散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20050921最近読んだ本

2005年09月21日 22時39分51秒 | 読書
「木乃伊男」蘇部健一
それほど効果的なイラストとも思えないが・・・
しかしストーリー自体はこの作者にしてはオーソドックスである。

「半落ち」横山秀夫
章ごとに次々と視点が変わりながら、無理なく読める文章力がある。
登場人物各々の「梶を死なせない」という想いが、熱く伝わってくる傑作。
ただし、梶の心に秘めたものがピンとこないのは、人それぞれであるからしょうがない。

「桜闇」篠田真由美
まあ、ファンクラブの会報ですな。
男性作家が書く都合の良い女主人公と同じくらい、私にとっては共感できない薄っぺらい主人公ではある。

「まぼろし万国博覧会」串間努
まだ、万博に夢と希望があった時代の熱い想いが伝わってくる。
同じ馬鹿なら踊らにゃ・・・ とは、今の時代ではもう無理なのかも知れない。
もちろん、大阪万博は北海道に住んでいた私にとっては縁遠い話である。

「発火点」真保裕一
東野圭吾の「時生」と同じ、主人公の若さにまかせたダメ人間っぷりがたまらない。

仕事が始まり早速飲みに

2005年09月20日 22時26分21秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
夏休みの疲労が取れ、仕事始めになったこともあり、早速すすきののバー「C」へ。
まず、ウィスキーソーダ。
続いて新しいボトルを発見し、グレンギリーの10年、12年。
オーソドックスで飲みやすいモルトである。

カクテルに切り替えて、バカルディ、オールドパルを注文。
赤いカクテルつながりである。

本日は隣席に陽気なオジサンが来た。
「ちょっと焼き鳥やで飲んじゃって、冒険して来て見たんだ」
などといい、私にもつまみのチョコレートを1個くれた。

休日出勤

2005年09月19日 15時42分31秒 | 食べ歩き
丸々1週間休んでいたので、出勤日の前日にメール整理のため出勤。
案の定、メールボックスがちょっとだけオーバフローしていた。

それはさておき、仕事終了後、狸小路のラーメン「A」で醤油ラーメン。
味は、蕎麦ダシの感じもするような柔らかい和風味。岩海苔が載っているのが特徴。
麺が私の好みとしてはちょっと弱い感じがするが、札幌特有の輪ゴムのような
黄色い麺に慣れている部分もあるかも知れない。

無理のない自然な感じのラーメン、500円なのも嬉しい。

20050918最近読んだ本

2005年09月18日 21時39分37秒 | 読書
「広域指定127号事件」鳥羽亮
地味な刑事ものになりそうな所に、ド派手なトリック。若手刑事の扱いが甘い(再読)。

「美楽・極楽のこころ」井出洋一郎
背景を知らなくても画は楽しめるが、知っていればより楽しい場合もある。
参考書として読みやすい(再読)。

「マリオネット園」霧舎巧
「猫丸先輩の推測」倉知淳
「試験に負けない密室」高田崇史
えー、旅行中にあわただしく読んでしまいました。特に感想なし。

「探偵宣言」芦辺拓
趣向を凝らした短編集とも言うし、凝りすぎとも言う。
登場人物が少々エキセントリックに過ぎる所も、ちょっと気になる。

東京散歩 4日目夜

2005年09月17日 22時16分42秒 | 旅日記
再び新橋の「H」へ。
ビールともつ煮込みを注文。東京へ来たら煮込みを食べなくては
始まらないと思う私だが、この煮込みは余り大したことがなかった。
続いて、すだちサワーと串揚げ(エビ、豚、ベーコントマト)。
清潔で気さくなこの店は、ぜひ再訪したいものである。

4時半から開いているバーがあることを調査していたのだが、
残念ながら本日は開いていない様子。
5時まで待って、新橋の「G」へ。

やはり飲み疲れのせいもあり、カリフォルニアコリンズ(ジン+レモン+
グレープフルーツジュース+砂糖+トニックウォーター)を注文。
路面店であり、扉を開放しているこの店は、バーと言うよりは
カフェっぽいが、なかなか落ち着ける。

2杯目はマティーニ、3杯目にまた「薬草ベースでドロドロした味の
カクテルを」と注文した所、マーゲントロプフェン+ピコン+
フェルネブランカ+オレンジジュース+レモンのナースNという
カクテルが登場した。
まるで胃薬のような味だ。
いつもは男性バーマンに相手をしてもらっていたのだが、本日は
女性の方だ。中々感じの良いしっかりした人であった。



