散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20080114最近読んだ本

2008年01月14日 22時13分49秒 | 読書
「カリストの脅威」「ガニメデのクリスマス」アイザック・アシモフ
少々の不出来も楽しい、アシモフの初期短編集(再読)。

「シュレディンガーのチョコパフェ」山本弘
「バイオシップハンター」バイオシップに乗り、その船の発祥の秘密に迫るSFらしい作品。「メデューサの呪文」言葉が人を殺せるまでに進んだ文明との邂逅を描く。そうだ、SF界には山本弘がいたぞと思わせる短編集。

「瑠璃の契り」北森鴻
上質なミステリー。主人公の過去の姿が垣間見えてきた。

「fの魔弾」柄刀一
被害者をあやつるトリックの高度さはあれど、そのトリックの中心は高木彬光の某作品ほとんどそのまま。一ランク具体レベルを上げたとも言えるが…

「月読」太田忠司
人が死ぬ時の最後の思いが空間に残り、それを「月読」という人間だけが感じることが出来る世界を舞台にした推理小説。いったい事件の動機は何?

「ソウル食べ尽くし」ファン・スンジェ
質実剛健で美味そうな食べ物が多い。韓国料理はおまけでついてくるサイドディッシュに魅力があるよな。但し、ハングルが分からないので、その辺がハードル高し。

「散歩のように旅、思い出しては料理」土器典美
年単位で海外滞在。こういう風には生きられない。

魚のスープ

2008年01月14日 13時00分48秒 | 食べ歩き
休みの昼食に二十四軒の「PE」へ。今日は珍しくスープ+パスタにしてみよう。まず「北国の魚のスープドポワソン」。出てきたときから、もう魚のにおいがプンプンしている。相当な材料でダシをとっただろうなあと思わせる香り。味はトマト+ニンニク風味かな。切手状のパスタも入っている。熱く濃厚、これはたまらない味。

続いて「牡丹蝦と白野菜のジェノバ風パスタ」。これは細めのパスタにみじん切りの野菜が絡みついており、さらにからすみ(ボッタルガか?)の風味も加わっている。白い見た目よりしっかりした味で香りも良い。ボタンエビは柔らかく全体を崩さない味。

最後にデザート(品名忘れた)とコーヒー。次回のワイン会の予約をしておく。やはり料理は馬肉を使ったものが出るらしい。楽しみだ。ワイン会のためにワインを購入して、図書館によって帰宅。しかし、1日にして結構雪が積もったものだ。

20080113ギャラリー巡り

2008年01月13日 16時16分00秒 | ART
本日はユリイカ→北海道画廊→アートスペース201→さいとう→スカイホール→大通美術館→マリアクラフトギャラリー→STV北2条ビル→大同→富士フィルムフォトサロン→紀伊国屋の11箇所。

■ユリイカ「永野曜一個展」。ひっそりと穏やかに見える抽象画(いや、ぎりぎり具象なのか?)。ちょうど作家の方の友人が来ていたようで、その話に聞き入る。

■北海道画廊。先日帯広で見た米倉斉加年の版画があった。安田侃版画もちょっとあまり見たことのない図柄のものがあった。

■さいとうギャラリー「小松志津江日本画展」。静かな、しかし恐ろしく厳しいであろう水辺を描いた「冬の水辺」。北国の雰囲気が伝わってくる。逆にピンクの花があでやかな「睡蓮」も良い。花鳥風月のありきたりなテーマを本来好まない私だが、気持ちの良い作品だ。

■マリアクラフトギャラリー。ヤナイさんの「ロジャー・ディーンの描くアルバムジャケットみたいだった」の一言で、めずらしくマリアへ。どれだどれだと思ったら、あったよ「海底」。本間テイのろうけつ染め作品だが、昭和14年にしてこのセンスにびっくり。確かにロジャー・ディーンを思わせる、魚が浮遊しているような図柄。これは「海洋地形学の物語」かな?

