散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20190511ギャラリー巡り

2019年05月11日 16時29分07秒 | ART
本日は法邑→文学館→三越→スカイホール→SONY→富士フイルム→大丸→ミヤシタの8か所。今一つ気力が出なかった。

素晴らしい好天だが、ひんやりする中スタート。



■茶廊法邑「2019北の視点ー写真展〜時」。色々な団体の会員が出品しているため、物量も多く、バリエーションも豊富な写真展。

■北海道文学館「よみがえれ! とこしえの加清純子」。やはり絵画作品が気になる。
「舞台(踊る少女)」:岡本太郎のキャラクターを思わせる、カラフルでとんがった手足の人体。3人位が絡み合っているようにも見える。
「同類項」:晩年(といっても19歳だっけ?)のグレーを中心にした暗い作品。同じような仮面がいくつも並べられ、閉塞感がある。
「瞬間」:電灯に両手を伸ばす女性だろうか。緑の色の帯が目につく、色彩に関して挑戦的な作品。
「衝撃(行進)」:赤の色彩が目立つ抽象作品。不定形に変容した人物が行進しているようにも見える。

保存状態もあり、天才だ! と評価するほどではないが、十代の作家の作品と思えば褒めて良いのかもしれない。彼女の書いた小説については、あらすじと部分的にパネルになっているのを読んだが、私は何せ「お文学」が好きじゃないものですから。まあ、あれですね。

当時の札幌をしのばせる資料があり、「天才を夢見る者たちのたまり場」(若い芸術家(志望)がたむろしていた喫茶店、酒場)として「セコンド」「どるちぇ」「小春」「長正」などが挙げられていた。私が札幌に出てくる35年くらい前の話だから、もう一つピンとこない。パンフレットの広告として「ミレット」「山福本店」「西林」のものがあり、「山福」などはぎりぎり行ったことがあるため、これには懐かしさも感じられた。

周辺の作家として大野五郎が加清純子を描いた「ジュン」という肖像画があったが、これを見る限りまことに愛らしい少女である。しかしながら、今展覧会ではほとんど触れられていないが、「いろいろあった」ようなので、周りの大人は責められてしかるべきと思う。

同級生との交流は「札南だなあ~」という感じがして、クソ田舎の高校出身の私としてはあまり共感するところが無い。



相変わらず天気は良い。日向を急ぎ歩くと汗ばむが、日陰に入るとその汗がひんやりとする。



西18丁目駅で降り、ギャラリーミヤシタへと向かう。その途中、「Y」食堂の建物を確認。まだ建物は残っていたが、いずれ取り壊されるのだろう。環状通東駅でも思ったが、あちこち、古い建物が無くなっていくのが目につくように思う。





■ギャラリーミヤシタ「井上まさじ展」。独特の作品に定評のある作家だが、前回の印象よりさらに作品が高度化したように感じられる。まずは簡単に「何色」と片付けられないような、微妙な色彩だ。その色彩で自然の手が入ったような形状(例えば細胞、地質、化石を思わせる)を描き出しているため、つい見入ってしまう。

今回、朝焼けの空のような色彩の作品があったが、それは塗りが薄いのか表面の仕上がりが他の作品と違った感じになっている。同傾向の作品を作り続けているようでありながら、いろいろ変化している作家である。

ミヤシタを出たところの通りでは、桜がにぎやかに咲いていた。とは言っても、もう名残りの桜なのだろう。


休憩しつつ一杯

2019年05月11日 16時03分45秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
昼のスパゲッティが意外と重量感を示しているが、何かちょっと飲み物くらいは入れて行きたい。札幌駅にやってきて、アイリッシュパブの「O」へ。谷間の時間帯とあって、カウンター席には誰もいない。

前回、ギネスを飲んだので、今回はキルケニーをハーフパイントで注文。ゆっくり飲むビールである。



2杯目はなるべく普段飲まないものをということで、グレンキンチー12年を注文。



んー、タリスカーの方が良かったかな、自分の好みから考えると。

最初は空いていたカウンター席だが、途中、妙に声の大きな常連が来る。何なんだよ、と思ったが後で顔を見ると話し方が若作りなのに対して、結構なご高齢の様子。これは耳が遠いのかもしれんな(←こういうご老人を責める発言はいずれわが身に降りかかってくるんだよなあ、と思いつつ)。



ワンコインデーに引き込まれる

2019年05月11日 12時20分30秒 | 食べ歩き
久しぶりに茶廊法邑へ行った(経営形態が変わりギャラリー中心になったが、まだ飲み物は出しているようなので、茶廊と書いて良いだろう)。環状通東駅からおそらく最短距離である道を通っていくが、途中の古い住宅がマンションに建て替わっているようだ。

そういえば、あの辺の飲食店はまだやっているのかなと思い、少し遠回りになる道で戻ろうとすると、途中にある法国寺が大幅改修中であった。



そして次の交差点に来ると、私が心配していた「G」はやっているようである(3年半ぶりの訪問)。但し壁を塗り替えたのかな?



実は隣の蕎麦屋さんと、すぐ近くの回転寿司屋さんも気になり迷ったのだが、店頭に出ていた「ワンコインデー」の案内に誘われて店に入った。先客は1名で、私は小さな2人掛けテーブルに座ろうとしたのだが、元気なママさんが「こっち座りなさい」と4人掛けテーブルを指す。

今日のメニューは少しボリュームが小さめのカレー、ピラフ、各種スパゲッティ、焼そばなどがワンコイン(税込み500円)で、通常メニューも100円引きなのである。あまり量が少なくてもな、と思ったが、「結構ある」とのことなので、ワンコインのカレースパを注文。

最初にスープが来て、続いてカレースパがやって来た。量的にはそれなりにあると思うが、カレーがちょっと少ないかも。と思っていたら「言ってくれたら、カレーを足すから」ということなので、まずは食べて行こう。



細麺に家庭的なカレーの味だ。後で聞くと「自家製カレー」だということらしい。辛さは万人向けだが物足りなくはない。途中で「カレーかけるかい?」と声をかけられ、確かに少し量が心もとなかったので、追加してもらうことにした。

という感じで、カレーも十分に足りて食事を終えた。ちょいちょい声をかけてくれるママさんの感じと、大量にあるマンガ・雑誌が憩いの場を形成しているように思う(メニューも種類が多くて魅力的)。本棚で見えなかったのだが、勘定をしようと立ち上がると「食事の方、コーヒー100円」という掲示があり、これだったらコーヒーも飲めば良かったかなと思う。