ややぐったりしつつ、羽田空港へ。
空港のバー「M」でモヒート。
時間つぶしの間に「猫丸先輩の推測」「試験に負けない密室」を読破。

以上。

東京散歩 4日目昼

2005年09月17日 12時14分12秒 | 旅日記
4日目。
今日はバイキングスタイルで洋風中心の朝食。

出光美術館の「京の雅び・都のひとびと-琳派と京焼-」展へ。
入場するといきなりムンク3点(割と好きだ)が飾られており、お得感あり。
本来の展示は俵屋宗達、尾形光琳・乾山が中心。
MOA美術館にある国宝のやつではないが、「紅白梅図屏風」は
構図が良いなあと感心。



昼食は銀座のグリル「T」でT風ハンブルグステーキ。
アルミホイルで包まれたハンバーグとシチューソースは、割と
あっさりしており、食べやすい。ジャケットポテトが丸1個ついており、
トマト丸1個のサラダと共に、かなりのボリューム感であった。
(写真の女の子は通りすがりの関係ない方です)



歩いてブリジストン美術館「青木繁-海の幸100年」展。
「海の幸」は実物を見ると小さいという評判を聞いていたが、
それから想像するサイズよりは大きかった。

他にも「わだつみのいろこの宮」「大穴牟知命」などは、何だか
判らないが引き寄せられる力のある作品。
オレンジ色の輪郭線が使われている「自画像」もインパクト大。



さらに三の丸尚蔵館で「官展を彩った名品・話題作」展。
10点強しか展示されていなかったが、横山大観の「龍蛟躍四溟」は
見ることができて良かった。
美術館巡りもこれで終了。

東京散歩 3日目夜

2005年09月16日 15時10分37秒 | 旅日記
本日は新橋の立ち飲みや巡り。

まず1軒目は立呑処「H」。
本日の串揚げ5本とレモンサワーのセットを注文。
串揚げはベーコンチーズ、ウズラの卵、ウィンナー、レンコン、
豚肉であった。「ソース二度づけお断り」と書かれたソース缶に
ひたして食べる。

これまでは東京でもあまり見かけなかった大阪スタイルの串揚げが
こんなに気軽に食べられるのはありがたい、しかも旨い。
2杯目に玉露ハイ、つまみにさいぼし(馬肉燻製)を追加。
中国人であろうか、可愛い感じの女性がきびきびと働いている。



2軒目は、立ちのみ「R」。
ジントニックとポテトサラダを注文。2杯目は久しぶりに伊佐美を飲む。
が、この店ちょっと講釈が多くて疲れるなあ。
大体、坂本龍馬は嫌いではないが、坂本龍馬に心酔している人は苦手だ。
(この店の人が心酔しているかどうかは知らない。店名の伏字に
あまり意味がなくなったかも知れない)

3軒目はおやじ天国、たち飲み「G」へ。
レモンサワーとたこ刺しを注文。何の気疲れもなく、楽だ。
とは言っても、この店に来るオッサン共は立ち飲みの歴戦の勇士
ばかりなので、雰囲気も悪くない。



4件目はバー「H」へ。銀座に来た時はいつも来る店である。
さすがに飲み疲れてきたため、1杯目はスロージンリッキー。
2杯目はジン+シャルトリューズ+レモンをロックスタイルで。

などとやっている内に、強いものを飲みたくなりカルバドスの
カクテルを注文。
カルバドス+ブランデー+ホワイトキュラソー+レモンの
カクテルが登場した。サイドカーとアップルカーの中間のような
カクテルは飲みやすかった。
結局、今日も撃沈。早めに就寝。

東京散歩 3日目昼

2005年09月16日 12時07分28秒 | 旅日記
3日目。
本日の朝食は洋定食(ベーコン、目玉焼き)。

渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムへ行き、「ギュスターブモロー」展。
こんなことでもなければ来ないであろう渋谷である。
「エウロペ(これが一番良かった)」「出現」などの有名大作も
あるが、素描・習作も多く展示され、画を書く人には相当興味深い
展覧会だろう。

私は画を描かないので、力を込めた時は凄いが、割といい加減な作品
もあるなあ、と言う感想であった。
ここでも図録購入。



原宿の太田記念美術館で「全揃い富嶽三十六景」展。
様々な場所から、常に富士山を描くというコンセプトなので、
季節・角度・構図・登場人物・気象などのバリエーションをつけ
大変な工夫がされていることがわかる。
その他にも海・滝・橋・月を主題にした連作浮世絵があり、
面白い。