■STV北2条ビル「中村哲泰-高みを求めて-」。「エベレストと対峙する山 ギャチュン・カン」だが、作品の大きさ(物理的にも、描かれている内容的にも)に圧倒される。下の方にある小さな水を蓄えたくぼみがかわいい。

雪まつりを見に行くことはないだろうが、雪像作成中の写真。上のショベルカー、降りられるの?


年越しの課題

2008年01月13日 12時39分29秒 | 食べ歩き
課題といってもたいした話ではない。年末に蕎麦を食べた時、他のお客さんが食べていた牡蠣天ざるが非常に気になっていたのだ。ということですすきの近くの「A」へ。

ちょっと写真がボケてしまったが、かなり大きな牡蠣の天ぷらが4個。まずは何もつけずに1個、つゆにつけて1個。うーん、火の通りがちょうど良くて、中には牡蠣のエキスがあふれている。蕎麦もしゃきっとしており、昨年来の課題も解消されて良かった。





ところでAPIAを歩いていると某店に中華ちらしを発見。今度はこれか。

新年会

2008年01月12日 22時30分01秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
最近、新年会というものはあまり開催されなくなったように思う。今日は仕事をしていたのだが、会社関係は忙しくそれどころではない。そんな中、ある集まりによる新年会を、札幌駅近くの「T」で行った。

食べたものはマカロニサラダ、湯豆腐、鯖味噌煮、ピリ辛団子、ハムカツ、ホルモン炒め、ふろふき大根、漬け物。飲んだものは燗酒3、黒ビール、冷酒2。飲み過ぎた。

私は人見知りなので、この期におよんで新しい知り合いができるとは思っていなかったのであるが、本日は去年知り合った人との飲み会なのである。やはり普段話をしたことのない人と話をすると、引き出しが良く分からないから面白い。大体会社関係の人って、話す内容が想像つくもんな。

すごく酔っていたような気がするのだが、そのまますすきの方面まで歩いて、今年初の「C」へ。ウィスキーソーダ、マティーニを飲んで帰宅。

焼鳥

2008年01月10日 23時17分03秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
仕事を早めに切り上げて、焼鳥屋さん(店名忘れた)へ。

おまかせ5本セットというのを頼んだ所、ささみわさび、手羽先、ねぎま、砂肝、もう一つ何かが登場。うむ、結構旨いぞ。やげん、レバ、つくねを追加して、燗酒をかなり飲んだ。何といっても寒いからなあ。

よく憶えていないくらい飲み、帰宅。週末は3連休だが、土曜日は仕事しなくては。

20080109最近読んだ本

2008年01月09日 22時23分41秒 | 読書
今週、仕事で追い込まれている。

「サマーミュージアム ’82」「同’83」「同’85」「同’86」「同’88」
ラルズの古書市で1冊30~50円で購入。これは儲けた。昔の近美のテーマ展示パンフレットなのだが、出品作を見ていると深井克美をもっと出すべしと思う。

「サリーはわが恋人」「地球は空地でいっぱい」アイザック・アシモフ
再読。

「バドティーズ大先生のラブ・コーラス」ウィリアム・コッツウィンクル
サンリオ文庫SFって結構ひどい作品が多くて、集めていながら頭痛がしたものである。これもスラップスティックというかハチャメチャ作品。

「ときどき意味もなくずんずん歩く」宮田珠己
わりとライトなエッセイ。

「深夜食堂1」安倍夜郎
夜中にしか開いておらず、またメニューがほとんどない(頼まれれば可能な限り作る)食堂に集まる変わった人々を描いたマンガ。若い頃なら行ってみたか(最近の私は早寝だ)。

「夜明けのロボット 上下」アイザック・アシモフ
この作品でファウンデーションシリーズへの布石が打たれたのだといえよう。2大シリーズをつなぐ感動的な傑作(再読)。

帯広2日目(予約とれず)

2008年01月06日 18時49分44秒 | 食べ歩き
帯広からの帰り、最後の帰省ラッシュ日ということで、19時台のスーパー十勝まで予約が取れなった。この電車に乗ると自宅到着は22時半頃になるので、帯広で夕食を取ることにした。

