散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20190518最近読んだ本

2019年05月18日 23時41分14秒 | 読書
■「戦後最大の偽書事件「東日流外三郡誌」」斉藤光政
ドキュメンタリー調であるため、内容がスッと頭に入って来た。しかしなぜこの「偽史」が、世の中にこれほど広まったのか? 東北人のコンプレックスに根差すものという話もあるが、なかなかその場にいないものには分からない。

■「パレードの明暗」石持浅海
その謎解きは本当かどうか確かめられるものではないのだが、小さな引っ掛かりを起点に裏の裏を行く推理が見どころ。満足すべき短編集である。

■「ナイトフライヤー」ジョージ・R・R・マーティン
少々、オカルトやホラーに流れたところもあるが、堂々たる傑作。先を読ませる力、そう来ちゃったかというやりすぎ気味の結末、素晴らしいものがある。

■「とっても不幸な幸運」畠中恵
最近、飲食系マンガはもう何でもありだが、小説界でも非常に増えてきた。

■「午前4時の白パン」木村いこ

■「不倫。ダメ、絶対!」カラスヤサトシ
この方、コミュニケーションが不得手なところがあるので、不倫はできない人だからと思いつつ、自分の心理の客観分析が面白い。

以下、図書館の2冊。
■「明日は昨日の風が吹く」橋本治
まさに10年後、現在のどうしようもない政治状況を言い当てているといって良い。

■「ディア・ドロップ・プラネット」玉岡かおる

20190518ギャラリー巡り

2019年05月18日 16時55分27秒 | ART
本日は創→道新→グランドホテル→大通→富士フイルム→らいらっく→三越→スカイホール→さいとう→北区民センター→エッセ→大丸→紀伊国屋→SCARTSの14か所。

■札幌グランドホテル東館クリスタルホール「第55回チャリティーいけばな展2019」。男性は私以外に2人しかいなかった。しかも単独の男性は私一人である。肩身の狭さを楽しむ。

■三越催事場「卒寿記念 人間国宝井上萬二展」。非常にすっきりとした白磁、青白磁の作品展。

■北区民センター「世界に一冊だけの本・展 in さっぽろ」。実は生れて始めて北区民センターに来たように思う。こういう自作本は興味があるテーマかどうかで、全く評価が変わってしまうが、亘信夫「世界一周記」は1972年のご本人による世界旅行記は興味深く読めた。1ドル=308円時代、何しろ沖縄が返還された時代の世界旅行話である。もちろんインターネットも無いのだよ。



■大丸美術画廊「野原邦彦空想スイマー」。ふわふわした雲の中を背泳ぎするスイマーをカラフルな木彫で作っている。なかなか他では見たことの内容な印象的な作品。恵庭市出身で広島市立大学芸術学部に進んだ人。

最後に、帰るには遠回りとなったが、さっぽろ創世スクエアに行ってみた。そうすると、噂の国松希根太「HORIZON」はお知らせ看板のために隠された状態のままであった(5月18日16:54現在)。



私なんぞは各地に旅行や仕事で行った場合、なるべく街にあるアート作品を探すのが趣味なのである。これは確かさっぽろ創世スクエアにあるアート作品を紹介したパンフレットにも載っているはずなのだが、それをこんなお知らせのために隠すのか…。あまりにもお話にならない取り扱いというしかないだろう。

国松作品はエレベーターホールの所にもあり(一般人侵入禁止)、谷口顕一郎の作品と共に、この建物のイメージを表す代表的なアート作品なのだと思っていた。早急に元の状態に復帰させてほしいものだと思う。そして、このようなことが今後無いようにしてほしいものである。

20190519追記
さっぽろ創世スクエアのサイトを見たら、こんなことが書いてあった。

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ギャラリーでの展示 さっぽろライラックまつり 2019.05.15(水)

さっぽろ創世スクエア1Fパサージュのギャラリーで
「さっぽろライラックまつり」のポスター、写真を展示しています。
展示は5月26日(日)までです。
http://www.sapporo-sosei-square.jp/topics/190515.html
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自ら「さっぽろ創世スクエアのアート作品紹介」の中で、「刻々と変化する自然の色彩と、その中に浮かび上がる大地と空の境界をとらえ、木板に描いた作品です。どこまでも広がる抽象風景は、水面や湿原の空気感、雪の質感など、道内の人々には覚えのある記憶を呼び覚ますきっかけを与え、道外からの来訪者にとって新しい体験と知への刺激となるでしょう。」と紹介している国松作品を、ライラックまつりのイベント告知のために、意識的に見えなくしているんだ…。

最悪のケースでもアートに関係ない部署の人が「いや、あそこは覆いをかけられるので、告知スペースに使えると思って」といったことかと思っていたのだが、道内外の人への札幌市・札幌の人びとからのメッセージであるはずの作品を、わざわざ12日間も見せないという選択を、故意にやっているんだ。これは参った驚いた。どうしていいのか分からない。

平和の地

2019年05月18日 15時00分10秒 | 食べ歩き
ギャラリー巡りの流れで、北24条へ。

この週末は札幌でとても人の集まるコンサートがある。これがあると飛行機やホテルの予約は極端に難しくなり(実際、仕事で困るケースがある)、街中を歩いていても、キャリーバッグを引く、普段札幌では見かけないタイプの観光客がグッと増える。