新宿で昼食。
何を間違えたのか、私の地元の地名が入っている「S」というラーメン屋で
醤油ラーメン。
特に破綻のない味で、文句はない。



東郷青児美術館で「プラート美術の至宝」展を見る。
プラートとはフィレンツェに合併されていたが、割と近年独立した
エリアらしい。フィリッポ・リッピの作品が目玉とのことだが、
どことなく夢見がちな表情のとらえ方が上手い。
ついでに常設のセザンヌ、ゴッホ、ゴーギャンを見る。
ゴーギャンの「アリスカンの並木道」が一番好みであった。


東京散歩 2日目夜

2005年09月15日 21時04分03秒 | 旅日記
夜になり、銀座の蕎麦屋「Y」へ。
関鯖のしめ鯖、マグロぬた、焼鳥、なす田楽、ほや塩辛、
肉じゃがをつまみにビールと酒。
しめ鯖は身が厚く、マグロは辛子の効いた酢みその味が旨い。
肉じゃがはこれがプロの煮込み技か、と言う感じがした。
最後にもり蕎麦(写真は食いかけで申し訳ない)。



2軒目はバー「O」へ。
ジャックローズ、ギムレットと頼み、最後に「薬草リキュール
ベースでドロドロしたのをお願いします」と頼むと、
イエーガーマイスター+ジン+マルティニロッソ+オレンジジュース
のカクテルが登場した。
イエーガーマイスターは好きな酒だが、改めて「ひとなめグラス」
で飲んでみると中々複雑な味である。バーマン曰く「養命酒の
ようなものですが」と言うことだが、私は養命酒を飲んだことが
ない。もしかしたら好きになるのかも知れない。
本日もかなり酔う。


東京散歩 2日目昼

2005年09月15日 12時00分47秒 | 旅日記
2日目。
ホテル内で和定食の朝食。
まずは上野の国立西洋美術館で「ドレスデン国立美術館」展
をみる。天球儀、地球儀やダイヤモンド装身具(大きくて
ガラスにしか見えない)も目を引く所だが、初めて生で見る
フェルメール作品が「窓辺で手紙を読む若い女」である。

さほど大きくない画の中で、小宇宙とでも言うような世界観
があり、またものの素材や遠近感から生まれるリアルさは
凄いと思った。
後は、日本や中国の陶磁器をマイセンが写したものが並んで
展示されており、対比が興味深い。
図録を購入、重い。



続いて黒田記念館へ。開いている日時は短いが、無料のお得な
場所である。
真っ先に例の「智・感・情」から見る。テレビでは見たものの
実際に見ると改めて不思議な画だ。
また、随分茶色っぽい色彩にも思われ、生で見ると印象が違う
なあと言う感じだ。



次に東京国立博物館の本館と法隆寺宝物館で仏像の写真を撮る。
合間に「L」で牛すね肉カレーの昼食。





東京都美術館へ行き「ルーヴル美術館所蔵古代エジプト展」。
古代エジプトの石像には周囲にびっしりヒエログリフが刻ま
れており、その造形が大好き。
かなり混んでいるので、ややとばし気味で見る。

それから、札幌でなぜかタダ券を入手していた「行動展」へ。
とにかく大作でどれを取っても侮れないレベルの作品が
沢山あった(やはり東京はレベル高い・・・)。
北海道出身の矢元政行氏の作品や、本郷新賞を取ったばかりの
石井厚生氏の作品を発見してちょっと嬉しい。


東京散歩 1日目夜

2005年09月14日 22時55分30秒 | 旅日記
夜になり、銀座の「S」へ。
今日は暑かったのでビールが旨い。貝刺し(アワビ、平貝、
ホッキ、青柳など)は、量が少ないがお値打ち品だったと思う。
つまみにピッタリのそら豆唐揚げ、鮎塩焼き、鳥豆腐を注文。
あまりボリュームが多いメニューがなくて良かった。
日本酒も追加して、満喫。

続いて、ぜひ行ってみたかった銀座のバー「S」へ。
XYZ、マティーニ、サイドカー、ハンターと4杯注文。
マティーニには冷凍のジンと常温のジンを使い、「これで
香が立ちます」とのこと。