しかし日曜日に開いている店というのはなかなかないものだ。迷った結果、久々の一人焼肉、帯広の有名店「H」に入ってみた。



寒いので日本酒、キムチ。肉は結構値段が安いところで、ホルモン盛り合わせ、上ジンギスカンを行って見ることにした。早速、キムチで軽く一杯。



ホルモンは結構美味そうだな。豚ホルモン、ハツ、コブクロ、ミノの4種盛り合わせである。1種類1枚ペースくらいで焼き網にのせてみた。



ジンギスカンは脂がほど良く入っているが、ラムじゃなくてマトンかな? 慣れているものにとっては、羊の風味が良く感じられるのでマトン大歓迎である。モツも全般的にいいぞ。中ではハツが特にいける。今までハツなんて、特にピンと来ないなあという感じだったが、味わいがあるのに驚きだ。



ご飯物も食べておこうということで、テールクッパと(寂しいので)牛サガリを追加。サガリはやはり味わい濃厚で旨い。驚いたのがクッパで、ハーフ注文だったのだが、予想以上のボリュームである。辛さもかなりギリギリで、汗だくになって狂おしいような気持ちで食べる。これは大正解だった。



満腹のまま帯広駅へ。今日は寒さの中10km以上歩いているのだから、多分許されるだろう。最後にブランデーを買って帰宅。

帯広2日目(ギャラリー巡り)

2008年01月06日 16時12分05秒 | ART
帯広にやってきてのギャラリー巡り。北海道立帯広美術館→青少年科学館→弘文堂画廊→藤丸デパートの4箇所。

■帯広美術館「アートな動物園」。



美術館のコレクション展示。佐藤克教の作品は見たいと思っていたのだが、3点展示があって大変良かった。まるで昆虫か蜘蛛を描いたような「不毛の翳り」「土色の午後」。なんとなく全体像が見えない故の怖さを感じる。カメラを引いていったら、恐ろしい全体像が見えるのではないかと思わせるのだ。



同「オランダ絵本作家展」。心の汚れた私には見るのが辛い展覧会。子ども達、カップル多し。



■青少年科学館。苫小牧科学センターに行った時は無料だったのだが、ここはお金取るのか。



最近できた出し物の一つが「ゴミ分別ゲーム」。テトリスなどのように落下してくるゴミを、適切なゴミ箱に分別させるというテレビゲームだ。もう一つが「惑星タッチパネル」。こちらは惑星の画が書かれたパネルが光るのを、すばやく手で押さえるという反射神経ゲームだ。「惑星」とは何の関係もないのは言うまでもない。



■弘文堂画廊「米倉斉加年展」。アールヌーボー+大正ロマン+ヨーロッパ銅版画調の作品。悪くはない。

■藤丸デパート「荒木八洲男展-路地裏風景を求めて-」。帯広の路地裏、特に昔懐かしい店舗を中心に描いた小品展。多分帯広の人ならジーンと感動するんじゃないかな。

帯広2日目(もう一つの名物)

2008年01月06日 12時30分25秒 | 食べ歩き
帯広の名物といえば「豚丼」を挙げる人は多いだろう。しかし、まだまだ帯広にはローカルな名物食べ物がある。その一つが「中華ちらし」である。

googleで検索してみた。

帯広  豚丼     637,000件
帯広  中華ちらし   10,200件

と知名度は及びもつかないが、それなりの名物なのである。



美術館に行く途中横道にそれ、老舗中華料理店「S」へ行ってみた。早速、中華ちらしを注文。登場したのがこれである。



丼飯の上に白菜、玉ねぎ、豚肉、キクラゲ、卵、ピーマンを炒めたものが乗っている。ワカメスープとなます付きである。味はというと、甘しょっぱいタレの味である。「中華ちらし」というネーミングから酢飯か? と勝手に思っていたのだが、肉野菜炒め丼という感じだ。

なるほど、これは飛びぬけて美味しいというものではないが、お店の「まかない」として勢いよく作った感じで、大ざっぱな美味さがある。これはしばらくするとまた食べたくなるのではないかなあ。

