとしていたのは野幌駅北口から北広島に行く途中でセラミックアートセンターに立ち寄るものだったようだ。慌てて、北口に向かうと、予定通りのバスがあった。

この野幌駅北口からのバスは本数が少ないが、南口から出るものに比べて、通るバス停が少なく、円滑に目的地に着いた(といっても2分くらいしか変わらないのだが)。



■セラミックアートセンター「地域文化功労者表彰記念 手島圭三郎絵本原画展」。春をテーマにした絵本の原画展示である。絵本作成の様子についても解説があり、シンプルな中にも手間がかかっていることが良く分かる。

物語の主人公を決めると、どの方向からでも書けるように練習し、さらにスケッチと絵本のテーマ決めを行う。



絵葉書サイズの画を描き、起承転結のストーリー作り。



原画の1/2サイズ(面積でいうと1/4)で画を決めていく。



フルサイズの原画を作成。



版木は全部で60~70枚程度になるそうだ。



彫る作業に2週間、その後に全ページを刷り、タイトルを彫り刷って完成に至る。



原画も良かったが、実際の絵本は手に取って見ることができるせいか、画に迫力を感じる。その仕上がりも含めて、素晴らしい仕事を見ることができた。



江別は苫小牧よりは気温が高いのだろう。桜が見ごろになってきているようだ。


一日散歩2(1)苫小牧

2019年05月04日 11時35分56秒 | ART
このゴールデンウィークでは、2回目の一日散歩(きっぷを使った旅)になる。前回よりは1時間遅く出発するということで、ゆとりをもって家をでる。まだ気温はそれほど高くはないが、寒いという感じはしない好天である。



JR琴似駅で一日散歩切符を購入してスタート。



最初の目的地は苫小牧である(この間も通過はした)。苫小牧はやはり気温が低いのだろう。図書館の前にある桜はまだほとんど花が開いていない。



ということで目的地はここ(JR駅からだと遠いのだが、やむを得ないのだ)。



■苫小牧市美術博物館「とまこまい考古コレクション-縄文からトーチカまで-」。
「石棒」:入場してすぐ「男性器のような形を作り出すもので」と解説のある石棒。墓の副葬品として出るそうなのだが、何を願って埋めたものなのだろうか…。



「縄文時代早期の土器」:いわゆる縄文式土器が年代ごとに並べてあり、これは7000~9000年前くらいのものらしい。



「ミニチュア土器」:オモチャなのか、練習用なのか、儀礼用なのかは目的不明とか。「今度、こんな形のを作ってみようと思うだけど」と作家がスポンサーにプレゼンする目的ではあるまいか、などと妄想が湧いた。



企画展も良いのだけれども、常設展の考古学展示も充実しているので、好きな方はぜひ合わせてじっくり見るべきだと思う。木製の舟などは、常設展示の方が立派なものを展示しているし、土器も解説が弱いが展示数は常設の方が多いと思う。



中庭展示は半谷学「Flower Fall 花降り」である。先日、札幌彫刻美術館でも展示をしていた人だ。



■苫小牧市美術博物館「植物細事記」。身近な植物をスキャナーで取り込んで展示するというもの。細かく植物の特徴を見るには、とても良いものである。

「エゾタンポポ」「シコタンタンポポ」「セイヨウタンポポ」:タンポポにはいわゆる在来種と外来種があるのは知っていたが、在来種が2種(エゾ、シコタン)あるとは知らなかった。よく見ると形状がかなり違うことが分かる。

「エゾタンポポ」


「シコタンタンポポ」


「セイヨウタンポポ」


というところで駅に戻る。駅前通りはとにかく人がいない。



と思ったら、こんな彫刻があるのに気が付いた。過去の記事を見ても、初めて出会うもののようである。

本田明二「母と子」。



山田吉泰「夢の花束」。



何だか寂しげな苫小牧駅。