本日は新さっぽろ→創→三越→さいとう→スカイホール→SONY→大丸→書道→HOKUBUの9か所。
■新さっぽろギャラリー7「炭鉱の理容所 佐藤哲也写真展」。美唄市南美唄地区にある理容所をテーマにした写真展。昭和22年から平成29年まで営業していたようである。店をたたんで2か月後に店主が80歳でお亡くなりになってしまったのだとか。
閉店のお知らせがかかる理容所の窓。
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ひさしぶりにさいとうギャラリー、スカイホールが開いていた。
■小原道城書道美術館「桑原翠邦展」帯広出身の書家。展示作品には書かれている文字とその大意も書いてあり、それなりに内容が分かった。
「無憂爲福」:(大意)悩みのないことが一番の幸せ。
「三杯太古情」:(大意)酒を三杯飲めば太古に遊ぶ心持ちだ。何ともおおらかな内容でホッとする。
「學以致其道」:(大意)学ぶことを通じて人格を完成させる。いや、誰かさんに聞かせたい内容ではあるまいか。
招待券を持っていたので、いつか一度行こうと思っており(といっても今日は2回目の訪問)、回るギャラリーの少ない今日、行ってみることになった。観覧者は私以外に年配のご婦人が3名であった。
■HOKUBU記念絵画館「絵画の写真的経験」。現在、時間制の予約観覧になっており、1日4組しか展覧会を見ることができない。昼頃電話したら15時からの回が空いているということで見ることができた。私は1人でうかがったので、若干申し訳ない気持ちになる。
大矢英雄「白い時への招待」:椅子に座る白服の女性。一見してスーパーリアル絵画のようにも見えるが、それよりも象徴性を重視した作品のように思えた。
松井宏樹「SUNNY」:2014年4月、八戸から近くにある鮫駅周辺を写したスナップ写真集。東日本大震災の直後である。
坂本朝「飯野葦雄(よしお)」:紙粘土で人物フィギュアを作り、ロケをして撮影した連作。飯野氏は本好きでショルダーバッグをかけて片手に本を持っているお姿で、ロケ地は日比谷図書館だそうだ。他の作品も何かしら特徴的な人物と舞台を作り上げて撮影したものである。
平林孝央「後戸(胎動ーΦ-模造品)」:水面のような水色の上にポーズをとった女の子14人(同一人物に見える人もいるので14体か)。何となく人形が回転しているかのようなイメージを与える作品。
平林孝央「岐」:山の祠の手前にある木の縁側のようなところで、座って指の隙間からこちらを見る女性と地面で腕枕で寝そべる女性。リアリズムの技法だが、謎めいた雰囲気が強い。
新しいリーフレットを見ると、展示研究会(貸ギャラリー)を開催する場合の使用料は何とタダなのだそうだ。最もそれなりの水準でないと展示は出来ないのかもしれないが。
展示を見て、そして一人ゆっくりとコーヒーを頂いた。