観光客が増えるのは決して悪いことではないのだろうが、正直な所、内心でだけだが「邪魔だよな」とは思う。特に集団でたむろするケースや、地下鉄車両の中で、大きな荷物を持ち、さらに周りが見えてないというのは辛い(観光客が周りが見えないというのは、分からなくはない。しかし…)。

もう何を書いているのか良くわからないが、北24条に来て地上に上がった瞬間にこの悩みは消える。観光客らしい人は一切いないのだ。私はかつて北25条西4丁目に住んでいたので、この辺のことをそこそこ知っているわけだが、確かに観光で行くようなところが一切ないもんね。

北海道大学も北24条まであるといえばあるが、ここから行くべきところはない。美香保公園も札幌飛行場跡も観光地というものではない。また、並んででも食べなければという有名な飲食店もない。

さて、随分な言い方をしてしまったが、北区民センターに立ち寄った後、札幌サンプラザにあるレストラン「A」へ。店内に入ると、公共施設に併設された、昔ながらのレストランという感じ。どこから湧いてきたのか分からない、高い年齢層、または家族連れが結構いる。

私も4人掛けの席に通され、メニューを眺める。早めとはいえ、回転寿司に行っているので、デザートだな。今日はそこそこ暑かったので、冷たいものがいい。検討した結果、アイスクリームとコーヒーという組み合わせになった。



味の話は置いといて(しごく普通)、いやー、落ち着くね。喫茶店には長居できない私だが、1時間ちかく余裕で滞在していたような気がする。先の予定が無ければ、まだまだ時間を過ごせたに違いない。

惜しまれるのは、食事+コーヒーだとコーヒーは200円引き、食事+アイスクリームだとアイスクリームは100円引きなのだが、この二つの組み合わせではどちらも適用されないということである(サイドメニュー同士だから?)。ケーキセットは割安なのに、ちょっとずるいよな。お店の人に交渉してみるべきだったかもしれない(←クレーマー候補)。

そこんところだけ、上手く考えてくれたら、きっとまた行くから。



おまけで、北24条界隈の写真。あれ、この店、北25条店ってここにあったんだ。初めて知ったような気がする。



美唄焼鳥の雄「T」が北24条にもあるんだ。ここはちょっと来てみたいかも。


今日は病院の日

2019年05月18日 10時55分05秒 | 食べ歩き
まずまずの体調で起床。先日、風邪(喉頭炎?)で病院に行ったばかりなのだが、それはそれとして定期的な通院をしなくてはならない。8時前に出発するが、上着無しでも何とか大丈夫なくらいに気温が上がっている。



私の通勤路にある花壇もカラフルだ(写真ではそうでもないが、目で見るともっとカラフル)。



受付開始の8時半はちょっと過ぎて病院についたが、今日はなぜか待っている人が少ない。検体の採取をして、検査結果を待って問診までスムーズに流れて、10時頃には終了。この後、薬をもらうのには多少時間がかかるが(半錠という処方があるため、手が掛かっているのだと思う)、さほど待つことなくこちらも終わった。

さて、10時半となると、なかなか開店している店は少ない。イタリアンの「SZ」は昨日行ったし(しかも不完全燃焼)、すすきのでも行くかということで、地下鉄に乗りすすきの駅へ。中華料理で一杯とも思ったが、今日はその横にある回転寿しの店「U」に引き込まれる。

さすがにまだ客も少なく、席には余裕がある。以前来た時、客の席をかためるというあまり感心しないオペレーションにあったが、どうやら今は間をなるべく開けて座らせてくれるようだ。これは実にありがたい。

早速、白鶴純米(冷)を頼み、メニューを眺める。



まずはオーソドックスにしめ鯖だな。かなり握りは柔らかく、不覚にも箸で持とうとした1個目は崩してしまった。その後は慎重に食べる。



続いてとびっこ。これで昨日からの空腹感を一旦なだめる。少し落ち着いたよ。



ちょっとつまみ的なものをということで、出汁巻き(熱)を食べる。そのまま食べてももちろん味がついているし、わさびを少量乗せたり、ほんの少し醤油に付けたりすると、それはそれで酒に合う。



次は食べる種類を増やせる3点盛り、美白三昧(←何という名前か)を注文。平目、かんぱち、まこちぶりの3品である。まこちぶりは鯒? 鰤? と思ったら、真東風ぶりという養殖ブランド銘柄らしい。いずれも身がしっかりしており、これは今日一の皿であった。



比較的出来立ての小肌。1個だけお義理でレーンから取って見る。



今日のお勧めなのでおおっと思って食べたら、ちょっと乾燥が強めかなと思う釜揚げしらす。



客が少しづつ増えだし、近くに周りの事は一切目に入らないタイプの観光客2人組が来たので、潮時だ。最後にかんぴょう巻で締める。



酒ももう少し飲んでも良いと思ってたら、昼から冷酒1合はなかなか効くみたいだ。最近の日本酒は本当に1合で出る所は少ないような気もするからね。



地下鉄駅の方に歩くと、こちらも早い時間からやっている飲み屋で、ちょい飲みセットができていた。これは行ってみる価値があるかも知れない。