美術館に向う途中、市民スケート場を発見。スケートの盛んな地域は毎冬こんな感じなのだ。


帯広1日目

2008年01月05日 23時39分02秒 | 飲み歩き・北海道内
諸事情により帯広に来た。ある仕事を済ませてから飲みに出た。帯広といえば行きたいバーがあるのだが、残念ながら7日から営業開始らしい。予備候補として事前に調べておいた「R」へ行って見ることにした。



さてメニューを見ながら、今年のテーマ「ラム」で行ってみようかなあと考える。カクテルの種類は相当充実しており、知らない名前のものがかなりあるなあ。通しのコーンクリームスープを飲みながら、アルコールの強さを参考にスタンレーというのを選んでみた。

これはラム+ジン+コアントロー+レモンのカクテル。オーソドックスなレシピだが、ラムとジンの香りの良いとこ取りという感じがする。これは初めて飲むがなかなかの味だ。

次も同じくらいの強さのサンチャゴ=ラム+グレナディン+ライムのカクテルにした。こちらはピンク色でほの甘い感じ。悪くない。3杯目はマティーニにしてみよう。タンカレーを使ってもらい、しっかりした味。

最後にカンパリ+ジン+ウンダーベルク+レモンの苦いカクテル。これもなかなかの味であった。いずれもカクテルの作り方は手さばきがきちんとしており(コンテスト入賞経験のあるバーテンダーさんらしい。但し、コンテスト入賞だけが技術的な評価基準ではない)、奇をてらわない作りであった。

さて、少々腹が減ってきたので、次は創作料理「Y」へ行ってみよう。創作料理って何か胡散臭いけどなあ。寒いので日本酒の燗をもらい、通しはホタテすり身に緑色のソースをかけたもの。ホタテの味が結構はっきりしている。

続いて、焼牡蠣(かなり立派なサイズ)、アン肝(値段が安い)、活タコ沖漬けと日本酒にあいそうなものを頼んでみた。活タコは非常に身が柔らかく、なおかつしっかりと味がしみこんでおり、酒のつまみとしてはたまらない感じだ。

続いて12種類のスパイスチキン。これは辛くはなく、ほどよくスパイスを効かせた柔らかい鶏がなかなか良い。



最後にご飯物、ヤリイカの墨ご飯というのを頼んだら、これが素晴らしい味だった。イカ墨のコクだろうか、なんともいえない旨みと多少酸味が効いているためくどくならない味付けがたまらない。かなり我を忘れてむさぼり食う。早くも今年の年間ランキングに入る味だったなあと、「創作料理」に胡散臭さを感じたことも忘れて満足の帰宅。


移動開始

2008年01月05日 12時53分16秒 | 食べ歩き
今日は昼から帯広に行く予定。駆け足でギャラリーを3つ回り、昼食。特別におせち料理を食べたわけでもないが、カレーライスにしようか…。と思ったが、北2条の方の「I」でカレースパゲッティを食べることにした。



思い出すと食べたくてたまらなくなる吸引力のあるメニューだ(もの凄く旨いわけでもない)。食べて札幌駅に移動。

さっき大丸の開店前にも札幌駅を通ったのだが、帰省客が多いためか「白い恋人」を買うための行列が出来ているのであった。次の写真は駅構内の物産館で「白い恋人」の売り切れ表示。さらに帯広駅に直結した物産館でも売り切れ…。なぜか大人気なのである。


20080105ギャラリー巡り

2008年01月05日 12時17分10秒 | ART
本日は開いていないギャラリーの方が多く、富士フイルムフォトサロン→札幌市写真ライブラリー→市民ギャラリーの3箇所。

■富士フイルムフォトサロン「アラスカ北極圏 河内牧栄・河内真樹子写真展」。簡単に美しいだけでは済まされない魅力のある写真展。特に赤いオーロラとツンドラの紅葉は非常に美しい。それだけでなく、エスキモー(※)の人びとが鯨を取り、それを老人が中心になって指示を出して解体するあたりは、非常に興味深いものである。捕鯨文化ということもあるし、老人が集落の中心としてすべきことがあるということについてもいろいろと考えさせられる。