また、ハンターには「チェリーヒーリングに負けないように
オールドグランダッドの50度を使いました」と、嫌味のない解説
と共に飲むカクテルの美味しさはひときわ。

店主のK氏も「コンテストでは立ち居ふるまいがポイントで・・・」
と色々ポーズを見せて楽しませてくれた。
名バーだと思う。
4杯飲んで、かなり撃沈。


東京散歩 1日目昼

2005年09月14日 12時52分42秒 | 旅日記
遅い夏休みで東京に行ってきたので、その記録をアップする。
主に美術関係のギャラリー巡り、居酒屋・バー・立ち飲みを中心とした
食べ飲み歩きの記録である。

***
1日目。
小雨の札幌をスタート。
東京へ向かう飛行機の中で「終戦のローレライ1」を読破。

新橋の第一ホテル東京へチェックイン、すぐに竹橋へ。
昼食は毎日新聞社ビルの「A」で高菜肉そば。
古めかしい昔ながらの中華料理屋という感じだが、竹の子、
豚肉、高菜の味が溶け込んだスープは中々のもの。
麺はちょっと柔らかめで平打ち。



昼食後、東京国立近代美術館の「アジアのキュビスム」展へ。
日本人では、三岸好太郎の「コンポジション」が出展されて
いる。また、萬鐵五郎の「もたれて立つ人」が茫洋とした
スケールを感じさせ、古賀春江の「縁側の女」がアジア的
暗さを感じさせる。

日本人以外の作品も、総じてアジアの中間的な色使いと
キュビスムが融和して違和感がない感じがした。
(得てしてキュビスムは奇抜になりすぎる気がする)
常設展では原田直次郎の「騎龍観音」が壮大なB級作品と
でも言うべき所が面白かった。


20050913最近読んだ本

2005年09月13日 13時12分22秒 | 読書
都合により数日間更新ストップです。
(って、知人で誰もここ見ている人いないのですけど)

「からくり人形は五度笑う」司凍季
解説では島田荘司が「問題ない」と言い切っているが、横溝正史そっくり。
雰囲気が似ているのは決して悪いことではないが、同音語の扱いまで使うとは・・・

「警視庁捜査一課南平班」鳥羽亮
警察モノに転じた作者だが、技術的な硬さを感じる。
同じようなフレーズを繰り返したり、疑問だ。このままシリーズを再読してみるか(再読)。

丸善札幌大通店閉店(閉店17)

2005年09月13日 12時26分35秒 | 写真館
札幌の大通では、めっきり本屋が弱体化している。
最後の砦(いや、他にもあるんですが)とも言うべき、丸善が閉店する。
その後、苗穂のショッピングセンターに入るらしい。
町のど真ん中にあってこその丸善だろ、プライド持てよ・・・
会社の都合はいろいろあるのだろうが、そう言っておきたい。

中華料理

2005年09月12日 20時38分08秒 | 食べ歩き
本格的な中華料理は久しぶりだ。大通の「C」へ。
コース料理も充実しているようだが、単品で注文。
まずは、前菜3種盛り合わせ。クラゲ、キュウリの酢漬、棒々鳥が来た。
ありきたりの盛り合わせに見えるが、クラゲは硬すぎず柔らかすぎない歯ごたえ。
キュウリは漬物とピクルスの良い所取り、棒々鳥はソースが濃厚でコクがある。

2品目は海鮮XO醤炒め。
エビ、ホタテ、イカを中心に、ちょっと辛味を効かせながらもあっさりした味付け。
エビはかなり大きいもので、勿論歯ごたえはプリプリしている。
3品目は酢豚。豚肉とパインアップル、ラッキョウ、少量のピーマンと、
肉メインの盛り付け。
肉の切り方もやや大きめで、ボリューム感あり。衣もパリッとしており満足。

かなり満腹気味になってきたが、最後にアサリ炒飯。
名前だけ聞くと、塩味あっさり風味と思うが、オイスターソースを使い、
わりと濃厚な味付け。
アサリの風味も勿論あり、食感はパラパラしていると言うよりは、しっとり気味。
アサリの出汁でも入れているのであろうか?

飲み物はビール、ワイン白、甕だし紹興酒と脈絡がなくなったが、乾燥梅を入れた
紹興酒は旨かった。

この店、毎回交換してくれる取皿は温めてあり、料理も都度サービス担当者が
取り分けてくれる。
なかなか快適に過ごせたのだが、別途サービス料ありで、値段もそれなりに
するのであった。

その後、バー「N」へ。
ハリケーン、ウォッカマティーニ、グレンギリー16年で撃沈。