こちらの勝手な思い込みでもあろうが、予想以上にハイテク生活を送っているらしく、大きな町では自動車・パソコン・ケーブルテレビは当たり前で、今時犬ぞりもあまり使われていないらしい。またアルコールの飲みかたを知らないためか、泥酔、アルコール中毒などの問題もやはりあるらしい。

(※)この民族の人たちを何と表現したものか迷うが、現在では「エスキモー」は必ずしも差別語ではないという理解になっているらしい。また「イヌイット」の呼び変えも微妙な問題をはらんでいるようだ。ということで、ここでは展覧会のキャプションにあった「エスキモー」を採用することにした。

■札幌市写真ライブラリー「松田健作写真展」。アジア、南米などの各国を回り、そこに住む人びとを撮った写真展。キャプションが割りと長く、撮影者の考えが読めるところが嬉しい。

■市民ギャラリー「北海道教職員美術展」。「風景~まち~」細川亜矢子、狸小路をロマンチックな夕暮れ風景として描いた作品。いいなあと素直に思える。

「厳冬に生きる」薩来俊彦。冬の厳しさを感じさせる作品で、後ろ向きの鹿が「人間など、我関せず」という感じで良いと思う。水面のタッチは近くで見ると所によっては乱雑な感もするなあ。私は光の表現よりも、右奥の方の暗い樹木の部分が好き。山の奥深さが表現されていると思う。

仕事開始とはいえ…

2008年01月04日 20時09分11秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
私は今日から出勤したが、半数以上が休みで開店休業状態。仕事は軽めに時間通りに終了し、さっさと飲みに出る。今日出勤したいた人は「飲みに行きますか」という人が多いのかもしれないな。通りかかる店は結構な人手である。

行こうと思っていたバーが満席で振られ、結局すすきのの「N」へ。今年一番の客なので、私としてはめでたいが、お店としてはそうでもないかもしれない。

1杯目はイチゴになんとなくラムを合わせてみた。香りの良いイチゴには、ラムのかすかな甘みがジン等よりも合うかもしれない。この流れで、次はジャマイカマティーニ。今年はしばらく、カクテルのテーマをラムにしてみようと思う。

ここで、2番目のお客さんが男山のにごり発泡酒を持ってきたのをご相伴になる。甘さ控えめでかなりの発泡度合いの日本酒は、さっぱりしていてなかなか旨い。

最後にダークラムのカクテル(ポーラーショートカット)を飲んで店を出る。「もう一軒」と行きたいところだが、明日は朝から帯広に行かなければならないので、このくらいにしておこうか。

20080103最近読んだ本

2008年01月03日 17時03分07秒 | 読書
「星新一空想工房へようこそ」最相葉月
文学畑では評価対象外かも知れないが、間違いなく日本文学の大巨人。普遍的な小説を超えて、民話といえるほどの話を作ってしまった人だと思う。

「パンドラ1~4」谷甲州
環境破壊が進んだのかと思いきや、実は異星からの地球侵略であった。環境の激変が始まり最短で20年後に人類は絶滅する。人類は環境変化をしかける彗星に向かい、活動を停止しようとするが…。「宇宙のランデブー」にも似た壮大なスケール。

「鋼鉄都市」アイザック・アシモフ
地球に残された人々と宇宙に進出した住民の対立構造の中で殺人事件が発生。個人を超えて人類のあり方について書けるのがこの時代のSFの特徴である(再読)。

「はだかの太陽」アイザック・アシモフ
「鋼鉄都市」同様、SF的な舞台を設定し、その制約の中での推理小説というパターンを開発した作品(再読)。

「ロボットの時代」アイザック・アシモフ
地球におけるロボット開発黎明期のお話(再読)。

「木星買います」アイザック・アシモフ
ややシニカルなSF短編集(再読)。

「銀河北極」アレステア・レナルズ
スケールの大きい宇宙史のサイドストーリー的短編。人体改変のところが生理的に受け付けにくいなあ。